第2話 異世界転生、、されてない!?


生まれてから少しの間は病院で過ごしたためあまりこの世界のことは知らなかった。

明日はいよいよ家に向かうそうなので楽しみだ。赤ん坊というのは大変なものですぐに眠たくなるので早く大きくなりたいと思う今日この頃である。

次の日、母親と共に退院し?、この場合退院でいいのかわからないが、初めての外に出た。道路整備はされていそうだし都会なのかな?異世界とはいっても技術の発展がすごいのかな?と思いつつ車に乗り込み自宅へ向かう。車の存在や周りの景色がとても日本と近く驚きはするが、発展の先にこんな未来があってもおかしくはないと思いつつ自宅に到着する。自宅はなんと少し高そうな住宅街にある一軒家でなかなかのお金持ちと見える。

帰宅後日本と変わらない風景に驚きつつつきっぱなしだったテレビの方を見るとニュースが、そこにはなんと、日本の、天気予報をしていたのであった。

この時俺は理解した。


「ばぁ、ばうばうばああ、ばうばう!!」

(これ!異世界転生、してない!!)と。


母は疲れているのか、久しぶり自宅だ!と少しはしゃぎ俺を抱えたままソファに座る。

そうか、日本に転生してしまったのか、、。


その後赤ちゃん生活の中で沢山の話やテレビの情報から、自分が死んですぐの日にちに転生しており、生前は東京だったが、今は兵庫県の芦屋市に住んでいるらしい。

母親は元ニュースキャスター、父親は現役のサッカー選手らしく今も遠征でいないのだとか。

さらに俺は泣くことがあまりないので、1人になる機会が多く母の目を盗み魔法の練習を始めた。

創造魔法ということなので魔法を作成し自由に使えるのであろう。

火や水は汚れたり燃えたり危ないので風魔法を使うことにする。窓際に見える洗濯物を目掛けて心の中で風よ吹けと叫ぶ。

するといくつかの洗濯物が風によって飛んでいった。

母親はまぁまぁ風か強いのねとすぐに洗濯物を干しなおした。少しすまないことをした。ならば次は身体に影響を及ぼすもの。身体強化やテレパシーなどを使用してみる。

身体強化は体が軽くなった気がしたがどれくらい能力が上がったかは分からなかった。次にテレパシーだが、お腹が空いていたので母親にお腹すいたなぁと、伝えてみた。

すると母はゆーくん?いましゃべったような気が、、お腹すいたの??

どうやら伝わっているようだ。


こうして俺は日本に能力をもったまま転生され、赤ん坊時代を過ごしたのであった。

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異世界転生するはずが生まれ変わった場所は日本でした。 おざごん @Ozagon

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