6.高校時代

この時期は正直薄い記憶の中でも

一番楽しかった時期だ。


死にものぐるいで勉強したおかげで

成績は良く、友人と言える関係も築けた。

その代わり家では何をしていたのかさっぱり覚えていない。


ただ母の状態は妄想もかなりヤバい事になっていたからか

僕自身が干渉を止めたからか

会話すら無かった気がする。


意外なことに月5千円の小遣いはあったし

ご飯は炊いてあったので適当に食うことは出来た。


昼はカロリーメイトばかりだった気がする。

何を食ってたんだろうか?

その割には太っていた。


あっという間に3年間は終わる。

しかし経済的な事情で大学は諦めた。

奨学金なんかも考えたが

生活保護の世帯がそんな事を考えるのも変だろうし。貸して貰えるとも思って無かった。


免許の話やバイクの話

携帯電話やイベント事

段々周囲との差が開いてくる。


思うんだがこれも自己責任なんだろうか?

生まれて与えられた物で差が付き

学ぶ機会はともかく

遊ぶ機会、様々な事に参加する機会がなく

知りたい事を知れない

当たり前に与えられている者には決して

理解は出来ないこのドス黒い気持ちの塊


そんなドス黒い気持ちが浮き上がる度に僕は思うんだ。

僕はクズだと


人と仲良くなり

ソイツが本当に良い奴でも

ふと思ってしまうんだ。


いい暮らししてたんだろうなぁって

それが本当に嫌だ。


僕より辛い身の上から立派になった人は山程いるだろう。

でもそれが皆、できる訳では無い。


何度も死を望んだ。

でもそんな根性も勇気も無いから

今日も何とか生きている。


きっと僕は人では無いんだ。

ひとでなしだからこんな事ばかり思うんだ。

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ひとでなし @nokoribi000

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