眠れない夜
何日も目が冴えて明け方まで眠りにつけない
朝 重い身体を引きずって家を出る
夜 気怠い一日が終わり朦朧としながら家路につく
昼 その間は
どうやら僕の人生は誰かに間借りされていたようだ
やっとベッドに横になると ふとスイッチが切れたように
意識を手放す
そして目が覚める
夢の内容は憶えていない
ただ何かに追い立てられていたような
微かに息苦しい胸だけが それだけを思い出させる
いま何時だろうか?
どうしようもない寂寥感が 静かに背中から僕を抱きしめてくる
寝汗で湿ったTシャツの冷たさに気がつく
微睡を奪っていく
スマホを点けると今日はまだ終わっていなかった
君のツイートを確認する
少しホッとした気持ちになる
また眠れない夜がはじまる
Tシャツを着替えてベッドに入ると
毛布はまだ暖かかった
その温もりにすら 抱きしめられたいと願う
その残り香にすら 懐かしいと思ってしまう
ツイートが更新されていく
今夜もありがとう
眠れない夜 僕はここにいます
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます