ココは田舎なのだろうか?

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ココは田舎なのだろうか?

冷たい風が鳴る。

小説に人生をかけて生きている高校生の僕は何時も毎日小説を書いて芥川賞を取ろうと必死に生きている。毎日、帰ってくると親が買ってくれたノートパソコンでカタカタ打っていた。


その夜、さすがに疲れて目頭を抑えていたら、友達の言葉を思い出した。

「お前、根詰め過ぎ。隈出来るじゃないか。アニメでのんのんびよりおすすめだから癒やされてみな」

そう言われたのを思い出して、「アニメか……」と僕は思い気分転換にYou Tubeでたまたま無断転載だろうけど一話あったので見てみた。


のんのんびよりは田舎の子たちが自由気ままに自然にふれあい、友情を培っていくという話だった。

「生徒……たったの5人」

僕は見入って見ていた。癒やされるBGM、癒やされる間の使い方、その子達の楽しいそうな生き方を見た。

僕はそれを見終わって外へ出た。

もう真っ暗な夜だが親も寝ていたので静かに外で近くの海へ歩いていった。


海へついて大きく深呼吸をした。久しぶりに自然の空気を思いっきり吸った気分だ。

自分の住んでいるところは駅に近づくに連れ都会化して海に行くごとに自然が多くなる。自分はどっちなんだろうか。


海のさざ波を聞きながら僕はこう呟いた。

「田舎なのん?」

のんのんびよりの主人公のセリフだ。

僕はそれを発言した後一人で爆笑してしまった。

ああ、いい気分で笑った。こんなに笑ったのは久しぶりだ。


さあ、帰って自然に身を任せて小説を書くか。

僕はそう思って海に「これからよく来るからよろしくね」と言った。


小説は根を詰めるのも大事だが時折リフレッシュも大事だ。

僕はそれを今日学んだ。

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