登場人物4

 皇紀236年現在



 趙武とその仲間達



 趙武チョウブ 34歳


 軍官、頂点の大将軍になった。銀髪碧眼、眉目秀麗の天才用兵家。ついに妻をむかえた。岑英の死に際して夢を託され、それを目指し始める。



 瀨李姉綾セリシア 30歳


 風樓礼州王国の女王。趙武と結婚することになる。病弱な母親に代わり若くして女王となるが、家臣の温かい助力によって、やや天然に育つ。趙武との生活を楽しみつつ、ある事を慈魏須文斗に急かされている。「ぶ〜」



 慈魏須文斗ジギスムント 46歳


 瀨李姉綾にじいと呼ばれているが以外と若い。瀨李姉綾の良き相談相手にして、甘やかした張本人。亡くなった瀨李姉綾の父親から将軍を受け継ぎ、風樓礼州王国を支えた。後は、瀨李姉綾の子供を見るのが楽しみ。



 雷厳ライゲン 34歳


 北方民族出身の身長2m越える武の権化。金髪金眼燃えるような逆だった髪型。趙武とは、軍官学校で知り合い友人に、直情的だが、基本優しい。最近酒癖が悪い。



 至恩シオン 34歳


 名門至家出身のエリート。かなりの努力家。真の天才達に囲まれ、かなり精神的に鬱屈したが、努力で乗り越えた秀才。性格は熱いが。臨機応変に軍を動かし、趙武を助ける。



 陵乾リョウカン 34歳


 商人出身で、勉強したくて、ただで学校に通う為に軍官学校へ。趙武達と出合い、戦場で、戦うのではなく、後方支援や、軍の事務官を目指す。地味だが、後方任務を適格にこなす。



 龍雲リュウウン 32歳


 趙武と、幹部候補生学校で知り合った飲み友達件、部下。現在趙武の下で軍候として働く。かなりストイックで、その鍛錬で生み出された武力で、数々の武将を討ち取り、冷めているが、その電光石火の用兵で数々の戦で活躍中。



 呂亜ロア 36歳


 呂鵬大将軍の息子。名門呂家出身。軍官大学校で、趙武に出合い意気投合。後輩として可愛がっていたが、現在は趙武の麾下。ようやく、趙武を結婚させられて一安心。どこか抜けている趙武のサポートを完璧にこなす。



 會清カイセイ 40歳


 元は、旅の僧侶。趙武に独特な観察眼、交渉術を評価され、特例で趙武の幕僚となる。現在は、諜報機関の長も努める、趙武の無茶な要求の相手させられる苦労人。現在は、東方諸国同盟に潜入中。



 馬延バエン 37歳


 岑平の為に岑英が集めた、優秀な人材の1人。結局は選ばれず、趙武に自分を売り込み配下に。そつなく、仕事をこなし趙武にも認められている。将としての、派手さは無いが、智勇兼備の良将。



 岑平シンペイ 27歳


 岑英が若い時、側仕えの女性に手をつけて、生まれた庶子。正室との間に太子が誕生し将来を心配した岑英に急速に出世させられる。趙武曰く、能力は非凡。最近は自信も持ち、趙武と共に活躍中?





 大将軍



 凱炎ガイエン 58歳


 趙武の元上司で、良き理解者。大岑帝国大将軍。帝国の武の象徴。北方民族出身。金髪金眼。巨漢。大将軍になっても先頭に出て戦う。強烈な統率力に、率いられ凱炎軍は精強となる。岑英死後の皇位継承では、岑瞬を支持する。




 呂鵬ロホウ 60歳


 大岑帝国大将軍。呂亜の父親。四十代前半に大将軍に成るという異例の出世を遂げた俊英の大将軍。凱炎と共に、趙武の成長を見守る。皇位継承では、凱炎と袂を分かつ。



 興魏コウギ 74歳


 大岑帝国大将軍。老獪で、したたかな大将軍。皇帝や、周囲をたてて雰囲気作りがうまい。自分の娘と、皇帝岑英の間にようやく誕生した、孫の岑職が次代の皇帝になる事に執念を燃やし、強引に即位させる。



 王正オウセイ 68歳


 大岑帝国大将軍。興魏の腹心から、大将軍へ出世した男。未だに、忠誠心は興魏に向いていたが、此度の一件で、心が離れたようだった。能力的にも非凡だが、それだけ。



 岑瞬シンシュン 45歳


 大岑帝国大将軍にして、皇帝岑英の弟。兄が太陽なら弟は月。頭は天才的に良く。それを謀略や、策略でライバルを蹴落としていたが、今は、耀勝の手のひらで転がされ、興魏には、後手を踏み、散々。大岑帝国のもう一人の皇帝となる。



