第18話 第六章 再会……そして深緑へ3

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 鳥使いの村への第一歩を歩み出し、鳥使い達がベヌゥ達の休憩場所にしている洞窟へと入っていったモリオンは、さっそく鳥使いの村に来て最初の仕事を始めた。洞窟の壁に取り付けられているフックの中からジェダイド用に割り当てられたフックを教えてもらい、そのフックにジェダイドから取り外した騎乗具を引っ掛けるのが、これから住む村に来て最初にした仕事だ。騎乗具を片付け終ると今度は手渡された布を使い、他の鳥使いと一緒にパートナーのベヌゥの身体を拭く。村に帰って来た鳥使い達がする仕事を済ませると、モリオンは長老クリスタに促されながら洞窟の奥へ行く。光を放つ石に照らされた洞窟を奥へと歩いて行くと、洞窟の突き当りに階段があるのが見えた。おそらく、洞窟から地下にある場所に通じる階段だ。モリオンはその向かい団を長老や他の鳥使い達と一緒に下ると、さらに通路と階段を通り、村の長老達が集まる部屋に辿り着く。そこではモリオンを迎えにでなかった長老……モリオンを歓迎していない長老達が数人、モリオンを待ち構えている。モリオンは部屋にいた長老達を紹介されるとすぐさま、形式通りの挨拶をする。

「よく来たね、モリオン。私達は貴方を歓迎しますよ」

長老達はこれまた形式通りの歓迎の言葉を述べると、早速ジェイドの事をモリオンに尋ねだす。この長老達がモリオンを受け入れてくれたのは、行方不明の鳥使いジェイドを探し出し、鳥使いの村に帰らせる為だけだったのだ。思い事実と向き合いながら、モリオンは自分が薬草の丘でジェイドとネフライドに猛禽から助けてもらった事や、樹海周辺部の町で思いがけずジェイドにあった事などを、自分を歓迎していない長老達に語り聞かせる。

「さぁ、お腹が空いたでしょうに、此処まででいいでしょう。食堂で何か食べましょうね。いいですね、長老方」

モリオンがジェイドについて知っている事を、あらかた長老達に話し終えると、傍らにいたカーネリアがモリオンをこの場から離れさせるべく食事に誘う。

「あぁ、いいでしょう」

長老クリスタがカーネリアの提案にあっさりと許可を出し、モリオンは敵対的な長老達から解放された。モリオンとカーネリアは、長老達に型通りの挨拶をして会議の間を離れると、再び階段と通路を通って食堂に向かう。

 モリオンとカーネリアが食堂に着くと、新入り鳥使いの教育係であるユーディアが、二人の少女と一緒にモリオン達を待っていた。

「よく来たね、モリオン。食事がすんだら新入り鳥使い達の宿舎に案内してあげるわね。この二人は新入りの鳥使い、ルブとシリカ。貴方はこれからこの二人と一緒の部屋に住むのよ」

ユーディアは新入り鳥使いの少女達をモリオンに紹介すると、そそくさ棚に並べられた料理を選び、近くのテーブルの上に置く。それに続いてモリオンは、カーネリアや新入り鳥使いの少女達と一緒に料理を選び、テーブルに置くとそそくさと食べ始め、あっという間に鳥使いの村に来て最初の食事を平らげる。

 全員が料理を食べ終わると、ユーディアはモリオンにこれから、新入り鳥使いとして受ける教育や宿舎の規則などを説明する。新入り達の毎日の日課や、新入り教育が終わるまでは単独行動は許されないこと……これらは既にカーネリアから聞いていた事だが、モリオンは改めてそれらを頭に入れ、もっと知りたい事をユーディアや新入り鳥使いの少女達に、納得いくまで質問した。

「さぁ、もう新入りは宿舎に戻る時間よ。行きましょう」

自分が説明した事をモリオンが理解したのを見ると、ユーディアはカーネリアと一緒に席を立ち、モリオンや新入り鳥使いの少女達と伴って食堂を後にする。

 食堂を出て通路と階段を通って地上に出ると、もう夜が鳥使いの村を覆っていた。

建物の窓から漏れる明かりに照らされた村のを暫く歩くと、カーネリアとユーディアはモリオンと少女達と別れ、一人前の鳥使いが住む建物に向かう。カーネリア達と別れたモリオンは、これから一緒に暮らす二人に案内されながら、新入り鳥使いの宿舎を目指した。

 畑の横の道を通って辿り着いた新入りの宿舎は、広い敷地にぽつんと建てられた、三階の建物だった。宿舎に入ったモリオンはそこに住む新入り鳥使い達から拍手で歓迎され、宿舎の中をくまなく案内され、ようやく自分が寝起きする部屋に落ち着き、衣服もゆったりした夜着に着替えたところだ。もう夜も遅くなり、後は眠るだけ、しかしモリオンはなかなか眠る気になれず、これから二人の仲間と暮らす部屋の窓から、ビティスと二つの月かが輝く夜空を見上げていた。仲間の少女達は、とっくに眠っている。

 これから何が起こるのだろうか?

色々と考えたら不安になる。まず今は、単独飛行が許され、新入りを卒業するまで頑張るだけだ。ビティスに向かって決意したモリオンは窓を離れ、明日から単独飛行が許される日まで続く、新入り鳥使いとしての日々の為に眠りについた。


次の朝から、パートナーのベヌゥの世話に追われ、ひたすら教育係の鳥使いや仲間達と共に、樹海の空をベヌゥに乗って飛び回る、新入り鳥使いとしての日々が始まった。新入り達は教育係と共に集団で樹海のあちこち出かけ、時には樹海で何日も過ごしながら、樹海の知識や様々な鳥使いの仕事……様々な樹海の恵みを収穫する方法や時々起こる山火事への対処……などを覚えていく。モリオンにとって、新入りとしての日々は有意義な知識を覚えられる日々ではあったが、パートナ一のベヌゥとだけで飛べる、単独飛行出来る時を待つ日々でもあった。新入り達が新入りとしての修行を成し遂げ、単独飛行が可能と判断されると、新入り達は初めての単独飛行に出かけ、新入りから若手の鳥使いへと昇格していく。

 そしてモリオンが鳥使いの村に来た春の半ばから少し季節が進んだ時、ついにその日がやってきた。


 

 窓から漏れる光にくすぐられ、モリオンはゆっくりと目を覚ました。目を開けると、いつも通りの宿舎の様子が目に入ってくる。

 新入り鳥使いのモリオンが他の二人の少女と住むこの部屋は、三つの寝台と衣類などを入れる物入れが置かれた簡素な部屋だ。鳥使いの村にやってきてからモリオンは、一緒に鳥使いの修行をしている二人の少女と、宿舎の部屋で、寝起きしていた。同室の仲間の一人、シリカはもう起きて部屋から出ていったらしい。シリカが使っている寝台はもぬけの殻で、さらにきれいに整えられている。もう一人の同居人、ルブはといえば、まだ夢の中だ。

モリオンはルブを起こさぬようにそっと寝台から起き上がると、手早く身支度をする。身支度がすむと今度は寝台を整え、寝台の横にある小さなテーブルに置いてある洗面用の小さな桶の水で顔を洗って櫛で髪の毛をすき終えてから、静かに部屋の扉を開けて部屋の外の廊下に出る。

「おはよう」

「おはよう」

モリオンは部屋の扉を閉めながら、部屋の前の廊下を歩く新入りや若手の鳥使い達に挨拶する。みんなこれから、ベヌゥの離着陸場へパートナーの世話をしに行くところだ。

 鳥使い達は朝起きるとまず初めにベヌゥの離着陸場に行き。自分のパートナーの世話をする。それは新入りから熟練者までの、鳥使い達の朝の日課だ。しかしモリオンには、ベヌゥの世話の前にやる事があった。

「ラグ、おいで」

新入り達と一緒に三階建ての宿舎を出ると、モリオンはマダラウズラのラグを呼び、ラグが宿舎の前の根菜の畑から走ってくるのを待った。収穫が終わった根菜畑にいたラグは、畑から一直線に宿舎の前の小さな庭に走って来ると、モリオンにすり寄った。

「おはよう、ラグ」

モリオンはラグの首や背中を優しく撫でて挨拶すると、上着のポケットに入れてあったパンの塊を取り出し、ラグに食べさせる。これがモリオンの朝一番の日課、ラグとの挨拶だった。ラグがパンを食べ終わると、続いて他の新入り鳥使い達もそれぞれラクの羽根にさわり声を掛ける。イナの村では家禽として荷運びしていたラグは、鳥使いの村では村の中を自由に歩き回っていた。しかも村人達には自分専用の小屋と水場を作ってもらい、新入り鳥使いや村の子供たちに可愛がられる存在となっている。

「さぁラグ、これでいいでしょ。夕方まで自由にしてらっしゃい」

新入り鳥使い達がラグとの挨拶を終えて歩き出すと、モリオンはラグの背中を押して、自分が行きたい場所に行くよう促した。ラグは背中を押されるすぐモリオンから離れ、根菜畑に向かって走っていく。これでラグとの挨拶は終わりだ。モリオンはラグが根菜畑の向こうに姿を消すのを見届けると、再び離着陸場へと歩き出す。

 新入り鳥使い達の宿舎の敷地を出て根菜畑の横の小道を暫く歩くと、村の建物がある山頂から離着陸場に向かう階段の入り口辿り着く。モリオンは簡素な石造りの小屋に囲われた階段の入り口を入ると地下の通路まで階段を下り、通路を通ってベヌゥの休憩場になっている洞窟を抜けて離着陸場に入った。離着陸場では先に着いた新入り鳥使い達が先輩鳥使いと共に自分のパートナーを離着陸場に呼び、世話をするため洞窟に連れてくるところだった。モリオンも離着陸場に出でジェダイドを呼び、離着陸場に着陸させるとジェダイドを連れて洞窟に戻る。

 光を放つ特殊な石で照らされ、床にはベヌゥ達が休息出来るように木の葉が敷き詰められた洞窟の壁には、鳥使い達の騎乗具とベヌゥの身体を拭く布が、洞窟の壁に打ち付けられたフックに掛けられている。洞窟に来た鳥使い達はそれぞれ自分専用のフックから布を取り出すとパートナーの身体を拭き、目や嘴、羽根や足の爪の様子でパートナーの健康状態を診る。モリオン達新入り鳥使い達もパートナーのベヌゥ達を洞窟に入れるとすぐ、布を取り出しパートナーの世話を始める。モリオンは布でジェダイドを丁寧に拭きながら洞窟内を見まわす。モリオンと同室の二人はまだ洞窟には来ていないようだ。おそらくシリカはもうパートナーの世話を終え、村の地下にある食堂にいって腹ごしらえをしているのだろう。いつもの通りに。ルブの方はもう少ししたら、慌てて洞窟に駆け込んでくるはずだ。

(やれやれ、今日は特別な日だというのに……)

モリオンがルブの慌て顔を想像しながらジェダイドを拭いていると、思っていた通りにルブが洞口に駆け込み、猛烈な速さで洞窟内を通り抜けると離着陸場に出て行った。これもいつもの通りだ。

 モリオン達はそれぞれパートナーの世話を終えると、離着陸場に出てベヌゥ達を再び空へと飛び立たたせる。この後指導役のユーティアによる指導が始まるまでの短い時間が、新入り達が食事や雑談をする時間となっていた。ベヌゥ達が空の彼方に飛び去ると、新入り鳥使い達は洞窟に戻り、パートナーの世話をしているルブを残して、洞窟の奥にある階段を下りて食堂へと向う。

 食堂に着くとモリオン達新入り鳥使い達は、直ぐに棚に並べられている食料や飲み物手に取ると、テーブルの椅子に座ったり窓辺に持たれたり、好きな場所で軽い食事をしながら、おしゃべりに耽った。話題の中心は、これから行われる新入り鳥達の、初めての単独飛行だった。

 新入り鳥使い達には新入りの修行過程が終わるまで、単独飛行できない決まりがある。どんな場合でも集団か指導者と一緒に行動するのが鉄則だ。モリオンも鳥使いの村に来てから今日まで、新入り仲間達と一緒に、鳥使いの修行を続けてきたのだった。ユーディアの指導の下、仲間達とベヌゥに乗って樹海の空を飛び回って樹海の地理やそこに住む生き物達の知識などを学び、時には樹海周辺部の町に行き、樹海で採集した様々な物で商売をする。それが新入り達の修行だった。モリオン達の修行は、途中で大きな問題もおこらぬまま順調に進んでいた。事件があった言えば、何回か樹海で起こった火事の消火に駆り出されたぐらいだろう。だがそんな修行も今日で終わりだ。

 モリオン達新入り鳥使いにとって、今日は新入りの過程を終える日だった。、新入り達は新入りの修行の最後に、自分達が決めた目的地まで、新入り鳥使いとベヌゥだけで飛ぶ事になっていた。新入り達はもうは単独飛行の目的地をそれぞれ決めてはいたが、だれも自分の目的地を他人には言わず、代わりに先輩達が話してくれた、単独飛行での面白い体験談などをおしゃべりの話題にしている。単独飛行の目的地は単独飛行に出る前に、直接指導者に伝える事になっていた。だがそのおしゃべりも、食堂に現れたユーディアによっておしまいになる。

「さぁ、新入りさん達、時間ですよ。離着陸場に出なさい」

ユーディアの一声で新入り達はおしゃべりを止めるとユーディアと一緒に食堂を出て階段を上り、洞窟を抜けて市着陸場に出る。さぁ、これから初めての単独飛行が始まるのだ。

 離着陸場に出た新入り鳥使い達は、さっそくベヌゥ達を呼ぶと、自分のパートナーと共に離着陸場に整列し、パートナーに騎乗具を装着させる。モリオンも少し緊張しながら、ジェダイドと共に新入りとそのパートナーの列に並ぶ。

「準備が出来ましたね。これから皆さんには、初めての単独飛行に出てもらいます。私に名前を呼ばれた者から、まず目的地を明らかにしてから単独飛行に向かいなさい。ただし、聖域を除いてね。それではまずフロゥ」

「はい」

名前を呼ばれた新入り鳥使いの少女が、勢いよく返事をし、ユーティアは返事をした少女に目的地を尋ねた。

「目的地は?」

「西の岩山です」

「西の岩山ね、さぁ、行きなさい」

「はい、行ってきます」

ユーティアの許可をえた少女は、さっそくベヌゥに飛び乗り乗ると離着陸場を離れ、空高く飛んで行った。その後も新入り鳥使い達は自分の名前を呼ばれると、自分の目的地をユーディアに伝え、次々とベヌゥと飛び立たせていく。ある者は西へ、またある者は北へと。飛び立っていく新入り鳥を乗せたベヌゥを何度も見送っているうちに、とうとうモリオンの順番がきた。

「モリオン」

「はい」

「目的地は?」

「樹海周辺部にある光の川に行って、バイーシーに会いに行きます」

モリオンが単独飛行の目的地を伝えると、ユーテディアは少し怪訝な顔をした。ほとんどの新入り達は、深緑の中を単独飛行の目的地としていた。それなのにモリオンは樹海周辺部を目的地にしている。しかも会えるとも限らない、バイーシーに会いに行くとは……。

「今行けば、バイーシーに会えるような気がするんです」

「そうなの……さぁ、行きなさい」

「はい、行ってきます」

ユーディアは少し考えてからモリオンに単独飛行の許可を出し、モリオンはさっそくジェダイドに騎乗すると、深緑の空へと飛び立っていった。


 ジェダイドと共に空へと飛び出したモリオンは、深緑の上空を樹海周辺部に向かって飛んでいく。あいにくこの日の空はどんよりとして晴れの日には似つかわしくない空だったが、それでもモリオンの心は弾んでいた。初めてジェダイドと共に単独飛行に臨む緊張感はあるものの、単独飛行が出来る事で、鳥使いとしての活動範囲が広がる事の方が大きかった。新入りの時には集団で新緑の樹木になる美味しい果実を採ってきたり、たまに起こる山火事の消火作業を手伝うのが主な仕事だったが、これからは一人でパートナーに乗り、危険な場所での仕事も出来るようになるのだ。その為にも、初めての単独飛行を早く成功させなければ。逸る心を抑えながら、モリオンは騎乗具の操作綱を握り、ジェダイドを樹海周辺部へと進める。そしてこの日のもうする真昼という時刻に、モリオンとジェダイドは降り出した小雨のなか、樹海周辺部の、光の川の上空へとたどり着く。

 光の川の真上に着くと、モリオンはジェダイドの背中から、川の中にバイーシーの姿を探す。だがいくら川面を見ても、バイーシーの姿は何処にもなかった。せっかく光の川まで来たものの、バイーシーは姿を見せてはくれないらしい。モリオンがバイーシーを探すのを諦めようとしたとき、モリオンは光の川の河原の遠くの方を歩いている、人間とマダラウズラの姿を見付けた。ジェイドとフレプだ。

[ジェダイド、ジェイドとフレプを追って!]

モリオンはジェダイドの速度を速め、遠くを歩いているジエダイドとフレプに近付こうとする。ところが何故かジェイド達には追いつけず、何時の間にかジェイドとフレプの姿は消えていた……幻のように。しかしジェイド達に代わって、今度は光の川の中に白い生き物の姿が姿を見せた。バイーシーだ。

「バイーシー!」

モリオナはバイーシーを見付けるとジェダイドを降下させ、川面に近づける。さっきから降っていた小雨はもう止んで、晴れ間が見えた空にはピティスが姿を見せ、美しい虹がピティスと樹海との間に、美しい橋を架けている。モリオンを乗せたジェダイドは虹の橋が架かる空の下、一声鋭く鳴くと光の川の流れに沿って飛んでゆく。そして川ではバイーシーが、大きな跳躍をしてその美しい身体を宙に舞わせる。モリオンとジェダイドに向かって、挨拶をするかのように。

[さぁジェダイド、村へかえろう]

バイーシーが再び日光の川に姿を消すと、モリオンはジェダイドを上昇させて光の川から離れると、鳥使いの村へとジェダイドを飛ばせた。

 これでもう、初めての単独飛行の目的は果たしたのだ。しかも最高に素晴らしい形で。見事な跳躍をしてくれたバイーシーの姿はイドを通じて、他の鳥使い達や長老にも伝わっているはず。実際モリオンの意識には、バイーシーが跳躍する光景を見た鳥使い達や長老達の驚きが、イドを通じて伝わっていた。初飛行の目的を果たしたモリオンへの祝辞と共に。これで鳥使い村に帰れば、モリオンは新入りから若手の鳥使いと呼ばれるようになるのだ。

 モリオンとジェダイドは新しい生活が始まる鳥使いの村へと向かい、樹海周辺部から新緑へと飛んでいく。

 空に浮かぶ、ピティスに見守られながら。


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