縋るものがあったっていいじゃない

生理前。

だいたい頭痛、下腹部痛、腰痛(腰が重怠い)が繰り返し現れて、同時にメンタルが落ち込む。そりゃあもうずぶずぶと沈んでいく勢いはなかなかです。


その中で、だいたい何日か無気力症候群におちいることがあるのですが、そのとき決まって寝転びながらスマホで【生理前 情緒不安定】やら【PMS やる気がしない】etc…を検索。



そして気がつくのです。

あれ?この記事毎月読んでるな??と。



どんな方が書いている記事なのかちゃんと調べたこともないし、なんなら今も調べようという気持ちにはならない。それでも、示し合わせたように毎回開いてしまう記事があるのです。


なんとなく、その記事を読むと安心するというか……ホッとします。ああ、こんな状態だけれど、女の人にはよくあることなんだと。


その安心感を得たいがために。いつもと違う状態に溺れてしまわぬように、飲み込まれないように。わたしは毎月検索するのだと思う。



その記事の中で1番好きなのは、『生産性を生み出せないこの時に、それが悲しくてどうにかしたいという人向けにエッセイを読むこと』が紹介されている部分。


正直、本すら読めないよって時もあるけれど。それでも、ネットサーフィンやただぼーっとSNSを眺めるよりは断然いいなと気がついてからは、内容をきちんと拾いきれなくてもエッセイを読むことが増えました。


だいたいこの時期に読むのは、石田ゆり子さんの著書か、小川糸さん、銀色夏生さんあたりが多いでしょうか。今月に至っては気分を上げたくてつづ井さんの文庫を持ってるので一気読みしました。


BLは得意ではないのですが、あの行動力と生きる活力が溢れ出た、何歳になっても好きなことに打ち込みキラキラしたつづ井さんとその仲間達を眺めていると、元気になれます。笑



生理前に生産性を求めるあたりだいぶMっ気強い気がしますが、それでも最近はニコニコ過ごせれば良いよねーって思えるようになりました。するとまあ不思議。辛かった不順も症状も、楽になってきている気がします。




どんなものでも、「これあれば(読めば)大丈夫」と思えるものがあることに幸せを感じます。些細なことだけれど、すごく大切なこと。生きていくというのは、こういう小さいことの積み重ねの上に成り立つのかもしれない。だって、ひとって思ってるほど強くないもの。




そんなことを思って書いていたら、久しぶりに絵が描きたくなりました!!

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