アンチコメントを打つのは、打った対象の人物から助けてもらえるというかすかな希望を求めるためだ。

アンチコメントを打つのは、打った対象の人物から助けてもらえるというかすかな希望を求めるためだ。


第3皇女~スタンフォード・アリア~@Aria₋Stanford


:返信先@V₋Enjo.ch


普通の枠はできないでしょうね。


雑談枠という名の戦いの場を用意していくわ。


この枠で終わらせる。こんなの長引かせるものではないわ。


 


 


https://www.youtube.com/watch?v=TcxfwZgJmscDLdV


 


♲234    ❤433


 


この枠だけ来る野次馬がいるだろうな。


そいつらを一人でも視聴者にしないと。


クソゲーの時も、自分の中ではかなり定着はできたが・・・


それでも2割くらいしか視聴者として獲得できていない。


この大きな波は逃がしたらだめだ。


 


頑張る、気合や根性などの精神論で逃げて、策を練らないのは嫌いである。


今回ばかりは、予想外のことが起こるため準備してもしょうがないだろう。


 


がんばっていきましょう。


 


――――――――――――――――


 


「第3皇女~スタンフォード・アリア~よ


この枠は例の件について話すわ。この枠は1時間で終わらせる予定よ。


意見が多ければ、時間は伸ばすわ」


アリアは、この件についてこの枠で決着をつけて長引かせたくないみたいだ。


 


同時接続数:513人


やばっ、多すぎでしょう。


いつも30人でやっている私としては、びっくりしているわけだが。


 


 


収束した週末に終末した:同時接続数やばいわwwww


大和運動会:初見です。


水饅頭:これはある意味正念場です。どちらに転ぶかはアリア様次第です。


しまかっぜ:まとめサイトから


勝負名人:まとめサイト はまちから


アルファ:クソゲーバブルを超えましたね


鳥の惑星 ~ギョギョトラス~:まとめサイト 陣から


クソゲーマニア:クソゲーバブルがこえた。


甘味民 民です:切り抜きの逆転劇からきました。


ペガサス 康太:初見


ドラゴン先輩:とんでもないことになっているみたいだ


ソードマスター大ちゃん:この枠は、V人生の分かれ目ですね


メンタルブレイクサタン:負けるな。がんばってください。


野田係長補佐の紋次郎:これは、一般の人で言う受験か


 


 


やはり、初めて来るコテハンを見ると。


新規の視聴者が来ていると自覚するわ


今の所、挨拶しかないみたいだ。


 


アリアちゃんは今回の炎上では完全に白である。


いわゆる、主人公サイドの人間だ。


ここで主人公を攻撃してくるやつは、相当な肝が据わっている。


 


 


「ふぅ~、安心したわ。


どうやら、いないようね


一般には、私は悪者ではないし攻撃はされないわよね」


アリアはもちろん安心した。


しかし、心のどこかでは攻撃する視聴者を願っており、がっくりしている。


なぜなら、炎上ネタで数字が取れると思っているためである。


 


でも、変に数字を求めて、おかしな展開になるだけましか。と魂である私も少し納得しようとした。


 


すると、


 


ライトニング坂田えもん:ふざくんな。なんで、お前だけなんだよ。


 


 


しまかっぜ:湧いたw


勝負名人:香ばしいやつが出てきたなw


アルファ:これは面白くなってきたなw


鳥の惑星 ~ギョギョトラス~:どうさばくか。楽しみ


クソゲーマニア:アリア様、頑張ってください。


甘味民 民です:湧いたw


ペガサス 康太:湧いたw


ドラゴン先輩:アリアちゃん、負けないで。


 


 


どうやら、闘わなければいけないみたいだ。


 


「なるほどね。


話し合いましょう。


まず、あなたのコメントを拾っていいかしら。会話を成立させるためね。」


アリアは、このスリルを求めていた割にはかなり緊張が走っている。


言葉の節々に固さがそれを物語っている。


 


魂である私も思わず、固唾をのんでしまった。


 


「それと下僕たちは、こいつへの攻撃は控えなさい。


敵陣に一人で乗り込んでいるから。


その勇気を称えなさい。」


アリアちゃんは、本当に話し合うつもりであろう。


でなければ、攻撃指示を下げるという行動に納得がいかない。


 


ドラゴン先輩:分かった。


収束した週末に終末した:分かった。


ソードマスター大ちゃん:分かりました。


メンタルブレイクサタン:分かりました。


野田係長補佐の紋次郎:分かりました。


水饅頭:アリア様、話し合いをするんですね。


鳥の惑星 ~ギョギョトラス~:どうさばくか。楽しみ


クソゲーマニア:アリア様、頑張ってください。


甘味民 民です:わかった。


ペガサス 康太:話し合いで通じないよ。バカじゃないの


鳥の惑星 ~ギョギョトラス~:何言っているの?こいつ叩こうぜ


 


 


「常連は納得しているみたいね。


一部の野次馬は攻撃しているみたいだけど。


そこはごめんね。


ただ、私もその恐怖と闘って、ツイートしていたの。


たったそれくらいのアンチコメントで逃げるなんて騎士として情けないわ」


アリアちゃんは、必死に訴えかけている。


自分の勇気を語り、闘うように促している感じにも見える。


それを直感したのは最後の騎士という言葉からだ。


きっと、このコメントにはそれだけの意志をアリアちゃんは感じ取ったのであろう。


 


 


ライトニング坂田えもん:騎士とか、何言っているのw。頭おかしいんじゃないの。バカにしているのかよ。


 


 


「だってさ。お前だけって。ほかのVが被害あっているのにね


あなたは、ほかのVの囲いだったんでしょう。


その無念の気持ちを私みたいな若輩者にぶつけてくれたんでしょう。


こんな敵陣に攻め込むなんて。素晴らしいと思うわ。


どんなVだったか。教えて頂戴な。もしかしたら、推しになるかもしれないわ


いや、それはないか。私が一番ですもん。」


まるで彼の苦しみをうける聖母のように語り掛けている。


彼の苦しみを完全に受け止めることはできないとアリアちゃんは理解している。


 


ふっと思い出した。


アリアちゃんに、一度だけ教えてあげたことがあることがある。


アンチコメントを打つのは、打った対象の人物から助けてもらえるというかすかな希望を求めるためだ。


 


こんなきれいな話はごくまれだ。


 


大半がディスコメントで、見下すことで安心するためのコメントが多い。


ただ、今回はこのケースなのかもしれない。


 


この一つのコメントから、こういう推測を立てたアリアちゃんがすごいと思った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る