時はもう、遅すぎて……。

主人公の新一と幼馴染のアリサ。二人は両片思いにもかかわらず、その気持ちを伝えられないでいた。

アリサはツンデレで、新一は自信がなくて…、結局二人の想いは実らないで終わる。

いつも通りのバレンタインーー二人の関係を変化させるためのバレンタインだった筈が、すれ違いによって捻じ曲がる。

上手にこの物語の状況を読者に分からせる文章力、すれ違う二人の想いの描写の上手さが、この短編の良さを僕たちに感じさせてくれます。