登場人物5
皇紀242年現在
趙武とその仲間達
軍官、頂点の大将軍になった。銀髪碧眼、眉目秀麗の天才用兵家。岑英の死に際して夢を託され、それを目指し始める。東方諸国同盟を単独で攻略、いよいよ岑英に代わって、平原の統一を目指し動く。
風樓礼州王国の女王。趙武と結婚することになる。病弱な母親に代わり若くして女王となるが、家臣の温かい助力によって、やや天然に育つ。今は、趙武との間に二人の子をなし、大忙し。
瀨李姉綾にじいと呼ばれているが以外と若い。瀨李姉綾の良き相談相手にして、甘やかした張本人。亡くなった瀨李姉綾の父親から将軍を受け継ぎ、風樓礼州王国を支えた。今は、趙武と、瀬李姉綾の二人の子を甘やかし、瀬李姉綾に怒られている。
北方民族出身の身長2m越える武の権化。金髪金眼燃えるような逆だった髪型。趙武とは、軍官学校で知り合い友人に、直情的だが、基本優しい。東方諸国同盟との戦いで、項弥を討ち取り実質的な戦争の終結をもたらした。
名門至家出身のエリート。かなりの努力家。真の天才達に囲まれ、かなり精神的に鬱屈したが、努力で乗り越えた秀才。性格は熱いが。臨機応変に軍を動かし、趙武を助ける。
商人出身で、勉強したくて、ただで学校に通う為に軍官学校へ。趙武達と出合い、戦場で、戦うのではなく、後方支援や、軍の事務官を目指す。地味だが、後方任務を適格にこなす。
趙武と、幹部候補生学校で知り合った飲み友達件、部下。現在趙武の下で軍候として働く。かなりストイックで、その鍛錬で生み出された武力で、数々の武将を討ち取り、冷めているが、その電光石火の用兵で数々の戦で活躍中。
呂鵬大将軍の息子。名門呂家出身。軍官大学校で、趙武に出合い意気投合。後輩として可愛がっていたが、現在は趙武の麾下。どこか抜けている趙武のサポートを完璧にこなす。
元は、旅の僧侶。趙武に独特な観察眼、交渉術を評価され、特例で趙武の幕僚となる。現在は、諜報機関の長も努める、趙武の無茶な要求の相手させられる苦労人。
岑平の為に岑英が集めた、優秀な人材の1人。結局は選ばれず、趙武に自分を売り込み配下に。そつなく、仕事をこなし趙武にも認められている。将としての、派手さは無いが、智勇兼備の良将。
岑英が若い時、側仕えの女性に手をつけて、生まれた庶子。正室との間に太子が誕生し将来を心配した岑英に急速に出世させられる。趙武曰く、能力は非凡。最近は自信も持ち、趙武の為に働く。因みにすでに結婚して子供もいる。
大将軍
趙武の元上司で、良き理解者。大岑帝国大将軍。帝国の武の象徴。北方民族出身。金髪金眼。巨漢。大将軍になっても先頭に出て戦う。強烈な統率力に、率いられ凱炎軍は精強となる。岑英死後の皇位継承では、岑瞬を支持する。
大岑帝国大将軍。呂亜の父親。四十代前半に大将軍に成るという異例の出世を遂げた俊英の大将軍。凱炎と共に、趙武の成長を見守る。皇位継承では、凱炎と袂を分かつ。龍会の戦いで敗北。その後、牢生活を経験し。今はただ一人、岑職、配下の将。
大岑帝国大将軍。老獪で、したたかな大将軍。皇帝や、周囲をたてて雰囲気作りがうまい。自分の娘と、皇帝岑英の間にようやく誕生した、孫の岑職が次代の皇帝になる事に執念を燃やし、強引に即位させる。しかし、戦いに敗北。最後は、参興に、斬殺される。享年80歳。
大岑帝国大将軍。興魏の腹心から、大将軍へ出世した男。未だに、忠誠心は興魏に向いていたが、此度の一件で、心が離れたようだった。最後、能力的にも非凡なところを発揮。その後、興魏等を、弔う為に、出家。2度と歴史の表舞台には、出なかった。
大岑帝国大将軍にして、皇帝岑英の弟。兄が太陽なら弟は月。頭は天才的に良く。それを謀略や、策略でライバルを蹴落としていたが、今は、耀勝の手のひらで転がされ、興魏には、後手を踏み、散々だったが。興魏には勝利、大岑帝国のただ唯一無二の皇帝となる。
