差したい差し色なににしよう

 昨年だったか、一昨年だったか。ちょっとうろ覚えなのだけれど、この時期に欠かせない物がわたしにはある。


それは……チュチュアンナで販売している1脚300円ちょいの毛布みたいな暖かさの靴下である。


この靴下に初めて出会ったときは、うそでしょ〜毛布みたいにそこまで厚手じゃないのにあったかいなんてそんなまさか〜くらいに思っていた。思っていながら、素直にレジに持って行くあたり、わたしだなあと思う。笑

日常使いできそうなカラーバリエーションだったので、カラシ色をチョイスした。


ちょうどその頃、阿佐ヶ谷姉妹の著書『のほほんふたり暮らし』のミホさんのとある回を読んでいたころ。たぶん読んだことのある方は、ハッとしただろうと思います。笑

そうです、その回のエッセイを読んだからこそのカラシ色でございます。


そんなこんなで購入して帰った夜に、お風呂上がりに履いてみた。末端冷え性なので、寝るまでの間素足でいると夜眠れなくなるので……。


そしたらなんとこの靴下、本当に暖かい。毛布!確かに毛布かも!!そう思わずにはいられないくらいには暖かかった。


この値段でこのクオリティならアリかも。

そう思ったのですが、やはり毎日毎晩履いていたらさすがに踵の部分が薄れてきて穴が。


なので慌てて洗い替え含めて買い足しに行った。今度はワインレッドとモスグリーンの2色をセレクト。ここから、日中スニーカーで過ごす日は毎日、それこそ1日中この靴下を愛用した結果……1シーズン保てば良い方という感じ。やはり値段相応なのかな。でもね、ある意味消耗品だもの仕方ないとも言える。


そんな訳で、今年はこの靴下と過ごすようになって2年目(3年目?)を迎える。

この前店頭に見に行ったときはこの毛布みたいな靴下がまだ並んでいなくて……仕方なく、去年購入したちょっと残念な傷みのある靴下を履いて過ごしている。けれど、それでもその暖かさは健在。本当にすごい。この靴下があれば、床暖房なんていらない(やや強がりもある。笑)……!執筆する際の足元だってにこにこ円満である。



もうさすがに並んでいるだろうから、今季用に新しい靴下をお迎えしに行きたいと思っている。できれば年末前に……といいつつすでにもう年末感ありありとしているけど。


今年は何色にしようかな。

ミホさんの差したい気持ちが溢れるように、私もその気持ちが溢れる色をお迎えしたいところである。






……というのをベースにして、エッセイ公募用に初稿を書いていたんですが、なんだかしっくりこなくてこちらで消化します。笑

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