最終話 エピローグ
がらり、と一欠片の瓦礫が崩れ落ちる。
それはユリム達からはやや離れた場所だった。
「……ははっ。……マジかぁ、凄いなユーリシュさん」
辛うじて意識を保っていたティクルは、ユリムが魔王を斬り倒した瞬間を見る。
それはガリュウとソフィの仇でもある存在が、この世から消えた瞬間でもあった。
「……やったよ、ガリュウ、ソフィ。ウチも頑張ったよね」
ティクルはユリムの勝利に繋ぐ、確かな一撃を見舞わせた。
そしてそれは二人の死がなければ、決して成し遂げられなかったとティクルは断ずる。
この怒りが、己を魔王に立ち向かわせた。
二人との思い出がなければ、あの恐怖には挑めなかったと。
「ちゃんと証明したよ。二人が死んだのは無駄じゃなかったって」
空を仰ぎ、目を抑える。
ティクルの瞳の横を涙が伝った。
それは二人が死んだことに対して、初めて流す涙。
魔王を殺すまでは絶対に泣かないと、数年先まで伸ばしていた覚悟は、思いの外に早く役目を終えた。
「……ありがと、ユーリシュさん。これで二人も報われる」
ひときしり泣いたティクルは、口元の血を拭きながらゆっくりと立ち上がる。
ふらつく足取りではあるが、それでも勇者として、気を失ったユリムに代わり、ルネスを守らねばと考えていた。
既に周囲に人の気配など無いが、それでも念の為にとティクルは必死に歩を進めていく。
そしてどうにか辿り着いたティクルが見たのは、気を失ったユリムを必死に抱え上げるルネスとアーシェルの姿だった。
非力なルネスと小柄なアーシェルでは、ユリムを運ぶにも一苦労らしい。
アーシェルは魔族であるため、腕力的には問題なさそうだが、しかし背丈が足りなすぎて、ユリムを背負っても足を引きずる形になってしまうようだ。
「あの馬車まで行こうとしてるのかな……?」
二人の進行方向を見て、ティクルはそう予想を立てる。
自身の身体もとうに限界ではあったが、しかしあの二人よりは上手く運べるはずだと考えた。
ティクルは重い身体に鞭打って、二人に向けて手を差し出す。
「……ウチが代わりますよ。ウチに運ばせてください、ユーリシュさんのこと」
そう言ってティクルは、二人から預かったユリムを背中に抱えた。
持ち上げた瞬間、ティクルは僅かに口から血を零す。
思い切り
ただそれでもティクルは、背負ったユリムの熱を感じながら「軽い」と思う。
ユリムのその強さを間近に見たティクルは、ユリムのことをもっと筋肉質で、屈強で、頑丈で、遠い存在だと思い込んでいたのだ。
「……はは。軽くて、細い。もしかしたら、ウチよりも脆いんじゃないスか?」
そんな身体で良くもまぁ、あんな化け物を倒したなと。
この人は魔王を倒せる力があって魔王を倒したんじゃないと、ユリムに触れて理解した。
「……頑張ったんスね。めちゃくちゃ、頑張ったんですね」
何故だか、ティクルの目には再び涙が流れていた。
☆彡 ☆彡 ☆彡
目を覚ますと、自分の部屋の天井が視界に入った。
僕はベッドに横たわったまま、真っ直ぐ上を見上げていたらしい。
寝相が悪い僕にとって、目を開けた瞬間に天井を見るというのは珍しく、それなりに長く過ごした部屋ではあったが、「ここ天井、こんな模様だったんだな」と今更に気付かされた。
とはいえ何故今日に限って、こんな正姿勢で起きたのだろう、と不思議に思う。
しかしその答えは、下を見た瞬間にすぐに理解した。
「……何してんの、ルネスもアーシェルも」
二人が僕の腹部を枕にして、眠っていたのだ。
そりゃ寝相が悪くとも動けない。
二人とも大して重くはないが――とはいえ辛いので、早いとこ退いて欲しかった。
「二人とも起きろー」
左手でアーシェルを、右手でルネスを揺すってみる。
肩に触れてそれなりに強く、ぐわんぐわんと。
「ん、ん……」
「…………ぶっ殺しますよ……」
「ぶっ殺すて」
しかし、どちらも起きる気配はなかった。
というかアーシェルの寝言が物騒過ぎて笑えない。
どんな夢を見ていれば、揺すられたくらいでぶっ殺すなんてワードが飛び出るというのか。
「うん、起きないなら仕方ないな」
僕は続いて、彼女らの頭を撫でてみる。
前々から興味はあったが、しかし面と向かって「撫でさせてください」とは流石に言えない。
起こす為に、仕方なく僕は二人の髪に触れるのだ。
「ふーむ」
左手でアーシェルの緑髪を、右手でルネスの赤髪を。
すると一瞬にして両の手のひらに幸せが満ちた。
触れてみて気づくのは、やはり二人の髪質は全然違うのだということ。
ルネスの髪が絹のような質感であるとすれば、アーシェルのそれはやや固め。クセがつきやすそうな髪、とでも表現すべきか。
二人とも綺麗な髪ではあったが、しかし全くの別物であるのだと知った。
「起 き ろー」
続けざまに頬っぺをつついてみたり、引っ張ってみたりと色々試す。
バレたら怒られそう、って思いながらもこんな機会はそうそうないからなー、と割り切った。
「……何してんのよ」
「ユーリシュ、貴方……」
そして、むにぃーと頬を引っ張っているタイミングで、二人は同時に目を覚ます。気づくとルネスはジト目で僕を見つめ、アーシェルはドン引きした表情を浮かべていた。
少し派手にやり過ぎたかもしれない。
「おはよー、二人とも」
「最悪の寝起きよ」
「幻滅しました」
「そこまで言う?二人だって僕のお腹を枕にしてたくせに」
「「……。今回はお互い様ってことで」」
円満和解。
☆彡 ☆彡 ☆彡
話を聞くと、僕は丸三日眠っていたらしい。魔王を倒したあの瞬間から、今この瞬間まで死んだようにぐっすりと。
曰くルネスが付きっきりで看病してくれていたそうなので、感謝せねばなるまい。
対してアーシェルはこの三日間で、ひたすら回復薬の調合に勤しんでいたのだとか。お陰で目が覚めたときには既に、僕の怪我は完治していた。
潰れた左目も戻っており、アーシェルにも同じく感謝である。
「それにしてもユリム。ずっと貴方に言いたかったんだけど、この部屋って本当に趣味悪いと思うの」
「え、なに急に」
「ぶっちゃけ私も同じ感想です。この部屋に入る機会はほとんど無いので知りませんでしたけど、どうしてそこかしこに呪具を飾ってるんですか」
「カッコよくない?」
「気味悪いわ」
「気色悪いです」
「辛辣が過ぎる」
僕が部屋に他人を入れる、なんて機会は滅多に無いので気づかなかったが、僕って趣味悪いんだな。
たまに訪れる僕の直属の部下であるルーナとかは、みんな「素敵ですよ!」としか言わないため、己のセンスを疑う機会は一度もなかった。
そうか、あれは僕に遠慮して褒めてくれただけだったのか。
「え。落ち着いてよく見たら、そこに置いてあるの『邪毒の骨飾り』じゃない。確か骨の結合部を捻ると猛毒が吹き出すって聞いたけど……偽物よね?」
「……。捻らなきゃ良いかなって」
「「捨てなさい!!!」」
僕のオカンかお前らは。
「べ、別に自分の部屋に何を飾っても良いじゃん」
「何かの拍子に転んだら、それだけで死人が出そうなラインナップ揃えて何言ってるんですか貴方は」
「冗談じゃないわ、私こんな部屋に三日も居たの?知らないけど、見た目だけで明らかに不味そうなのもあるじゃない。……ユリム、あのやけに口の大きい髑髏は何?」
「あれは『試石の破鬼』。口の中に物をいれると、その価値と同等の金に変えて吐き出してくれる」
「……見た目の割に普通なのね」
「生き物も対象だから、絶対に手を入れたりしたらダメだよ」
「ひぃ!?」
がばりとルネスが抱きついてくる。
アーシェルもアーシェルで、もう一歩も動けませんって感じに固まってしまった。
「ユリム、ユリム。ここにあるもの早く全部捨てなさい。嫌よ私、折角助かったのにこんな下らない死に方したくないわ」
「ルネスの言う通りに、急いで全部捨ててくださいお願いします。怖くて何も触れません」
「えぇ……。頑張って集めたのに」
「もしここにあるもので死んだら、貴方を呪い殺す自信があります」
「もう実質ユリムに殺されたと言っても過言じゃないわ」
「……分かったよもう」
病み上がりで尋常になく身体がダルいが、二人があまりにも怯え始めたため、仕方なく立ち上がることにした。
捨てるかどうかは後で決めるとして、一旦全ての呪いアイテムを部屋の隅に集めていく。
「ねぇ、この盾だけでも残しちゃダメかな」
「……どういう盾なんですか?」
「『魂流転の盾』。どんな攻撃を防いでも絶対に壊れないし、使用主に一切の衝撃も与えない代わりに、防いだ攻撃の威力に応じて使用者の寿命を奪う」
「つまり使わなければ平気ってことですか?」
「一番近くにいる人から寿命を奪うから……まぁ落としたりすると、その衝撃で寿命が減るね」
「捨ててください早急に」
ダメか。
この部屋のインテリアの要だったから、これだけでも思ったのだが。
結局何もかもを部屋の隅に集めたところで、片付けは終了。
ルネスとアーシェルも取り敢えずは良しとしてくれたので、僕は改めてベットに戻り、深く息を吐いた。
「病人に無茶させないでよ」
「それは分かりますけど……。流石にこれは」
「ユリムが悪いわ。常識を知りなさい」
「傷つくなぁ」
女の子には分からない趣味なのかもしれない。
まぁデザイン云々以前に、危険なのは否定出来なかったが。
ふと扉の方から、ガチャリと音がする。
「あ、ユーリシュさん目が覚めたんスね。良かった」
そして顔を見せたのは、ティクルだった。
その手のお盆には三人分の飲み物が置れており、恐らくは僕以外の三人のものだと理解する。
僕の部屋の扉を足蹴に開いている辺り、彼女もすっかり魔王城に慣れた様子であった。
聞くにティクルもまた、僕と同じくあの場で魔王様にボロボロにされたらしい。戦っているときは全く気づかなかったが、ティクルも勇者として頑張ってくれていたようだ。
「あれ、随分大人しい部屋になりましたね。何かありました?」
「二人が片付けろって。酷くない?」
「妥当っスかね。正直に言うとこの部屋から侵入した日、何かのトラップかなって一瞬疑いましたもん。因みにガリュウとソフィも同じような反応でした」
「ぐはっ……」
まさか男であるガリュウにまで、そんなリアクションをされていたとは。僕の理解者が何処にも居なくて悲しい。
まぁいい、僕は仲間を求めて部屋を飾り付けた訳じゃないのだから。
「そういえばユリム、貴方も教えなさいよ。どうしてユリムが魔族になったのかとか、こっちは分からないことだらけなんだから」
「あぁ、そっか。そうだね。……でも別に大して難しい話でもないというか、僕もよく理解してないというか」
ともかく、と。
僕は魔王と一度戦い、そして負けたこと。
死んだらこの姿に転生したこと。
その後は四天王として過ごしていたこと。
要所要所を摘みながら、僕は自身に起きた出来事を説明していった。かなり荒唐無稽な話にはなったが、しかし三人は静かに僕の話を聞き続ける。
「道理でユーリシュが人を殺したがらない訳ですね。元人間ともなれば納得というか。……いや、ユーリシュと呼んでいいのかもよく分からなくなってしまいましたが」
「今の僕はユーリシュだし、呼び方なんてどっちでも良いけどね」
ユリムでもユーリシュでも、好きな方で呼んでくれと話す。
「……ウチの、先代勇者。なるほど強いのも頷けます」
「大変だったでしょ、勇者。まぁ魔王は死んだし、それももう終わりだよ。本当にお疲れ様」
「……うす」
勇者の役目は魔王を倒すこと。
魔王が死んだ世界で、勇者に求められるものなど何もない。
「あ。ただ……それなんスけど、ウチどうしたもんですかね。魔王が居なくなれば、そりゃユーリシュさんの言う通りなんスけど、その……」
「ん?」
何故かティクルが、困ったような表情を浮かべる。
魔王が居なくなり勇者の仕事が無くなった、という説明に彼女を困惑される要素があるとは思えないが。
首を傾げる僕を見て、ふとアーシェルが「あぁ伝え忘れてました」と口を開く。
そして続けた言葉は――
「ユーリシュが今の魔王ですよ。だって魔王を倒したんですし」
――至極真っ当な正論だった。
僕が、魔王。
魔族が魔王を倒したから、魔王になった。
そりゃそうか。
「え。何それ嫌なんだけど」
「私に言われても困りますよ」
「じゃあ僕、ティクルと戦わなきゃダメなの?」
「……勘弁して欲しいんスけど」
僕だって勘弁して欲しいわ。
それに僕が魔王にならずに済む方法なんて、幾らでもあるだろう。
例えば――
「――魔王なんて、他の四天王にでもやらせとけばいいじゃん」
「皆殺しにしてたわよ、ユリムが」
「瞬殺でしたね」
「ウチも見てました」
そういえばそうだった。
振り返ってみれば、ほとんど一人で魔王軍のトップを壊滅させたことになるのか。
「いやでも……何とかならないの?」
ティクルと戦うは冗談にしても、新しい勇者が僕を襲いに来て、その度に勇者を殺さなきゃならないのも辛い。
何が好きで自分の後輩を虐めなきゃならないのか。
うーんと唸っていると、ふと扉からノックの音がした。
「ルーナです」
「どうぞー」
僕の声を聞いたルーナは、静かに扉を開けて入ってくる。
「……あぁ良かった。お目覚めになられたのですね、ユーリシュ様」
「うん、おかげさまで。何かあった?」
「はい。人間たちが門の前まで来ており、『人間側の全面降伏も視野に入れた和平交渉を行いたい』と」
「へぇ。なんでまた急に」
人と魔族の争いは、何百年も昔から続くかなり根深いものである。そう簡単に収まることはないと思っていたが、まさかこうもあっさりと和平の提案が出てくるとは。
「魔王……前魔王とユリムの戦いを見たら、そりゃ諦めもするんじゃないかしら。勝てるわけないもの」
「……あー」
確かに本気の魔王の力を見せられた僕も、そんな気持ちだった。
それに今改めて考えると、魔王は人間との戦争を続けるために手加減していたのでは、とすら思えてくる。
魔王はそれほどの強さだった。
「その交渉、アーシェルに任せていい?」
「ええ勿論。良い感じに収めてきますよ」
「ウチも行きます。一応勇者ですし」
「ありがとね」
そうしてルーナとアーシェル、ティクルの三人は僕の部屋から出ていった。
「……」
やや騒がしかった僕の部屋は、途端に静かになる。
残されたのは、僕とルネスの二人だけだ。
はて何を話せば良いのだろう。
あまりにも急に訪れた二人きりの空間に、僕も心の準備が出来ていなかった。
ルネスもルネスで居づらそうにしている。
「……あー、ルネス」
「……な、何よ」
気まずい空気に取り敢えず名前を呼んでみるものの、いまいち頭が回らない。
僕が彼女に言いたかったことはなんだろうと考えてみる。
そして最初に思い浮かんだ言葉は、謝罪だった。
「……ごめんね。勝手に死んじゃって」
「良いわよ。また会えたもの」
「でもほら、そのせいでルネスを泣かせた。初めてこの姿で会った日に」
それは地下牢で「ユリムは死んだ」と伝えた、あの日のこと。
ルネスはハッと思い出したように、頬を染める。
「……き、聞いてたの?あれ」
「ごめん」
「……怒ってる訳じゃない、けど。流石に恥ずかしいわよ」
謝らねば気が済まなかった。
死んだこともそうだがそれ以上に、僕が軽い気持ちで生を諦めた事実が許せなかった。
「僕は殺される瞬間、『まぁいいか』って諦めたんだ。どうせ僕が死んで悲しむ人なんていないだろって、勝手に失望して勝手に諦めた。……ルネスの気持ちも考えないで」
ルネスと別れたときはまだ子供だったとか、言い訳は幾らでも思いつく。
でも僕がルネスを軽い気持ちで傷つけた事実は変わらないと、僕は俯きそう話した。
罪悪感から、目を合わせることすら申し訳ないように感じてしまう。
しかしそんな僕を覗き込むように、ルネスの顔が視界に入り込んできた。
「だから、会えたんだから気にしてないって言ってるわ」
そして僕の頬を引っ張って、
「……それより怒りたいのは、貴方が私の気持ちに気づいてなかったってとこだけよ。いくら何でも鈍感すぎるわ」
「あの頃の僕、ルネスに好きって一回でも言われたっけ?」
「言ってないけど分かりなさいよ……っ!」
「い、痛い痛いごめんて!!!」
言いたい放題のルネス。
でもまぁこの方がルネスらしいなと思った。
「ん」
ルネスは再び、僕のお腹に頭を乗せる。
しかし今度は先とは違い、甘えるような触れ方だった。
「……そ、それで。今は分かってるのよね、私の気持ち」
「え?……う、うん」
「……ユリムも私のこと、好きなんでしょ?」
「……す、好きです」
「な、ならどうするのよ」
「え?何を?」
「……っ!私たち、両想いなの!それでどうするのかって聞いてるのよバカ!!」
あぁ、そういうことか。
僕は未だに鈍いらしく、ルネスの言いたいことを理解するのに時間がかかった。
というか本当にバカだな僕は。
それ以外にどんな答えがあるというのか。
女の子にそこまで言わせなきゃ分からないとは、恋愛スキルがポンコツにも程がある。
僕は、んんっ、喉を整えた。
ここで噛んだら笑えない。
せめて最後くらいは、カッコよく決めたいじゃないか。
「――ルネス」
「ひゃ!?」
僕はルネスの手を引いた。
怪我をしないよう慎重に引き倒し、そして強く抱き締める。
僕は魔王で、ルネスは姫だ。
僕ら二人が一緒にいる方法なんて、限られてくる。
魔族である僕がルネスの王国まで赴き、王に向かって「娘をください」なんて、そんなことが許されるわけがない。
僕が勇者であればそれでも良かったのだろうが、残念ながら僕は魔王。
世界最強の、人類の敵である。
「ルネス」
「は、はい」
魔王が姫に求婚したいなら、手段は一つしかないだろう。
「申し訳ないけど、僕はルネスを攫うことにした」
「……そう。それは困ったわね」
「もう一生、王国には戻れないと思った方がいい」
ルネスは魔王城から逃がさない。
外出は自由だけど、絶対に逃がさない。
そして綺麗で豪華な牢屋を用意しよう。
僕の部屋の横にでも、ルネスの為の牢屋を作ろうか。
最高に幸せになって貰えるように、僕の全てを捧げて全力を尽くす。
一生をかけてルネスを守り続ける。
だから――
「殺されたくなければ、僕と結婚しろ」
「……喜んで」
――――――
これにて「四天王のくせに何してるのよ!」は完結です!
ここまでお付き合いくださった皆様には、本当に感謝してもしたりません…っ!
他にも色々な作品を書いているので、またそちらでお会い出来れば光栄に思います!
最後に☆をいただければ嬉しいです!
ではまたどこかで!
魔王に殺された100人目の勇者 孔明ノワナ @comay
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