異世界に転生したものの前世の記憶が曖昧なまま生きてきたセレーネ。しかし侯爵との再婚と同時に彼女はある重大な事実に気付く。この世界は乙女ゲーの世界で目の前にいる義理の娘はそのゲームに登場する悪役令嬢だと! 将来的には悪役令嬢になるアティだが、この時点ではまだいたいけな少女。そこでセレーネは彼女が悪役令嬢ではなく立派な美少女になるように、いっぱい愛して育てようと決意するのだ!
人気ジャンルである悪役令嬢ものは様々なバリエーションがあるが、継母視点から話が進むというのはなかなか珍しい。令嬢であるアティの周りは口数少なく冷たい父親の公爵に、やたらアティに偏執的な愛情を見せる子守にいちいち嫌味な家庭教師など、将来的にアティを悪役令嬢に仕立てあげるだけあって、なかなか問題のありそうな人物ばかり。そんな環境でもひるむことなく、時には対話、時には恫喝、時には男装して大立ち回り。あの手この手でアティを守りながら、いっぱい愛情を注ぐセレーネの姿が頼もしくも微笑ましい。
しかし、アティの周りには何かときな臭い陰謀が付いて回り、さらには乙女ゲーの攻略対象たちまで関わってくる。こんなハードモードの中、果たしてセレーネはアティを立派に育て上げ、幸せを掴みとることができるのか!?
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)
面白かった!まだ連載中だけどね!!
次話待ち遠しい!!
話も居間までには無いタイプ、テンポすごく良く、速めの楽しめの曲がBGMにでもなってるのかな?みたいな感じで進む。
毎回後味は良く、悪い感じを残さない。
ある意味ざまぁがいくつもあるが、どれも気持ちいいものになっている。
コメディが苦手な方でも、これは抑えておくべきでしょう!
爆笑好きならぜひもなく!!
ーー追記ーー117話迄読了
「かんがえること」
一例として男女の性差が使われているけど、私には作者さんの意図はわからない。
が、
主人公が周囲にさせたいのは、常に考えてみること、をまずすることが大事、自分のみならず自分の周囲のためにも、と強く思っているのが見てとれます。
前例がないなら自分で前例作ればいいだけ。
合理的判断すれば、それは誰にでも説得力がある。例外は脳みそ使えない我儘なクズだけ。
”常識”って言葉はバカが考えないために利用する単語、相手に考えさせようとしない害悪クズも大量に居る。
こういうことが見てとれました。
フォロワーが大量に付いたので、その中で何人かがそこまで気付き、自分を変えていく努力をしてくれればいいなぁ、と、希望を与えてもらえました。ありがとうございます。
良い作品は、登場人物たちが訴えます。真逆の作品もありますが、それは読者が読み取るべきものです。
読者は、自分で読み取る力を、良い作品を読んで研鑽していくのがいいでしょう、より深く見ることができると、それはもう楽しくなります。
ただ、だめな作品に引っかかったら腐ります。
これは、とてもよいのに、入りやすい作品。
この良さを深く追っていく人が増えてくれたら嬉しいです。