07:もう少し知る必要があるからだ。byテンジ
オレは、自分から喋って正体をバラした。
オレがワタシだとバラした。
オレの友達(らしい)
パニックになった
そしてオレからワタシになって、ワタシの説明をした。
・
・
・
「そっかー、
「しかも、あっちの地球では、オマエが女子だった?? んなアホな!!」
ハッとした顔をして、瞬く間に顔が真っ赤になった。耳まで真っ赤になった。
そして、普通ならすぐに理解できそうなことを、いまさら大声で叫んだ。
「てことは、
「……めっちゃウラヤマしい……」
ちょっとなにいってるか、わからなかった。ワタシは、ちょっとなにいってるか、わからないから、そのまま聞いた。
「ちょっとなにいってるか、わからない」
「あっちに行った
「ちょっとなにいってるか、わからない」
ちょっとなにいってるか、わからなかったので、ワタシは、この後、同じ質問を三回聞いた。
そして、四回目で、どうやら、コイツが女子の体に興味津々である非モテ野郎である事を理解した。
理解したところで、改めて言った。
「ちょっとなにいってるか、わからない」
「わからんやろうなぁ……女子だったお前に、普通の男子の気持ちがわかってたまるか!!」
うん、わからん。
わからんが、なんとなく、ワタシはコイツのことを、
いじってもいい気がしたので、こっちの地球に来てその存在を初めて知った、スマホ? に語りかけた。とある女優さんの画像を探して欲しくて語りかけた。
小さい頃から、もうマルマル十年以上、芸能界の第一線でモリモリ活躍している、ワタシよりちょっと年上で、本が好きで、ワタシよりちょっと背が高くて、ワタシよりちょっとだけバストがある……ウソついた。ワタシよりは遥かに豊かだけど、普通よりはちょっとだけささやかなバストで、顔はワタシといい勝負の女優さんの画像を探して欲しくて語りかけた。
スマホ? は、それが普通だと言わんばかりに、当然だと言わんばかりに、アホみたいに素早く、その女優さんの写真を画面に写した。アホほどたくさん写した。でもって、ちょうど、今のワタシと同じくらいの年頃の時に撮影した、制服に着ている写真が見つかったから、それを叩いて画面を大きくした。
さあ、驚くがいい!
非モテ野郎の
「これ、(バスト以外は)ワタシに似てる女優さん」
「……ふーん」
……なんだコイツ、ムカつく! アホほどムカつく!!
ワタシは
「あ、この娘、ユウリに似てる」
「な、なんやってー!」
……なんだコイツ、キモい! アホほどキモい!!
「いいなぁ、
と、つぶやいた。
……なんだコイツ、キモい! アホほどキモい!!
でも、まぁ、良かった。
ワタシはコイツと入れ替わらなくて本当に良かった。ユウリが危うく大変なメにあうところだった。
ユウリの「たゆんたゆん」を、コイツに「たゆんたゆん」されるところだった。
そして、実のところ、ワタシはコイツが、この
なぜなら、こことあっちの地球の違いの事だけは、普通に理解してくれたからだ。
「で、トルク、このスマホ? なんだけど」
「
普通に苗字で呼べぇ!
『トルク↓』やのうて、『
「じゃあ。トル
ワタシは、このめんどくさいやりとりが、本当にめんどくさかったから、最後のひと文字だけ、苗字で呼ぶことにした。
「それで、ええ! これで今からお前は、
でもって、スマホの説明やな!」
ワタシは、このスマホ? と言う便利な機械の説明を受けながら、次はドローン? の事を聞こうと思っていた。
ワタシは、ドローン? にとても興味があった。
ドローン? はなぜ、わざわざ飛ぶのか。
そもそも、こっちの地球の乗り物は、なぜ普通に浮かばないのか、とても興味があった。
なぜ、スマホ? みたいなアホほど便利な道具があるのに、なぜこっちの地球の乗り物は普通に浮かばないのか。
なぜドローン? は、すぐ壁にぶつかるのか、とても、とても興味があった。
ワタシは、こっちの地球の事を、もう少し知る必要があると思った。あっちの地球とは、常識が随分と違っていたからだ。
それを、このアホでアホほどキモいけど、アホほど賢いトル
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