第11話 詩:汝は人生の主なり


汝は我が人生の主たりき 主たりき

恐れるな 面(おもて)をあげよ

下を向いていては何も状況を把握出来ぬ


事を起こす時は

細心かつ大胆な一歩を踏み出せ

細心とは着地を誤たぬこと

大胆とは思い切ることである


人に対しては

誠実であれ

礼儀正しくあれ

約束を果たせ

一人を大切にせよ


人の顔色ばかりうかがうな

人の評価は移ろいゆく風

己を信じよ 主よ

己を信じよ 主よ

己の信じる道をゆけ

己の信じる努力に徹せよ

その一歩は

地道にして

偉大な一歩であることを

決して忘れるな


風の前の塵のような人生を生きるな

大木を 大山を育てるのである

どこにではない

己の中にである

嵐に際しても 堂々と

そびえ立つ その木は 山は

生きとし生けるものの

揺りかごとなり 親となり

生命を育む力を持っている

大いなる存在となる


汝よ

物事を正しく認識せよ

恐れるな 両の眼を刮目せよ

勇気を持って触れてみよ

六根の全てで感じ取れ


我らは正見 正視眼である

正しく物事をみよ

見えるまで凝視せよ

正しく物事を聴きたまへ

人の話は最後まで聞くことだ

そして思惟し 答えを出せ


絶望の淵にあっても

汝よ なお 面をあげよ

智慧をめぐらせ

脳細胞を大回転させよ

最後の最後の瞬間まで

決して諦めてはいけない


諦めこそ 死への始まりである

希望は常に

スタートであり 入口である

諦めは常に

ゴールであり 出口であることを

ゆめゆめ忘れてはならぬ


汝よ 堂々と

「吾輩をみよ!」

と獅子の如くに

吼えて 吼えて

吼えまくれ!




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随筆 明日は良き日と信じて歩く かさかさたろう @kasakasatarou

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