35日目(午前1時35分)
遺書
私が今まで創ってきた物は、全部処分して下さい。
所詮、物は物、生命はないのです。
私はこの世に存在しなかった者として、処分して下さい。
体も骨も、所詮、ゴミでしかないのです。
自然にかへりたい……
海の泡、藻屑となって消えてゆきたい。
永遠の抹消、これで終わり、生きた証も、念仏もいらない。
葬式もお墓も、蝋燭も線香も、写真もいらない。
やっと念願が叶った。
やっと死ねた。
ずっと死にたかった。
遺書 土屋ありす @alice_moon
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます