マグアイ
僕らは目交う。
たった一夜の夢の中に。
青白い君の指に
肌をぴたりと吸い合わせれば、互いの血潮を交わし委ねる。
まるで足りない部分を補い合う、神話の彼方の神の儀式。
君の深い深い窪みの奥には、底知れぬ黄泉が僕を待ち受ける。
一度辿り着けば、もう戻る事のできない黄泉。
死人となって、君を求める。
君の中の黄泉を知れば、僕は死人となって其処にとどまるのだろう。
僕らは目交う。
たった一夜の夢の中に……。
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