マトリョーシカの本当の内側にあるものは見えない
いつでも写真を撮れる環境の人ってすごいなあと感心してしまう。
今月我が家に来た猫のハル。ハルが来たことで、なんとなく犬のリアの写真をこういった場所に載せることを控えていたのだけれど、考えがこう、コロンと180度転換した。
見てほしい。
うちのかわいい子どもたちを見てほしい。
そう思うようになった。
誤解を生みそうなので補足すると、リアしかいなかったときは自分と友人との間で写真を送り合い楽しんで満足していたので、決して愛情の差があるわけではないです……。
けれど、それはそうとぶつかる問題が背景。……そう、部屋の中のこと。
我が家は絶賛工作大好きひょうきんものの息子が、毎日リビングを作業場として使うので、とにかく物があちこち転がっているのだ。
そしてその作業場はどうぶつたちの安らぎのスペースでもあるので、どうしてもカメラを構えると素晴らしき結咲家の賑やかな私生活が丸見え、となってしまうわけである。
Instagramに写真を載せるときによくぶつかった疑問だけれど、一体そういうことをする方たちはどんな努力しているんだろう……。わたしは思わず考えてしまう。
たった1枚写真をSNSにあげることの裏に、どれだけの時間が費やされているのか。根気があるのか……。
めんどくさがりなわたしですが、これでも結構きれい好き。片付けはめんどくさがらずきちんとやります。
それは本当に子供の頃からで、わたしと妹の部屋が同室だったとき。妹が部屋に友だちを招いて散らかしたあと、片付けはいつもわたしがしていたくらい(後に大人になった妹は、ずっとお姉ちゃんと部屋が一緒が良かったと語る。わたしゃごめんだよ)。
けれど最近、もう片付けても片付かないエンドレスに心が折れ、もう片付けを辞めようかなって思っている。
子どものいる暮らしに加えてどうぶつのいる暮らし。もう片付かなくても仕方ないんじゃないかと……。
でもそうすると、かわいい子どもたちの写真が撮れたときの背景が気になり、こうした場所にあげられないのことにいつも打ちひしがれてしまう。
インスタグラマーさんみたく環境への努力は、そこまでマメでないわたしには荷が重い。でも子どもたちの写真はたくさん撮っているし見てほしい……。
複雑な乙女心です(アラサーですけど心はまだまだ乙女です)。
何が書きたかったの?
そう思ったあなた。
ここだけ読めば今回のエッセイの真髄がわかります。
今日もうちの子どもたちがかわいい。
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