第8話 午後は孤児院で。
午後になると王族特有の服を脱ぎいかにも紳士的な服と帽子に着替える。。
そして着替えて行く先は、
「「「「パパ!」」」」
四人の女児がこちらに駆け寄る。
「ただいまアリス、スズ、チホ、マユミ。みんな良い子にしてたかな」
四人に声をかける。
「ねぇねぇパパ、チホね?先生とクッキー作ったんだ。食べて?」
「おぉそうか。どれどれ」
クッキーを口に含む。
「おいしいじゃないか」
「うふふーそうでしょ」
チホと談笑していると他三人が怒ったような表情を浮かべる。
「んッー!チホだけ狡い!アリスだってパパとお話ししたい!」
「スズも!」
「僕も!」
「狡い!狡い!」と言う三人を嗜めると、奥から声に気づいたのか。
一人の女性が玄関に来ていた。
「あら?帰ってこられたのかしら?」
「あぁ、ただいま。リーザ」
「お帰りなさいませ。リアム様」
リーザ。この生活保障部所管の私立モリソン神教孤児院王都支部の管理員だ。
「ねぇ先生!チホがひどいんだよ!ずっとパパを独占してる!」
アリスがリーザに告げ口をしている。
「あらあら、アリスちゃん?こういうのは争いなんだからチホちゃんと相談したらどうかしら?」
「相談?」
「そう。残念ながらリアム様は一人しかいないの。だからチホちゃんと
相談してお話しする時間を決めたらいいわ」
「わかった!」とアリスが言うとチホのところに行った。
「ねぇチホ?私たちにもパパとお話しする時間頂戴?」
アリスがチホに尋ねると回答は当然のように。
「......嫌」
アリスは「ムキ―ッ!」と言いながらリアムの胸に飛び込んだ。
「拒否するんだったら私だってこうするんだから」
チホとアリスが睨みあってるとリーザが「あらあら」と言っていた。
「じゃあスズも!」
「僕も!」
スズとマユミもリアムの足に飛びついたのだった。
NTR嫌い男爵(国王)が行く間男討伐列伝 @kokaja
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。NTR嫌い男爵(国王)が行く間男討伐列伝の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます