第4話 第二章 イナの村1


  

第二章 イナの村

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 ピティスと呼ばれる天体が輝く空の下に広がるイナの村は、その半分を広葉樹の林に覆われた静かな村だ。畑作と、村近くを流れる二つの川での川魚漁が、村人の主な仕事だ。今は名前を忘れてしまった故郷からアゲイトと呼ばれるこの世界に移り住んだ人達を祖先とするイナの村人達は、何時のころからかこの土地に村を作り、何世代にもわたって独特の生活様式で生活をいとなんでいた。広葉樹の木の実で作られたナッツパンを主食にし、川魚を様々な方法で調理して食べていた。長い一年の半分を畑作りに勤しんだ後、残りの半分を広葉樹の森で木の実を集め、ナッツパンを作る。イナの村はそんな村だ。そして今の時期は、畑作りの季節……。広葉樹の林の休息の季節だ。誰もいない季節外れの果樹の林を、モリオンは大きな飛べない鳥の背中に乗り、通り抜けていた。飛べないとはいえ鳥に乗っている自分の姿を、誰かに見られはしないかと心配しながら。

 傷を負い、家禽マダラウズラに乗って村に帰って来たモリオンは、村の人々から尊敬される巫女、賢女の娘だ。他の村の女の子達とは違って、物心付いた時から賢女としての教育を受けてきたのだ。賢女は村人の病気や怪我の治療に携わり、村の様々な問題に知恵を出す役目を担っている。モリオンはその賢女になる可能性のある人間として、代々巫女に伝わる知識、治療の技法やさまざまな儀式の手順、薬の正しい知識などを学んだ、村では特別な存在なのだ。そんな正しい知識を学んだはずの賢女の娘が鳥に乗っているのを知られたら、村が大騒ぎになるのは確実だ。何しろイナの村人達は、鳥と言うもの忌み嫌っている。それが村の家禽であるマダラウズラでも。しかもモリオンがこれからしようとする事は、村人には絶対見られてはならなかった。一つの命を救う為には、絶対にしなければならない事なのだが……。

常緑の葉を付けた他だけの果樹が立ち並ぶ林に、モリオンとマダラウズラのフレプが辿りついたのは、いつもならもうとっくに村に帰っている時刻のことだった。ピティスは天頂近くにその姿を見せ、その近くにこの世界と兄弟の月も、その幾つかが空に顔を出している。おそらくモリオンのことを、村人達は心配し始めているだろう。

「がんばってね、フレプ」

モリオンはここに来るまでに、自分を乗せている家禽を励ます為に、何度も声を掛けていた。なにしろマダラウズラは、人を乗せる家禽ではないのだから。

モリオンは果樹の林道を、村の家禽であるマダラウズラ、フレプの背中に揺られながら進んでいく。木の実の収穫の終った時期のこの林は、完全に人間の手を離れ、野生の林に帰っていた。人の姿は一人も見えない。木の実の収穫の終った林には、村人はあまり立ち入ろうとはしないのだ。だがそれが、今のモリオンには都合が良かった。家禽に乗った姿を、村人に見られたくは無かった。みんなびっくりするだろうなぁ……この姿見たら。そんなことを考えながら、モリオンと家禽は広葉樹の林を進んでいく。それにしても鳥にまたがったモリオンの姿は、とにかくひどかった。服はぼろぼろで、髪の毛には土やら草の葉やらがいっぱいくっついている。おまけに右肩から背中にかけて、大きな傷が幾つかあった。こんな姿になった理由を、村人達にどう説明できるのだろうか? 家に帰る途中で、凶暴な猛禽走鳥(ディアトリマ)に襲われたとでも言えばいいのだろうか。多分、村人はそう簡単に信じてくれないだろう。このイナの村の近くには、人間に傷を負わせるほど凶暴な猛禽走鳥(ディアトリマ)はいないのだから。もしそんな猛禽走鳥(ディアトリマ)が本当に村近くに出で来たとなると、それこそ大変な騒動になってしまう。今は、とにかく早く家に帰ろう……言い訳はあとで考えたら良い。モリオンはそう考えていた。だがその前に、モリオンにはしなければならない事がある。物入れの袋に隠した鳥の卵……薬草の丘で出会った青年から託された銀色の卵を、何処か安全な場所に隠さなければならないのだ。あの青年の仲間が、卵を引き取りに来るまで……。

モリオンは、この朝に薬草の丘で起こった出来事を頭の中で思い返してみる。猛禽に追われて逃げようとして、不覚にも崖へと追い詰められ、崖下へと落下した時の事を……ああ、恐ろしい! 思い出すと、思わす身震いがする。あのジェイドと名乗る、銀色の巨鳥に乗った黒髪の青年に助けてもらわなかったら、一巻の終わりだったろう。よく助かったものだ。しかし問題はその後だ。鳥使いのジェイドは、鳥嫌いな村に住むモリオンに銀色の鳥の卵が入った袋を託し、ネフライトと呼ばれる銀色の巨鳥に乗って飛び去って行ったのだ。

(なんでこんなことになったのだろう?)

薬草の丘での出来事は、モリオンには訳の解らない事だらけだ。しかし、ジェイドとの約束は守らなければならない。ジェイドが言った、これからこちらにやって来るはずの鳥使いに、ちゃんと銀色の卵を返すまでは。

 しかしその前に、この卵をどこかにかくさなければならなかった。村人の目に触れないように。難しそうだが、モリオンにはある考えがあった。隠す場所の目安はもうつけていたのだ。村の家禽、マダラウズラの小屋だ。上手く行くかは解らないが、モリオンはマダラウズラの雌に卵を抱かせ、卵を守らせるつもりだった。

「苦しいだろうけど、少し我慢していてね」

モリオンは、家禽の首に巻かれている帯にぶらさがった物入れの袋に触れ、中の卵に呼び掛ける。この物入れの袋には、大切な卵が隠されているのだ。耳を済ましてみると、卵の中からはまだ生まれていない雛の声が、袋から微かに聞こえて来た。卵の孵化が近い証拠だ。親鳥の代わりがあれば、ちゃんと孵化するだろう。親鳥の代わりがあるなら……。

もしも、鳥使いが来る前に卵が孵化してしまったら……どうしよう。

また新たな不安が、モリオンの心に沸き起こる。しかし今は、親鳥の変わりを探すのが先だろう。本当に鳥使い達が来るのかはわからないのだが。

果樹の林を出て村はずれの家禽の小屋近くまでくると、モリオンはマダラウズラ背中から降りる。鳥に乗った姿を、村人に見られないように。しかし家禽の背中から飛び降りたところで、モリオンは何者かが近寄ってくる物音を聞いた。誰かが来る! モリオンはとっさに、近くにある大きな樹の陰に自分とフレプの姿を隠す。そしてその後を、一人の男が通り過ぎていった。黒いフード付きのマントを着てゆっくりと歩いて来るその男は、時々イナの村にやって来る放浪商人の一人だった。どこで生まれたのかは知らないが、村の近くの森の中を放浪し、森の中で採れる植物やら鉱物やらをイナの村に持ってきては、食料などと交換してもらう商人だ。イナの村人から見ると、異邦人丸出しの服装をした商人はモリオンが隠れている木の前を通り過ぎた時、ちらりとこちらを見たような気がした。でもモリオンには気付いてはいないようだ。商人の姿が完全に見えなくなると、モリオンとフレプは木の陰から離れて、マダラウズラの小屋に近付く。

歩きながらモリオンは、銀色の卵を託すマダラウズラの雌のことを考えていた。

(そうだ、ラグならどうだろうか?)

里親候補は簡単に探し出せた。モリオンはこの小屋で飼われている一羽の雌の家禽を、里親にしようと考えていた。

その家禽、ラグは非常に大人しい性格で、今までに何度も雛を孵した経験のある雌のマダラウズラだ。彼女ならこの卵も上手く孵してくれるかもしれない。上手くいくかどうかは分からないが、とにかく彼女に卵を預けてみよう。そう心に決めたモリオンは、扉を開けてゆっくりとマダラウズラの小屋に入る。しかし、後から付いてきたフレプは、小屋の扉の前で立ち止まってしまった。

フレプは、野生に近いマダラウズラだ。夜で小屋に入らず、森や畑にいるのが好きな鳥なのだ。だが今はフレプに、小屋に入ってもらわなければならない。

「さあ、早く」

小屋に入ったモリオンは、立ち止まったままのフレプを呼ぶ。小屋に入らなければならないのだよ、と言い聞かせるように。

それが通じたのだろうか。モリオンの声に、小屋の扉の前で立ち止まっていたフレプは、ゆっくりと小屋に足を踏み入れた。すると小屋の奥から、低く響くような鳥の声がした。ラグの声だ。ラグの鳴き声に反応して、フレプも同じような声を出す。鳥達が挨拶をかわしている間、モリオンは二羽の鳥の声が響く鳥小屋の中を見た。目が鳥小屋の薄暗さに慣れてくると、小屋の一画に蹲っているラグが見える。小屋の内部は簡単な木の柵で幾つかの囲いに仕切られており、ラグはその仕切り一つに篭って卵を温めていた。それももう五十日以上も。これくらいの日数暖めていたら、もう雛が孵ってもよさそうなものだ。しかし卵は孵らず、畑仕事の為に鳥達が出払っている間、ラグは小屋に一羽残されていたのだ。薄茶色の羽根に濃い茶色の斑模様のあるメスのラグと、ラグよりも羽根の色が薄くて体格の大きいオスのフレプだけがいる鳥小屋は、この上なくさみしそうだった。多分、フレプはラグの為に小屋に入ったのだろう。フレプの様子から、しばらく小屋にいてもいいような感じがした。

「かわいそうなラグ……」

モリオンはラグの様子を見ながら呟く。ラグの目を見ていると、孵らない卵を抱えたラグの不安や悲しみが、モリオンにも伝わってくる。それと同時に、肩の傷の痛みが再びひどくなってきた。

「いたたぁ、早く計画を実行しなくちゃ」

痛みに急かされながら、モリオンは考えていたことを実行に移す。まずマダラウズラの首から物入れの袋をはずし、中に入れていた卵を取り出す。銀色の卵は卵専用の袋に入ったまま、一緒に収められていた銀色の羽毛と共に、姿を現す。銀色の羽毛は薬草の丘で拾い、自分の頭陀袋に入れていた巨鳥の羽毛だ。猛禽に襲われた時に頭陀袋はどこかに飛ばされていたのだが、薬草の丘を下る途中でぼろぼろになっていたのを見つけ、羽毛だけを取り出しそのまま残してきたのだった。モリオンは物入れの袋に羽毛を戻して床に置くと、卵の袋を開け、銀色の卵を慎重に取り出す。それまで二重の袋に守られていた銀色の卵は袋から出されると、中から雛の声がした。

「よしよし、すぐに終るからね」

モリオンは卵の雛に話し掛け、卵の雛を安心させようとする。モリオンとまだ生まれていない雛との間には、すでに心の通じ合いが完成していた。目の前のマダラウズラと同じ様に。卵の中の雛が大人しくなるとモリオンは、今度は囲いの中で蹲っているマダラウズラのラグに心を向けた。

「お願い、やってもらいたい事があるの」

モリオンは柵の向こう側にいるラグの目を見詰めながら話し掛けた。暫くそのまま向かい合っていると、ラグが小さく甘えたような声を出す。よかった、モリオンの呼び掛けに答えてくれている。モリオンは卵を抱えたまま柵の扉を開けてラグの囲いに入り、暫くラグの頭を撫でてやった。家禽の頭を撫でながら,抱えていた卵を家禽の顔にゆっくりと近付けていく。

「解る? ラグ」

モリオンはラグの目を見ながら話し続ける。話しながら口元はなるべく笑顔を作ろうとしていたが、肩の傷の痛さのせいで、笑っているのか口を歪めているのか判ら無くなっていた。だがモリオンは、自分の気持ちは確実にラグには通じていると確信していた。村人は鳥をばかにするけれど、鳥には人の気持ちが判る力が在るのだから。

「ほら、卵よ。生きている卵よ」

モリオンの言葉に、ラグはじっとモリオンの手の卵をじっと見詰める。しばらく静かな時間流れた後、ラグは卵に顔を近付け始めた。モリオンが持つ卵に、興味を示しているらしい。モリオンもラグと一緒に、改めて銀色の卵を見詰めてみる。そして銀色の卵の大きさが、がマダラウズラの卵より少し大きいだけなのを確認した。不思議だった。あの銀色の巨鳥はマダラウズラよりもはるかに大きいのにどうしたわけか、お互いの卵はほぼおなじ大きさなのだ。

もっともマダラウズラは、体格からすると大きな卵を産む鳥なのだが。

「あなたが抱いている卵はね、もう生きていないのよ。判って! そしてこれは生きている卵よ」

銀色の卵を見せながら、モリオンは家禽に向って懸命にいいきかせた。マダラウズラは愚かな鳥ではない。自分が抱いている卵が、生まれない卵だと言う事を理解できるはず。しかも銀色の卵の方からは、雛の声が聞こえてくるのだ。ラグはその声に促されるように、自分の頭を抱いている卵に近づけていく。

「がんばって」

何度も頭を卵に近付けるラグを、モリオンは心の中で応援した。頭を卵に近付けると、ラグは卵に話し掛けるように低い声で鳴いた。かなり銀色の卵に興味をもっているらしい。  

「そう、その調子!」

モリオンは思わず大声を出し、モリオンの声が鳥小屋中に響いた。一瞬、誰かに声を聞かれていないと思ってびくっとしたが、人間の姿は小屋の外には見えず、モリオンはほっとした。こんな場面を村人に見られたら、それこそ村八分にされてしまいかれない。イナの村では、それほど鳥達は人間から遠ざけられているのだ。これからやることは、誰にも知られてはならない。