 条朱ジョウシュ 41歳


 興越配下の裨将軍だったが、如親王国攻略戦時、耀勝に敗北し、興越以下ほとんどの裨将軍、将軍が戦死するなか、突破口を開き、残存兵を率いた、熱血漢。熱心に岑瞬が皇帝になる事を推す。



 廷黒テイコク 42歳


 真柏配下の裨将軍だったが、如親王国攻略戦時、真柏の失態で起きた住民の反乱に、冷静に対処し、逃げた真柏に代わって、敗残兵を率いて撤退する。冷静沈着な男。皇位継承においては、上手く立ち回っていたが、興魏の暴走で水泡に帰す。





 上公じょうこう



 斎真サイシン 74歳


 大岑帝国宰相。興魏とは、軍官学校時代のライバルだったが、軍人としては勝てないと判断して、文官に。そして、その頭脳を駆使して、文官最高位に。一見穏やかで、優しそう。皇位継承において、岑英より遺言書を託されていたが、公開後、襲撃を受け、そのまま歴史の表舞台からは、姿を消す。





 三公さんこう


 野泉ヤセン 65歳


 大岑帝国、丞相。長年、斎真の片腕として働いてきた文官。能力は高いが、人を引っ張るタイプでは無い。真面目にコツコツ働く男。



 紫丹シタン 48歳


 大岑帝国、御史太夫。文官として優れ、岑英に革新的な政策をいろいろ提言し、気に入られる。斎真曰く、政治を遊び道具にしている男。ただ能力は、本物。政治で岑瞬を支えていく。



 禅厳ゼンゲン 59歳


 大岑帝国、大尉。軍政を取り仕切る。常に笑顔だが、腹で何を考えているかわからない男。いつの間にか、岑瞬達の船に乗っており。数少ない文官として岑瞬を支えていく。





 その他文官


 関直カンチョク 66歳


 大岑帝国、侍中。長年岑英の世話係、取り次ぎ役として過ごしていた。良い意味でも悪い意味でも、害の無い人物。そばで見てきた岑職が可愛く、岑職を皇帝に推す。





 近衛将軍


 塔南トウナン 46歳


 近衛中央軍将軍。禁軍将軍とも言う。趙武にとっても、呂亜にとっても気の良いお兄ちゃん。仕事も真面目で、能力も高い。ただ、帝都の防衛という大役を担う苦労人。



 至霊シレイ 59歳


 近衛東方将軍。至恩の父。名門至家の当主。どうも恐いらしい。



 斤舷キンゲン 55歳


 近衛南方将軍。真面目で忠実な男らしい。



 秀亮シュウリョウ 52歳


 近衛西方将軍。一応、大岑帝国の武門の家の出で、家柄的には悪く無いが、薄くなった頭髪に、かなり濃いヒゲで、人相が悪く。さらに体型が大柄で、筋肉ダルマと呼ばれている。性格も、頑迷で過激。斎真襲撃、皇宮占拠と、岑職派として暗躍する。



 参興サンコウ 45歳


 近衛北方将軍。





 大岑帝国



 岑英シンエイ 享年48歳


 大岑帝国皇帝。父の死に伴い、若くして皇帝になると急速に版図を拡大させて、カナン平原統一を目指す。強烈なカリスマ性で、家臣を引っ張っていたが、病に倒れ、ついに亡くなる。正式な後継者を決めず、死後皇位継承問題を引き起こす遠因にもなった。



 皇妃コウヒ 46歳


 本名は、興愛冥コウ・アイメイ。岑英の妻で岑職の母親。頭が良く、冷静で気が強く、真面目な女性。岑英曰く、皇妃としては優秀だが、妻としては、気が休まらなく、落ち着けない。



 岑職シンショク 8歳


 大岑帝国皇帝岑英の子。正室である大将軍興魏の娘との間に生まれた太子。お披露目があったが……。興魏に担がれ、大岑帝国の皇帝の一人に。





 如親王国



 耀勝ヨウショウ 50歳


 如親王国将軍。商人出身。お金で将軍の位を買って軍人に。その頭脳と、不思議な魅力で集めた、優秀な人材を駆使して大岑帝国と戦い、勝利をおさめる。今は、帝国国内に混乱の火種を蒔き、そろそろ開花をむかえたようだ。

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