第48話 最終決戦10 戦神は全能神の最終兵器に耐えました
天界ではゼウスびいきの役人達が子供達にボコボコにされていた。
女の役人なんてもう顔もボコボコに腫れていた。
子供達は容赦がなかった。今までの恨みとばかりに、年上の少年を中心に足蹴にしたり、もう大変だった。役人達は命の危険を感じた。
そこへ「ピーピー」
笛を吹いて警備兵達が駆け込んできた。
「やばい。逃げろ」
子供達は慌てて逃げようとする。
「あっおまわりさん。子供達を捕まえて!」
役人達は天の助けと兵士達の手にすがろうとした。
「そこの役人ども。贈賄罪及び、冤罪捏造罪によって逮捕する」
「えっ」
「そんな」
兵士達の声に役人達は驚いた。
「あなた達、そんな事して後でどうなっても知らないわよ」
「そうだ。全能神のゼウス様が貴様らを罰してくださるぞ」
役人達は叫んだ。
「口だけが騒々しい奴らだな。早急に引っ立てい」
指揮官が叫んだ。
「はっ」
兵士達はヤクザもろとも役人達を連れて行った。
「さあ、皆さん、これで邪魔者はいなくなりました。
ここよりは好きな方を応援していいですぞ」
オオクニヌシがそう言うと立ち去った。
「えっ」
「オオクニヌシ様は我らの味方なんだ」
子供達や大人たちは席に戻る。
「あっシャラザールが」
「そうだ、シャラザールがやばい」
皆慌てて画面を見た。ゼウスの最終兵器雷霆で攻撃されたシャラザールが心配だった。
「シャラザール、頑張れ!」
「シャラザール!」
「シャラザール!、シャラザール!シャラザール!」
大合唱が始まった。
雷霆によって雷の攻撃を受けていたシャラザールだったが、どうなっているかは全く外からは見えなかった。
雷の光が強すぎて全く見えなかったのだ。
しかし、次の瞬間画面は光で満たされて、画面はフラッシュアウトした。
「キャアアア」
「眩しい」
子供達が悲鳴を上げる。
その光が収まった跡には立っている人影が見えた。
「シャラザール」
「シャラザールだ」
子供達が喜んで叫んだ。
「な、何と、雷霆が全く効かぬのか」
呆然とゼウスは呟いた。
最終兵器である雷霆が効かないなんてことは今までになかった。
そうそこには何もなかったかのように、雷霆を真っ二つ折って平然と立っているシャラザールがいた。
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神紹介 関係はゼウス基準
ゼウス 全能神
兄 ポセイドン
妻 ヘラ
娘兼愛人 アフロディア 元の名前はアフロディーテ美と愛の女神 シャラザールに叩き落されて現在ノルディン皇帝の妃の一人 マクシムの愛人でもある。アレクの母 ポセイドンとも関係ある関係者は数え切れない シャラザールの言う淫乱の神というのも頷ける存在。
息子 マルス 戦の神 叩き落されて現ノルディン王子 マクシム アレクの実の父
息子 ディオニューソス 豊穣とブドウ酒と酩酊の神 叩き落されて現クリスの婚約者のマーマレード皇太子エドワード シャラザールとうまくいくわけはなく、この後の話でクリスを婚約破棄するのはある程度止む終えない。しかし、怒りのクリスに鉄拳制裁されてしまう………
ギリシャの神々の関係は乱れすぎていて、そろそろ天界でも自浄作用が出始めている。
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