第7話 アイドルに何が?
「Cat's-Cat'sを卒業した後のことで幾つかある噂」
「お決まりのコースかぁ」
「結論から言えば、その通り」
「で」
「最初は、再出発の為の名刺替りのイメージビデオ。それから、メディア露出を狙った極小水着や手ブラ。そして、売上が上がらない、赤字だ、損だ、活動するには金がかかるって、女の子を脅し、追い詰めて、損金返済を迫る。そして、ヌードビデオを承諾させる。その現場で半ば強引にAVに出演させるって訳」
「そこで駄々を捏ねるとAVをネタに脅す…か」
「そう、下劣な連中だよ」
「あるあるの闇だな」
「そう言うこと」
「その娘たちはどうなったんだ、分からないのか?」
「う~ん、噂ってことで…、いいよね」
「ああ」
「餌食になった女の子の中には、新天地に目覚めたのか、慣れたのか、開き直ったのか分からないけれど、そのままAV女優として活躍中の娘もいるよ」
「女は、割り切れる生き物だからな」
「偏見じゃない」
「そうかもな・」
「順応する娘は、割り切ってるみたいだけど、そうじゃない娘も当然いる訳で…」
「昔なら、風俗に沈めて、薬漬けって、聞いたことがあるが…」
「それも否定できないけれど…。推察できるのは、女の子に、これで最後だと言って、鬼畜の拷問めいたビデオや、数十人に…、それもファンを引き込んでね。推しメンのアイドルと触れ合える、とか言ってどんどん競争心を煽りたて、過激さが増していく。その逆に推しメンのライバルのファンがそのライバルのアイドルに、怨みや虐待めいたことを仕掛けさせるもの。行き着くところは同じで、集団で繰り返し、その…xxx…っていう行為をさせるって…」
「そう言う事か」
「何よ?」
「俺が帰ってきた時、明かりがついていなかったのは…」
「だ、だから、何よ?」
「そのxxxのビデオをひとりで楽しんでいた訳か」
「ボ・ボクは、その、その事実を…」
「まぁ、いいさ。調査の一環だからな」
「そ・そうよ」
「なら、後で俺も確かめないといけないな、そのxxxビデオの内容を、あはははは」
「おちょくる気が満載なら、もう、話さないから」
「すまん、すまん」
花は、アケビのような顔をして、俯いていた。
「なるほどな、好意的なファンには、感謝祭。ライバル側の餌食になれば、鬼畜・虐待ものか。さらに、好意的ファンとライバルのファンでゲーム形式にして、ひとりの対象アイドルを奪い合う陣取り合戦のようなもの。俗に言う、寝取られや、ってやつか。企画次第では、そそる内容の作品になりそうだな」
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