パタタ・ア・ロ・ポブレ(Patatas a lo pobre:第119、120話)

第119話より


貧乏な俺にぴったりな料理――Patatas a lo pobre(パタタ・ア・ロ・ポブレ)。

〝貧乏人の芋〟という意味の名を持つこの料理は材料や調理もシンプルなのだが、とても美味い。


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将平がアンダルシアでの修行時代によく食べたというこの料理。

材料がシンプルだけど、美味しいので採用しています。


人によって流儀が異なるので「絶対にこの作り方じゃないといけない……」なんてことはありません。あくまでも一例として参考にしてもらえればと思います。


ビーフシチューや赤ワイン煮にマッシュポテトを組み合わせますが、このパタタ・ア・ロ・ポブレはあっさりとした鶏肉の煮込み料理によく合いますよ。


【材料】(2人前)

・にんにく          1片

・じゃがいも(大)      2個

・玉ねぎ(中)        1個

・ピーマン          2個

・オリーブオイル       適量

・自然塩           小さじ2/3

・パセリ           適量


【作り方】

1. ニンニクは瓶の底などで叩いて潰す。ジャガイモは2~3mmのイチョウ切り、玉ねぎは1mm程度にスライス。ピーマンは繊維に沿って縦に短冊切りにする。


2. ボウルにジャガイモ、玉ねぎ、ピーマンを入れてオリーブオイルを振りかけ、全体に馴染ませる。


3. フライパンにオリーブオイルを入れ、ニンニクを入れて弱火に掛ける。


4. フライパンからニンニクの良い香りが立ってきたら、ボウルの中身を入れて中火でじっくり炒める。


5. 食材に少し焦げ目がつくまで炒めたら. 余分な油をキッチンペーパーで吸いとる。


6. 皿に盛り付け、刻んだパセリを散らして出来上がり。




 本当に作り方は人それぞれで、ジャガイモだけを蒸してから作る人もいますし、玉ねぎとニンニクをみじん切りにする人、ピーマンじゃなくてニンジンを入れる人もいます。

 ある意味、アレンジするのも楽しい料理なのかも知れません。


 最初にニンニクをオリーブオイルで煮るので、そのままだと油たっぷりの料理になってしまいます。なので、キッチンペーパーで油を吸わせています。

 ジャガイモを先に蒸したり茹でたりすれば、油少なめで作るのも可能ですが、フライパンに入れた時に崩れやすくなるので気をつけてください。


 パスタにも「貧乏人のスパゲティ」というのがあります。

 こちらも登場する予定ですのでお楽しみに。

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