第10話 戦闘
「にしてもどうやって性別を変えてるんだ?」
そう残念なイケメンこと伊太郎に言われた
「能力の応用ですよ」
「応用ねぇ〜、てことは能力自体が性転換な訳じゃないのか」
「しまった、誘導尋問か!?……まぁいいけど、因みに僕等は全員強化がされないタイプの能力だよ」
「……お前等何しにこの学校にきたんだ?」
「……なんとなく?」
「なんで疑問形なんだよ……」
うん、伊太郎が言った通りよく考えたら殆どこの学校である必要性ないよね、強化されないんだし
「まぁ、しいて言うなら体術を覚えるためかな?」
「体術ねぇ……、これまでに数万人の犯罪者を倒したお前等に必要か?」
「たぶん無い」
「だよな」
まじでこの学校である必要性ないよな〜
「はぁ、まぁいいか」
「いいんだ」
「だって今更感凄いだろ?」
「まぁ……そうだね」
うん、いまさらいまさら
「さて、一応言っとくが決闘するときは手加減してやれよ」
「事前に出した願書に書いてある能力しか使わないからそれだけで手加減だよ」
「確かにそうだな、まぁ俺は火水風地を操る能力として出した苗木に言ってるんだけどな」
「……苗木?」
「……お前仲間の苗字覚えてないのか?」
「えっと……あっ、戸比元の苗字か!」
「お前酷いな」
「……冷と僕って仲間だよね?」
「えっと……ごめんね?」
「はぁ……いいよ」
いっつも戸比元って言ってたから忘れてたよ……
因みにこのとき秋は『やべっ、俺も覚えてなかった』と思ったらしい
「ところでお前らって相当稼いでるよな?」
「……他人にいくら稼いでるか聞くのは失礼じゃないですか?しかも僕等子供ですよ?」
「……まだ何も聞いてないだろ」
「じゃあなんて聞こうとしたんですか?」
「今貯金幾ら?」
「駄目じゃないですか……」
やっぱ残念なイケメンだな……
えっと……、一人倒すごとに25万だから……
「ん?あれ?余裕で10億超える……」
「……一般会社員の生涯年収余裕で超えてんじゃねぇか、低いとこの国家予算程度なら超えてるんじゃねぇか?」
「……まぁ殆ど暗黒の一ヶ月のおかげだけどね」
「あぁ、確か6割はお前等が倒したんだよな、正確には昼に起きた事件全部を、いったいどうやったら3人でそんなに倒せるんだよ」
「ん〜、僕等全員その気になれば1分以内に敵倒せるから」
「1分!?お前等に並ぶリヒリロケでも10分かかるのに!?」
「あはは……」
「……冷に至っては10秒でも余裕だよね」
「……否定はしない」
「してくれよ!」
いや……だってやろうと思えば5秒でも倒せるし
「お前等はどうやったら倒せるんだ?」
「核爆弾なら流石に……いけないな」
「だね、それの対策はもうしてるし」
「……お前等なら世界が敵になっても勝てそうだな」
「……う〜ん、流石にそれは秋は一人だと無理……かな?」
「……他二人はいけるのか?」
「僕は割と簡単にいけるかも、戸比元も苦戦はするけどたぶんよくわからん機械作って勝ちそう、秋は分からん」
「……やっぱ俺が一番弱いのかよ」
「あはは……」
僕の裏返しならまじで余裕な気がするんだよな……
「じゃあ……寝てる最中なら」
「僕等全員それ対策してるから」
僕は反射&無効化結界、秋と戸比元は戸比元が作ったよくわからん機械で対策してるからな〜
「うん、俺はお前等だけは絶対に敵にしたくないわ」
「うん、そうしたほうがいいよ」
おっと、人の気配がする
「そろそろ人が来るからこの話止めようか」
「……なんで人が来るかわかるんだ?」
さて、席に座るか
そうして座ってすぐに人がはぞろぞろ入ってきた
「……まじで来たよ……」
そう伊太郎が言った
* * *
1、2、3時間目が終わり四時間目になった
因みに今日は4時間授業で4時間目は戦闘である
と言う事で育先広場にあるバトルドームに来た
「お前等集まったな〜」
めっちゃタメ口だな〜
「まずはどれぐらい実力があるのか見るために生徒同士で戦ってもらうぞ〜」
『『え〜』』
うわっ、全員めっちゃ嫌そう
まぁ、僕も言ったけどね、というか秋以外全員言ったけどね
「え〜、とか言うな、ほら、さっさとやるぞ〜」
と言う事でなんか対戦相手が決まった
「最初は……多田野 模部田(ただの もぶた)対戸舞天 冷」
最初僕かよ、と言うか相手の名前のモブキャラ感が凄いんだけど
そう思いながら壇上に上がった
「始め!」
とりえず殴りに行くか
「え!ぐはっ」
……え?弱くね?
ただ殴っただけだよ?
まぁ筋力5倍にしてるけど
「……戸舞天 冷の勝利!」
戻るときに伊太郎に『もうちょい手加減してやれよ』と言われた
相手が弱すぎるのが悪いんだ!
その後秋と戸比元も一瞬で敵を倒した
「……うん、全員の実力がある程度わかった所で今日の授業は終わりだ」
そうして授業は終わり僕等3人と伊太郎だけがバトルドームに残った
「あ〜、お前等この授業で思ったこと言ってみろ」
「「「全員弱くね?」」」
「だよな」
うん、弱い、こんなだと犯罪者に勝てないぞ、勝ったとしても一時間は掛かる
「まぁまだ15歳の子供って事もあるだろうがこれだとな……」
「正直に言うと犯罪者と戦うときに足手まといになりますよ」
「だよなぁ〜」
どう考えても邪魔だな
「まぁ、これからに期待って事にするか」
「たぶん、一年もすれば多少はマシによね」
「……まぁ強化にもよる気がするけど」
「あはは……」
ただ裏返すだけ @yogamaster
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ただ裏返すだけの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます