第2話
「はぁ〜あったかいですね〜隊長さん〜」
「そうね〜寒い日は炬燵に入るに限るわ〜」
隊長とドールが炬燵でねっ転がりくつろいでいた
そこへ
「2人とも何をやっているんですの?こんな所で」
ミーアキャットが2人の元へやってきた
「何って見ればわかるでしょ、炬燵で温まってるの」
「それは…見ればわかりますけど、ってそうではなくて!」
バンッ
ミーアキャットが炬燵を叩いた
「セルリアンの調査はどうしたんですの!ドールも一緒になって温まってないで何か言ったらどうなんですの!」
ドールは寝返りをうちながら
「え〜たまにはいいじゃないですか、ミライさんだってたまには休んでもいいって言ってましたし、ね?ミライさん」
ドールが問いかけるが近くにミライの姿は無い
「一体誰に向かって話してるんですの?ミライさんなんてどこにも…」
そう言ってミーアキャットがドール達を炬燵から出すために手を伸ばすが
ガシッ
炬燵の中から突然誰かの手が飛び出しミーアキャットの手を掴んだ
「えっ?い、一体なんですの?」
すると
「はぁ…はぁ…ミーアキャットさんも一緒に温まりましょうよ…はぁ…はぁ…中は…はぁ…温かいですよー」
涎を垂らし頬を赤くしたミライが炬燵から顔を覗かせていた
「ぎゃあああああああああああああッ!!」
ミーアキャットは叫び声を上げミライの手を振り解いた
すると隊長がイラついた様子で
「五月蝿いわねーもうちょっと静かにしなさいよ」
「だ、だ、だってミライさんが!ミライさんが!」
「ミライさん?そんな事で一々驚いてたらキリがないわよ、フレンズの足目当てで炬燵に入ってるミライさんなんてパークじゃ日常茶飯事でしょうが」
「そんな日常嫌ですわ!何で来たばかりの隊長さんが慣れてるんですの!」
「あんたもたまには休んだら?毎日毎日セルリアンだぁ、調査だぁ言ってたら疲れるわよ?」
隊長はそう言いながら近くに置いてあったみかんの皮をむき始める
「…確かにたまには休むのもいいですわね、それではわたくしも」
そう言ってミーアキャットも炬燵に入り寛ぎ始めた
数時間後
「あ〜久しぶりに休んだ休んだ、さて明日からは真面目にやろうか」
炬燵からでた隊長が背伸びをする
「「はい!」」
ドールとミーアキャットが同時に頷く
「あれ?そういやミライさんどうしたんだろ?出る所見てないけど」
ふと隊長が呟いた
「「あ、確かに」」
その頃ミライは
炬燵の中で死んだような顔をしていた
「まさかずっと入ってて脱水症状を起こすとは…だ、誰か水を…あと足が痺れて出られないので助けてくださいー」
ミライ 脱水症状と足の痺れにより
探検隊日常記録 漆塗り @urushi_0519
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