登場人物7

 趙武チョウブ 


 銀髪碧眼、眉目秀麗の天才用兵家。カナン平原の統一を果たした、大岑帝国の英雄。夢は将軍になる事だったが、あっという間に将軍を通り越し、大将軍、そして、軍事、政務の総責任者の、相国へと昇りつめる。皇紀240年から262年まで相国として君臨し、皇紀279年に77歳で死去。諡は、太祖。



 趙英チョウエイ


 趙武の子。父よりは、外見も性格も母親似だった。趙武の引退後、262年から295年まで相国を勤める。趙武より、政治家むきであり、大きく大岑帝国を発展させる。皇紀295年、58歳で死去。諡は、太宗。   



 趙天チョウテン


 趙武に、頭脳明晰なれど、その識、紙よりも軽し。と評された趙武の孫。父、趙英の死後、相国を34歳で継ぎ。そのわずか4ヶ月後、大岑帝国皇帝、岑陽を退位させ、皇帝に即位。大趙帝国を興す。皇紀296年即位。その後、如親王国、狗雀那国を武力で排除し、カナン平原の真の統一を果たす。諡は、真祖。



 瀬李姉綾セリシア


 趙武の妻。風樓礼州王国の女王から、大岑帝国、大将軍の妻に。何歳になっても。元気で、明るく、楽しい女性だった。趙武の死後。大京へと向かい、息子、趙英の世話になる。趙武の死から8年後、皇紀286年、81歳で死去。死の前日まで、元気に歩きまわっていたが、死因は老衰。



 呂亜ロア


 どこか抜けている趙武を支えた。統一後は、唯一の大将軍となったが、数年で、至恩に大将軍を譲り、丞相に。それも数年で陵乾に譲ると、皇帝の側近に。そして、趙武が職を辞すと、共に引退。息子の世話になり、75歳で、皇紀275年死去。



 至恩シオン


 趙武の長い友人。名家、至家の出身が自慢だったが、友人の前では言わなくなった。統一後は、驃騎将軍、大将軍と歴任。趙武と共に引退。趙武の死の前年、数年、病床にあったが、死去。76歳だった。



 龍雲リュウウン


 趙武の飲み友達にして、最強の将。統一後は、車騎将軍、驃騎将軍。そして、趙武の引退時、至恩の後を継いで、大将軍に。老将として煙たがられつつ、趙武の死後まで、大将軍として君臨。子、孫、曾孫に迷惑がられながら、皇紀295年、91歳で死去。孫が、趙天とぶつかり、職を辞した事を喜んだという。



 陵乾リョウカン


 禅厳、呂亜の後を受けて丞相に。だが、皇紀261年、59歳で、職務中、突然死した。早すぎる陵乾の死が、趙武の引退の理由とも言われている。丞相は、凱鐵へと引き継がれた。



 凱鐵ガイテツ


 その力を発揮する前に大戦は終結したが、事務処理能力に優れ、文官として活躍する。陵乾の死後、丞相となり、相国、趙英を支えた。妻はいたが、子供はおらず。凱家は、凱騎の家系として続いていく。



 凱騎ガイキ


 大戦が終結し、その力を持て余し、雷家の子供達を、将に育てる事に心血を注ぐ。そして、中央の将は、合わないと、辞めるまで地方の将であり続けた。



 馬延バエン


 大戦終了後に中央軍の衛将軍に、そして、中央軍で順調に、出世を果たすが、子供が、女性ばかりだった事もあり、馬家としては、衰退してしまった。



 泉小センショウ


 大戦終了後、十年あまり後に、北方民族の侵入で戦死。頭が良いが、過信があったと言われている。大戦後、戦死した唯一の将となった。


 麻龍マリュウ


 泉小の戦死等もあり、中央の将軍に出世。龍雲と共に長生きし、老害であり続けた。



 条朱ジョウシュ


 趙武の乱と呼ばれる大戦では、敗北したものの、廷黒の執り成しで生き長らえる。その後は大人しく、真面目に勤め上げ。条家の名を残した。



 廷黒テイコク


 趙武の乱では、戦場に現れず、趙武の勝利の遠因となった。その後も、中央の将軍まで出世し、廷家の名を残した。



 禅厳ゼンゲン


 大戦終了後、数年で居心地の悪い丞相を辞めたが、息子が凱鐵の死後に丞相に就任。しかし、激しく、趙英と対立し、趙英によって、追放され、禅家の名は途絶えた。



 呂鵬ロホウ


 大戦後も、皇帝の側近として岑平を支えたが、趙武の政権が落ち着いてくると、引退。悠々自適な生活をした。


 至霊シレイ


 大戦後も、皇帝の側近として岑平を支えたが、趙武の政権が落ち着いてくると、呂鵬と共に引退。息子に世話になりつつ、悠々自適な生活をした。



 塔南トウナン


 大戦後も、近衛禁軍将軍を長く勤めた。歴代、近衛禁軍将軍を輩出するが、孫の塔円が、趙天の手にかかり死去。さらに、親族も粛清されて塔家は滅亡する。



 岑平シンペイ


 趙武の手によって、大岑帝国、皇帝に就く。相国の趙武、趙英と安定した政権で、なんの不安もなく、息子の岑高に後を継がせた。



 岑陽シンヨウ


 大岑帝国の最後の皇帝。岑平の孫。父、岑高の死にともない、帝位に就くが、趙天により、帝位を簒奪され、歴史の表舞台から、文字通り消えた。



 如恩ジョオン


 如親王国、国王。のんびりとした風貌だが、抜け目のないところもあり、如親王国の生き残りに成功する。毎年、大岑帝国詣でをしていたが、十年目に向かう途中で、死去。大いに如親王国の民を嘆かせた。如恩亡き後の如親王国は、緩徐に衰退し、趙天により、滅亡された。



 輝沙キシャ


 大岑帝国により故国を滅ぼされ、息子達、妻を失ったが、耀勝に拾われた。だが、大岑帝国に対する怨みや、復讐の為に、戦ってはいなかった。大戦を生き残り、耀勝の死後も、如親王国の将として、残留。穂蘭を息子として、血の繋がらないが輝家として残っていった。



 穂蘭ホラン


 出身は、北方。経緯は分からないが、如親王国に子供の頃に、流れつき、耀勝によって拾われた。大戦を生き残り、輝沙と養子縁組して、息子として生きる。



 トゥーゴー


 狗雀那国、国王。筋肉隆々で、気さくな男。狗雀那国の民や、将兵に慕われた、さらに交易によって、国の富国強兵をはかり、狗雀那国は栄えたが。カリスマ性のかたまりのような男の死後、息子達が後継を争い国は分裂。さらに、趙天により、カナン平原から追い出された。

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