【声劇台本】ネットの海から【男1:女1】

サカネ

第1話


中島 聡(HN:サトウ)24歳 ノリの軽いおバカ

鬼頭 優香(HN:you)24歳 活発なネトストメンヘラ



聡「今日の固定はここまでかな、おつかれー」

 「あれ、youちゃんからチャットが来てる」

 「いま時間ある?って、どうしたんだろう…とりあえず、あるよーっと」

 「おおっ、通話かかってきた」


優香「サト君急にごめんねー!」


聡「全然大丈夫だよー、どした?」


優香「あのさ、再来週の土曜日とかって空いてる?」


聡「再来週?んー空いてると思う、なんで?」


優香「再来週東京行くことになったから良かったら遊ばないかなーって」


聡「おー!そうなんだ、全然いいよ!遊ぼう!」

 「せっかくだし他のやつらも呼ぶ?」


優香「えっ、あー……いや、人数増えると大変だし私人見知りだから……」


聡「そっか、おけおけ!」


優香「じゃあ、渋谷のワン公前に13時でいい?」


聡「いいよ!楽しみにしてる」



2週間後



聡「思ったより早めに着いたな」

 「youちゃんどんな感じなんだろー、あーなんか緊張してきたー!」


優香「サト君!ごめん待った?」


聡「えっ、youちゃん?」


優香「えっ、あっ!うん!そうだよ」


聡「よく俺ってわかったね!びっくりしたわー」


優香「ま、まあ、なんとなくね!」


聡「えっと、どうする?とりあえずカラオケとか行っとく?それより東京案内とかの方がいいかな?」


優香「カラオケがいい!」


聡「おお、じゃあカラオケいくか!」


優香「うん」



カラオケ着



聡「部屋空いててよかったな!

こういうのってどっちが先に歌うか問題あるよなー、先に歌うってなんか恥ずかしくて……youちゃん?」


優香、聡に抱きつく


聡「ッ!?ちょっ、youちゃん!?」


優香「やっと会えたっ……」


聡「え!?なになに!どうしたの!?」


優香「サト君、なんか、思い出さない……?」


聡「え?え?もしかして会ったことある感じ?」


優香「……」


聡「えっ、ごめん!マジでごめん!全然わかんないや」


優香「ひどい…!優香はずっとサト君のこと思ってたのに……」


聡「ゆうか?ゆうか……ゆうかってあの優香?」


優香「思い出してくれた?」


聡「中2まで一緒だった優香?」


優香「そう!よかったー、分かってくれて!」

「そんなに難しくない問題だと思うんだけどなー?」


聡「いやいや!めちゃくちゃ難しいよ!めっちゃ変わってるじゃん優香!化粧だってしてるし」


優香「そ、そりゃあサト君に10年ぶりに会えるんだから可愛くしないと」

 「ね、それより、優香は引っ越す前にサトくんが言ってくれたこと忘れてないよ?サト君は忘れちゃった?」

 「『俺、優香のことが好きだ、絶対また会いに来るから』って言ったのに……遅いから会いに来ちゃったよ」

 「あの時すぐに行っちゃったから返事出来なかったけど、優香もサト君のこと好き」

 「サト君はもう優香のこと好きじゃない?」


聡「え?いや、あの、ごめん。急すぎて頭が回ってなくて」


優香「付き合えるの?付き合えないの?」


聡「つ、つきあう!」


優香「そ?よかった!」

「じゃー、せっかくカラオケ来たんだし歌お!」

「サト君先ね!」



カラオケ終了



優香「はー!歌った歌った!夜ごはんどうする?優香肉食べたーい」


聡「な、なぁ、なんでサトウが俺だってわかったの?」


優香「えー?そんなの簡単でしょ」

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【声劇台本】ネットの海から【男1:女1】 サカネ @sakane0813

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