「ようしよしっ、さあ立ってみて」

モリオンはラグの頭を軽くなで、家禽を立ち上がらせた。ラグがゆっくりと足を伸ばすと、鳥の足の下に寝藁と家禽の卵が見えた。灰色の、所々にひび割れがある家禽の卵……一目見て魂が無いとわかる卵だ。モリオンはすかさず銀色の卵を家禽の卵のそばに置き、その手で銀色の卵よりは少し小さな家禽の卵を、そっと寝藁から取り上げ、素早くぼろぼろで半分破れかけた頭陀袋に入れ、家禽の足元の寝藁に銀色の卵だけが残ったのを見ると、モリオンは次の行動に移る。銀色の卵の上に立っているラグの目を見ながら鳥の背を撫で、寝藁に座るように促す。背中を撫でられたラグは喉の奥で低く鳴き、銀色の卵の上にゆっくりと座った。

「やったぁ!」

すべてがうまくいったのを見て、モリオンは我を忘れて大声をあげる。そしてモリオンの声を聞き、それまでじっとしていたもう一羽の家禽フレプも甲高い泣き声を上げた。もし村の誰かに聞かれたら、不信に思われるだろう。しかし幸いなことに、家禽小屋の周囲に人はいなかった。

「お願い、ラグ。この卵の面倒を見てね。それが私の頼みなの」

ラグが計画どおりに銀色の卵を抱き、ほっとしたモリオンはラグに小声で話し掛ける。すると今まで張り詰めていた気持ちが緩み、忘れていた肩の痛みが再びモリオンを襲う。

「痛たたたぁ」

悲鳴を堪えながらラグの囲いから出ると、モリオンは自分を乗せて疲れているだろうフレプを休ませにかかった。今までじっとしていたフレプの頭を撫で歩くように促す。フレプはモリオンの指示どおりに歩きだし、本来はフレプのために用意されている囲いに入る。そして珍しいことに、囲いに入るとすぐさま寝藁の上に座り込んでしまった。普段は頑健なマダラウズラも、今日はへとへとに疲れたようだ。いつもは外で寝ているフレプが頭を翼に埋め、完全に休んだようだ。フレプのこんな姿を前に見たのは、何時のことだったろう……。フレプが完全に寝入ったのを確認すると、モリオンはフレプの囲いから離れ、次の仕事をし始める。頭陀袋の中の卵を小屋の隅まで運ぶと、肩の鋭い痛みに耐えながらゆっくりと卵を取り出し、そこに積まれた寝藁の山に押し込んだ。この寝藁は使う前に色が変わって使えなくなり、肥料の代わりに畑に埋められるものだ。この中に魂の無い卵を隠しておいたら、モリオンが元気になるまで他人に知られずにすむだろう。その後は、元気になったらこの魂の無い卵をどこかに埋めればいい。これでモリオンがやろうとした事は、全てやってしまった。最後にラグとフレプの頭を柵越しに撫でて小屋から出ると、緊張感が完全に抜けてモリオンは気を失いそうになり、モリオンはすんでのところで失神を免れ、足を踏ん張って倒れるのを防いだ。

早く家に帰らないと……。堰かされるようにしてモリオンは、鳥小屋から村の自分の家までの道を歩く。なるべく村人に見られないように早足で歩こうとするものの、思うように足は動かない。歩こうとする度に、肩の痛みが激しくなっていく。

「い、痛い!」

もう限界だった。モリオンは鳥小屋からあまり離れていない道端で立ち止まり、そのまま蹲ってしまった。今にも気を失いそうだ。

「誰か……助けて……」

モリオンは無意識にのうちに助けを求めていた。苦しい。しかし今の時間では、誰も鳥小屋には来ないだろう。今は畑仕事が忙しい時期なのだから。ところが……

「モリオン、モリオン」

誰かが自分の名前を呼ぶ声を、モリオンは耳にした。それも聞き慣れた女性の声……一緒に暮らす実の姉の声だ。声のする方向を見ると、髪を長く伸ばし、白っぽい上着とスカートを着て母の跡継ぎの印である首飾りを身に付けた姉の姿が見えた。

「ね、姉さん」

モリオンは姉に向かい、懸命に声を掛ける。

「モリオン! どうしたの?」

姉はすくに気付いてくれた。すぐに蹲るモリオンに向かって駆け寄り、モリオンを抱き起こそうとした。そして……。

「なに! この傷は」

姉の声が人気の無い道端に響く。モリオンはその声に答えようとするものの、声が出ない。

「モリオン、モリオン」

姉が懸命に呼びかけるのを聞きながら、モリオンは意識を失っていった。そして気が付いた時には、寝台の上に寝かされていた。

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