このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(207文字)
平々凡々というのもまた、案外、為しがたいものである。波風を立てないということは、その分だけ争いやいさかいが無いという事であり、天才ならいざ知らず、「人並」とされる者の所業にこそ、学ぶべきものがある。平和とは何か、勇者とは何か。チートや無双が乱立する昨今にこそ、我々は改めて考えなければならない。その事を、そして答えのようなものを見出させる本作を、真のハッピーエンドと言う事が出来るだろう。