興越配下の裨将軍だったが、如親王国攻略戦時、耀勝に敗北し、興越以下ほとんどの裨将軍、将軍が戦死するなか、突破口を開き、残存兵を率いた、熱血漢。熱心に岑瞬が皇帝になる事を推す。
真柏配下の裨将軍だったが、如親王国攻略戦時、真柏の失態で起きた住民の反乱に、冷静に対処し、逃げた真柏に代わって、敗残兵を率いて撤退する。冷静沈着な男。岑瞬が勝利した今でも、生き残りの方法を探って、暗躍中。
一応、大岑帝国の武門の家の出で、家柄的には悪く無いが、薄くなった頭髪に、かなり濃いヒゲで、人相が悪く。さらに体型が大柄で、筋肉ダルマと呼ばれている。性格も、頑迷で過激。斎真襲撃、皇宮占拠と、岑職派として暗躍する。その後、念願の大将軍となって、戦うも、敗北。最後は、条朱に斬られ、戦場の露と消えた。享年58歳。
近衛将軍
近衛中央軍将軍。禁軍将軍とも言う。趙武にとっても、呂亜にとっても気の良いお兄ちゃん。仕事も真面目で、能力も高い。ただ、帝都の防衛という大役を担う苦労人。
近衛東方将軍。至恩の父。名門至家の当主。どうも恐いらしい。岑瞬との戦いで、珍しく先頭に立って戦うも、盟友、呂鵬が興魏によって牢に入れられると、出奔。その後、岑瞬が大京を奪還すると戻ってきて、その配下となるが、その表情は厳しい。
近衛南方将軍。真面目で忠実な男らしい。岑職派として、戦うも、将としても尊敬していた呂鵬が、興魏によって牢に入れられると、城に閉じこもる。その後、岑瞬、配下となった。
近衛北方将軍。根暗で神経質そうな男。興魏に従い戦っていたが、最終的に敗北。その後、自分が、助かる為に興魏を斬殺、その首を手土産に投降するが、逆に岑瞬にその行為を嫌われ、殺された。享年51歳。
秀亮の従兄弟で、秀亮の推薦で、秀亮の後の近衛西方将軍となる。大柄で、力は強く、傍若無人で、傲慢な男。凱炎に一騎討ちを挑み、敗北。自害して果てた。享年53歳。
その他文官
大岑帝国、丞相。長年、斎真の片腕として働いてきた文官。能力は高いが、人を引っ張るタイプでは無い。真面目にコツコツ働く男。興魏の下でも、そのまま働いていたが、岑瞬が勝利し、大京に入ると、その職を、辞して、紫丹、禅厳に職を譲り、歴史の表舞台から消えた。
大岑帝国、御史太夫。文官として優れ、岑英に革新的な政策をいろいろ提言し、気に入られる。斎真曰く、政治を遊び道具にしている男。ただ能力は、本物。政治で岑瞬を支えていく。岑瞬の大京での即位に向けて、左丞相となった。
大岑帝国、大尉。軍政を取り仕切る。常に笑顔だが、腹で何を考えているかわからない男。いつの間にか、岑瞬達の船に乗っており。数少ない文官として岑瞬を支えていく。岑瞬の大京での即位に向けて、右丞相となった。
大岑帝国、侍中。長年岑英の世話係、取り次ぎ役として過ごしていた。良い意味でも悪い意味でも、害の無い人物。そばで見てきた岑職が可愛く、岑職を皇帝に推す。興魏の敗北後。岑職の逃走を助け、自らも消える。
大岑帝国
本名は、
大岑帝国皇帝岑英の子。正室である大将軍、興魏の娘との間に生まれた太子。お披露目があったが……。興魏に担がれ、大岑帝国の皇帝の一人に。戦いには敗北、どこかへと姿を、消した。
如親王国
如親王国将軍。商人出身。お金で将軍の位を買って軍人に。その頭脳と、不思議な魅力で集めた、優秀な人材を駆使して大岑帝国と戦い、勝利をおさめる。今は、帝国国内に混乱の火種を蒔き、そろそろ開花をむかえたようだ。皇位継承戦争では、見事、岑瞬を操り、勝利を掴む。後は、趙武だけだが。
闘神、師越。銀髪碧眼。見える場所は、全身傷だらけ、顔にまで傷のある男。体格は、趙武よりは、一回り大きく、目つきが険しく、とても鋭い。そして、究極まで無駄を削り、鍛え上げられた肉体。遥か西の地で行われている闘技場と呼ばれる戦場で、戦う奴隷戦士だったが流れ、耀勝の下で働く。
