18:お月様でe−Sportsやからや。byトルク
こんにちは。
毎度毎度、視点があっちゃこっちゃ変わりまくる話についてきてくて、どうもありがとうございます。
本当に申し訳ないんやけど、今回も、視点だけやのうて、時間までもあっちゃこっちゃ行きます。(アホや)
こっちの地球はまだ冬や。2026年2月14日、バレンタインデーや。そんでもって僕の誕生日や。(バレンタインのチョコレートと、お誕生日プレゼント、ほんまにありがとうございます)
でも、せっかくもらったチョコレートとプレゼントを、僕は家に置き去りにして、NASAにおる。
NASAのフィールドセンターのひとつ、アメリカのフロリダ州の「ケネディ宇宙センター」におる。
ドローンレースをやるためや。
ドローンレースで、月のパイロットを決めるためや。
このドローンレースで、月のリモートパイロットの適性審査をするためや。
月のリモートパイロットは、お月様でe-Sportsをする必要があるからや。
適性審査に使用するドローンは、NASAから提供された。
全幅20センチの小型のドローンやった。でもって、試供されたドローンのチューンナップは認められていなかった。(終わった)
僕は、このルールを聞いた時点で、ほぼほぼ、終わったと思った。受かる可能性は「永遠の0」やと思った。(ズルができん。コスイ小細工が出来ん)
コースレイアウトは周回約200メートル。ここを3周回ってタイムを競う。普通に飛ばせば、大体、一周15秒くらいやろうか。
ただ、ソレは普通にドローンを飛ばせた場合の話や。つまり、今回の適性審査は「普通やない」って話や。
今回、NASAから提供されたドローンは、コントローラーからの入力フィードバックがドローンに伝わるまでに、結構なタイムラグが発生するように仕組まれとる。具体的には、約1.3秒のタイムラグが発生するように仕組まれとる。
要するに、地球から月まで、電波が届くタイムラグと丁度おんなじタイムラグが発生するように仕組まれとる。
と、言うことは……だ。
僕たちは、約1.3秒のタイムラグを予測した上で、ドローンを時速60キロくらいで普通にブンブンと飛ばす必要がある。
できるかあぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!
なんやそのシステム! なんやそのルール!! そんなんできるわけないやろ!!!(アホや)
そもそも、このコースを普通に3周するんも正直怪しい。なんせ結構いやらしいコースや。結構いやらしい障害物が、
こんないやらしいコースを、初見でクラッシュせずに普通に3周走りきるんも正直言って怪しい。よくて半々。いや、4対6。いやいや3対7と言ったところや思う。
実際、僕は最初のチャレンジで、最初のカーブであっけなくクラッシュした。
でもまあ、幸いチャンスは3回あった。幸いなことに3回あった。
でもって、2回目はなんとか半周できた。
そんでもって、3回目は、どうにかこうにか1週だけして、2周目の最初のカーブでクラッシュした。
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上出来や思う。僕にしては上々の出来やと思う。ズルくてコスイ小細工せんで、正々堂々とチャレンジした割には上々の出来や思う。
なんせ全体の2位や。全世界から選ばれて、このケネディ宇宙センターの最終選抜に選ばれだ32人の中で2位や。普通に考えたら上々の出来や思う。実質1位や!
なぜなら……。
でも、最初のチャレンジで完走した
首を「ブンブン」と、横にふった。
どうやら、タイムが1分切れなかったのが、お気に召さなかったらしい。
2回目のチャレンジでも、普通に完走してなおかつ1分を切った。
でも、1分を切った
首を「ブン」っと横にふった。
どうやら、タイムが40秒をきれなかったのが、お気に召さなかったらしい。
3回目のチャレンジで、
3回目のチャレンジで、
首を「ウン」っと縦にふった。
そして一言、
「ウン、わかった」
と言った。
コレでもう、
驚異的なアホやけど、脅威的な集中力を持った大天才なんや。(ほんまアホみたいや)
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