第15回 KLPってなんだよ

「カクヨムの第二弾作者向け収益化構想と、提供までのロードマップについて」https://kakuyomu.jp/info/entry/klp_2nd_project


寅衛門「とうとうこの機能が実装されるのか……」

寅吉「ぶっちゃけ、投げ銭ですよね、これ」

寅衛門「格差が広がるな……」

寅吉「動く数字が好きなここの作者は普通にプログラムには参加するそうです」

寅衛門「これは、う~ん、出版社が作家を育てる手間よりも、1つ1つのコンテンツを採用する方針が、より明らかになってきたということか」

寅吉「最近のweb公募、受賞作品は書籍化確約、ってつまりそういうことですよね」

寅衛門「作品一つが書籍化されても、その後はもう一度公募から、というのが常態化している」

寅吉「その釣堀である公募を充実させるために、作者を生かさず殺さずのロイヤリティプログラもごっ」

寅衛門「はっきり言うな」

寅吉「失礼いたしました」


寅衛門「創作の垣根がweb小説というプラットホームを得て限りなくフラットになっている」

寅吉「誰でも創作し、作品を発表できるのはいいですよね」

寅衛門「つまり、作者は作家である必要ですらない」

寅吉「ある意味ワークシェアリングの考え方ですね」

寅衛門「本業を持って片手間に副業をする、もしくは本業や副業と云う概念すらなく複数の仕事を個人が請け負うようになる」

寅吉「収入源の分散は、投資家では常識の考え方ですが、はて、このワークシェアリング、どれほどまで社会に許容されているのでしょうか」

寅衛門「もうけっこう進んでいるよな」

寅吉「分野によってはそうっすね。IT系やクリエイティブ系なんかは昔からですし」


寅衛門「先日、45歳定年という実業界からの発言にだいぶ反応があったようだが」

寅吉「ここの作者は」

寅衛門「賛成だそうだ」

寅吉「ほほう、してその心は」

寅衛門「45歳まで仕事したら、あとは暖簾分けで自分で事業を始めたり、あるいは副業を複数掛け持ちするなどの働き方を模索してもいいのではないか」

寅吉「でも住宅ローンが残ってますよ……」

寅衛門「なんでそう、0か100かの考え方しかできんのだ。別に会社に残りたい者はそのまま残ってもいいという選択肢を与えるに決まっているだろうが」

寅吉「へえ。あれじゃああんまり今と変わらない?」

寅衛門「定年前に退職することにネガティブな感想を抱きがちだからな、今の日本のサラリーマン。そういう考え方を、ちょっと根本から見直してみませんか?ぐらいだと思うぞ、まずは」

寅吉「そもそも独立して起業、日本は海外に比べてその件数が少ないと聞きます」

寅衛門「で、面白くもない仕事にしがみついて65歳まで勤め上げる前に過労や精神疾患でダメになったらどうしようもない」

寅吉「選択肢を広げる、という視点が必要なんですな」

寅衛門「どうしても現行の制度と少しでも違うことを言い出すと、一気に叩いてつぶそうとするのが昨今の流れ」

寅吉「そんな息苦しい世の中、嫌ですよう」

寅衛門「20数年、勤め上げれば何か能力に秀でてしまうこともあるだろう。そういった人材を定年で縛ることなく、幅広く世に放って社会貢献して貰うのは良い事だと思う」

寅吉「その能力の一つに創作もあるわけですね」

寅衛門「本業ではなく、いくつかの仕事の一つとして創作を続けて行く。そういうスタンスで続けようと思えば、創作の収入が月に3万も得られれば充分ではないだろうか」

寅吉「ま、ここの作者は底辺なんで、ロイヤルティそんなにでないっすね!もごっ」


寅衛門「しかしなあ、KLPという略称、どうにかならんか。Amazon kindleの自費出版プログラムの名称がKDP(kindle direct publishing)だぞ?もう少しなあ……」

寅吉「もごもご」

*KindleにおいてKLPと同様のプログラムは、KENP(Kindle Edition Normalized Pages)という名称です。

寅衛門「ちなみにKDPのロイヤルティの基金規模は、41億円だ」

寅吉「もごっ、ロイヤリティプログラムだけの数字で、もちろん本体のAmazonからは独立している“財布”の大きさ、41億」

寅衛門「KLPは公表……していないのか、そういえば」

寅吉「どうなんでしょうねえ」

寅衛門「な」

寅吉「ね」


寅衛門「まあ、ここの作者みたいなFIRE狙いの中堅社会人ではなく、学生さんや若い人たちは本業を持った上で創作活動を続けて行くのがベターだと思う」

寅吉「作家になる、という夢は大事ですが、現実、ライトノベル業界では、作者を育てるよりもコンテンツを拾う方が主流だと思われるのです」

寅衛門「受賞しても次のコンテンツはまた新たに公募からスタート、というサイクルに消耗しない精神力も必要なようだ」

寅吉「きびっしいなあ」

寅衛門「な」


寅衛門「そんなこんなで」

寅吉「虎猫ズ!」

寅衛門「ここまで読んで頂きありがとうございました!」

寅吉「なお、意見には個人差がありますことを、ここでお断りさせていただきます」


寅衛門「ここの作者が楽しみにしているのは、実はプロフィールページの変更だそうです」

寅吉「絵とか写真とか、ペタペタ貼れるのは嬉しい!だそうです」

寅衛門「音も出ると嬉しい」

寅吉「欲を出せばきりがない」

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