若い金髪金眼の大男。凱炎等から見るとだいぶ小さいが、筋肉質の体躯を持つ。不思議な威圧感があり、優れた統率力を持つ、戦いの天才。北方民族出身者としては珍しく、個の力では無く、軍の力で、勝利をつかむ。
如何にも武人然とした、背の高い引き締まった顔をした、白髪の老将。がっしりとした体格の、落ち着いた風貌の男。亡元は龍海王国の老練な用兵家。息子二人、妻を失い、耀勝に拾われる。ただ、帝国に対する復讐が目的では無いようだった。息子のような、穂蘭とは、妙に気があった。
小柄な、黒髪の童顔の男。策を弄して相手を弄ぶのが好き。耀勝とは違うタイプの策略家。耀勝の実家の商家の勤め人だったが、独特の能力を買われ、そのまま耀勝の配下の将となった男。
壬嵐は、金髪金眼。すらっとした長身で、もう良い年齢だが美少年にも見える、中性的な顔をしていた。耀勝は常に手元においていた。実務能力はあるが、それだけなのか……。
東方諸国同盟
キリッとした濃い顔に、武将然とした体格の男である。個の武にも優れていたが、項弥のカリスマ性と統率力、孫星の知力。大岑帝国によって、押されていた、東方諸国同盟を支える両輪だった。最後は、雷厳と戦い。その力を発揮する前に一刀のもとに斬られた。享年54歳。
やや小柄な、知的な顔をした男。戦場においても、軍装では無く、文官の着るような、漢服を纏い、頭には綸巾、そして、手には羽扇と、典型的な参謀の格好であった。能力的にも、知力に優れ、項弥の参謀として奮闘するが、趙武には、良いようにあしらわれて敗北し、自害。その死を賭した策略も、趙武の前には無意味となった。享年48歳。
我蘇国の将軍。筋肉質で、無駄な肉の無い鍛え上がられた肉体。南方民族との混血で、髪の色こそ黒だが、肌の色は浅黒く、眉も太く濃い、目もギョロッと大きく、唇も厚く、口も大きい、ちょっと怖い顔だが、さっぱりした気質の男。龍雲と一騎討ちして負け捕らえられたが、その個の強さはかなりのもの。趙武に、敗北、命を助けられ、好きにしろと言われた為に、好きに行動して、趙武の配下に。
すらっとした長身の美丈夫。だが、鍛えているので、引き締まった肉体はしているが、麻龍のように露出はさせず、全身を覆うような軍装を着て、鎧も身に着けていたが。目立つのは、美しい顔立ち、中性的な美貌であり、さらに、濃い化粧をして、まるで役者のようだった隠しているが、攻防に優れ、頭脳明晰な良将。項弥、孫星を見限り、趙武につく。
狗雀那国
トゥーゴー 30歳
南方民族を統一し、北上。東方諸国同盟へと攻め込んだ、狗雀那国の国王。北上の目的は、海運、交易によって狗雀那国、いや、貧しい暮らしをしていた南方民族の暮らしを安定させることだった。外見は、背は、南方民族としては高い方だった。肌は、浅黒い肌が日に焼け、さらに濃い色と、なっている。髪も黒々とし、黒光りしていた。黒く濃い眉。意志の強そうな二重の黒い眼。顔は、男らしい精悍な顔。そして、何より目を引くのが、武将のそれとは違い、大きく肥大した筋肉が全身を、覆っていた。
マズダール 38歳
トゥーゴーに長く仕える有能な将軍。強さもかなりのもので、項弥を特異な体術で翻弄した。背は、南方民族の平均位。だが、その鍛え上げられた肉体は、トゥーゴー以上に肥大していた。手足は丸太のように太く、胸回り、腹回りも趙武が手を回しても届かなそうだった。手は完全には、下へと下ろせないのか、斜め下で、ちょこちょこと動かしている。トゥーゴーと同じく、日に焼けた浅黒い肌。頭髪は、何故か頭頂部から後頭部にかけて、わずかにはえていた。その代わり、濃い髭が口回り、そして顎にはえていた。
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