想像力の欠ける言葉
ご近所の方に会うたび言われる言葉がある。
「仕事はじめないの?」
この言葉を言われるたび毎回嫌な気持ちになる。専業主婦では、そんなにいけないのかしら……。
と言いつつも、短時間ではあるけれど一応仕事を始めたわたしはこんな言葉に一喜一憂する資格はないのかもしれない。
でも、やっぱり思ってしまうのだ。
専業主婦だから、(金銭の生まれるような)働きをしていないから、と、小さな枠の中に収められるのはなんとも癪だ。
金銭の発生するような働きでなくても、主婦ってけっこう多方面に置いて頑張っていると思うのだ。
人付き合いにとっても、事務的作業にとっても、なんでも。ただ、評価の対象にならないだけで、実力のあるひとはたくさんいると思うのだ……。
そうこういうわたしだって、かれこれもう1年以上はずっと物語を書いている。だから書いていない人に比べたら、書く力はついていると思う。……そうでなきゃ悲しいんだけど。
そうやって、見えないところで培っている何かをもっている人に対して、
「仕事をしないの?」
「働きに出ないの?」
っていうのは、なんか違うと思うんだよなあ。
もちろん、そんなこと相手は知りもしないし、察しろと言う方が無理だ。それはわかっている。
わかっているけど、その面においても想像力を働かせてくれてもいいと思うんだよなって、わたしは思ってしまう……。
ひとくくりで、『世代だから』とすれば楽なんだろうけど、今その世代でも柔軟な考え方をしてくれるひとはたくさんいる。そのことを、わたしは知っている。
だからどうしても思ってしまうのだ。
……なんて、ただの屁理屈か。戯言か。文句か。
モヤモヤしてしまったので、筆をとった。
同じように感じる感性の人が、ひとりでもいると思って、ここに残しておきます。
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