2話

「ねぇねぇ!美雨ちゃん!」


休憩時間、2つ先輩である雪乃ゆきのさんが話しかけてきた。

彼女はプライベートでも仲良くしてれている。


「課長すごいかっこよくない…!?」

「大事なのは仕事ですよ」

「でも28で課長になれるくらいだから仕事もできるんしゃない?」

「確かに」

「1個上か〜美雨ちゃんにとっても3個上でしょ。彼女いるのかな〜?」


雪乃さんは彼氏持ちである。


「ちょっと考えてみただけだよ〜笑」


と本人は笑っていたけど大丈夫なのか。

そこらへんの感覚は男性経験が少ない私にはよく分からない。


「何の話っすか?」

「おー田村。課長の話してた。美雨ちゃんにどう?って」


え、いやそんな話はしていない!


「んーどうっすかね〜課長にも選ぶ権利があるし?てか西宮彼氏とかいないんだ?」

「いないけど、私にも選ぶ権利はあるし私はは性格重視だし!」


こんな会話、課長に失礼である。


それにそんなことより今朝の出来事が気になる。

なんとなく私の中で課長は失礼な人になってるし。

私のことわかってるのかな。

話しかけるべき…?なんて?


「なんかこっち見てない?」


顔を上げると課長と目があってしまった。


「やべ、ちょっと声デカかったかも」


あ、田村くん逃げた。

課長こっち来るし!



「あの、少しいいですか」


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未定 あき。 @aki_OvO

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