応援コメント

第十六集」への応援コメント

  • こんにちは。

     第十四集から「殂落・徂落」(そらく)のように、貴人の死は「崩御」「薨去」「卒す」など沢山ありますね。確か宮城谷昌光先生が、身分によって変わるみたいなことをエッセイに書いていた記憶が有ります。
     第十五集から「秉彝」(へいい)は○彝(い)を秉(と)る、ともいうみたいですね。勉強になります。

     第十六集から冒疾・媢嫉(ぼうしつ)は「嫉妬」の語彙が豊富になりました。今まではせいぜい「妬心」や「悋気」くらいしか知らず、「羨望」っていうと似てるんですが、どうしてもニュアンスに違和感が有りましたし・・・。

     これからも、九頭竜様の様に豊穣な語彙を自由自在に使えようになりたいです。

    作者からの返信

    こんにちは。九頭龍一鬼です。
    田渡芳実様。コメントありがとうございます。

    『確か宮城谷昌光先生が、身分によって変わるみたいなことをエッセイに書いていた記憶が有ります。』とのことで、たいへん勉強になります。

    ためしに、Wikipediaで『崩御』を検索したところ、語源は中華文明のようで、『『礼記』曲礼下篇に「天子の死は崩(ほう)と曰(い)ひ、諸侯は薨(こう)と曰ひ、大夫(たいふ)は卒(そつ)と曰ひ、士は不禄(ふろく)と曰ひ、庶人は死と曰ふ」とある。』とありました。

    現代日本では、天皇陛下のお隠れにたいして、『『崩』御』も『『薨』去』もつかわれるみたいですね。

    また、『律令制下においては、貴人の死を指し、「崩御」の他、皇太子や大臣などの死を意味する「薨御(こうぎょ)」、親王や三位以上の死を意味する「薨去(こうきょ)」、王や女王、四位・五位以上の死を意味する「卒去(しゅっきょ、そっきょ)」などの尊敬語が用いられた。』とのことです。

    おなじく、Wikipediaからですが、『殂落』の『殂』は、伝統的に、海外の貴人が亡くなられた場合につかうことが基本とされており、現代日本語で、天皇陛下などにたいして、『殂落』をつかうのは間違いとされるかもしれませんので、田渡様にもご注意いただきたく存じます。

    ちなみに、明鏡国語辞典では、類義語に『崩殂』(ほうそ)があるのですが、こちらはなぜか、広辞苑には記載されておりません。

    おそらく、各社編集部に方針があるのでしょうが、謎です。

    『これからも、九頭竜様の様に豊穣な語彙を自由自在に使えようになりたいです。』とのことで、うれしいです。

    正直なところ、愚生とおなじような文体の作家様が増加すれば、愚生の存在意義がなくなるのではないか、という心配とともに、作家様諸賢には、もっと日本語を大切にしてほしい、という希望もありまして、本作を公開いたしました。

    いずれにせよ、SF界隈を中心に、AIが小説を書き始めた輓近、われわれ人間は、文章を書く、文字を綴るということについて、もっと真摯に考覈しなければならないような焦燥感があります。

    最後は愚痴のようになってもうしわけございません。

    では、今後ともよろしくおねがいいたします。