妄想ノイズ

夜波那知@33

第1話

「にゃ?」

 部活棟になっている旧校舎の一室で、三人の少女達が言葉を失っていた。

 怪しげな魔法陣の中に猫耳の褐色の肌の小学校低学年くらいの少女が現れたのだ。

「え、何これ?」

 来栖真希奈が少女に近づく。

「にゃ」

 頭をなでると少女は仔猫のように鳴いた。真希奈は二人の少女を振り返る。

「小学生。問題は突然現れたということ」

 いつもヘッドホンをしている真藤星が答える。

「いや、むしろ問題ないんじゃねぇか? オレ達は悪魔を召喚しようとしていたんだからよ」

「悪魔には見えないけど」

 星はしゃがんで少女を見つめる。

「にゃ?」

 少女は首を傾げる。

「不思議。何も聞こえない」

「ヘッドホンつけてっからだろ」

「これはノイズキャンセラー。学校はノイズが酷いから」

「さようですか」

 真希奈は星の後ろの少女に視線を移す。スマホを取り出していた。

「部長さん、どこにかけてんだよ?」

「警察。こんなに可愛い子が悪魔なわけがないもの。迷子に決まっている」

 オカルト研究会部長の九条楓は当然だと言わんばかりに電話をかける。真希奈もそれもそうだと思いながら少女の猫耳をなでた。

「まて、楓」

「何?」

 楓は番号を押し終えてスマホを耳にあてる。

「この耳、ほんものだぞ」

 コール音が鳴る前に通話をきる。

「そんなわけないでしょ」

 楓は少女の猫耳に触れる。柔らかくて温かい。

「今時の猫耳はよくできているわね」

「いや、ほんものじゃね。これ?」

 星が猫耳をなでなでする。

「にゃ」

 少女はくすぐったそうにした。

「召喚は成功。この子は小悪魔ちゃんに違いない」

「召喚は失敗です」

「何故?」

 星と真希奈は楓を振り返る。

「この世に不思議なものなどありません」

 星と真希奈はまたかと顔を見合わせる。この天神中学校オカルト研究会を作ったのは楓だ。

 楓の目的はこの世のすべての超常現象を科学的に解明することにある。今回の悪魔召喚も召喚できないことを証明するために行ったのだ。

「まぁ、本人に聞いてみようぜ。オレは来栖真希奈。お前は誰で何者なんだい?」

「にゃるらとぽてち。にゃるはぽてちの神様なのにゃ」

 運動部のかけ声やブラスバンド部の演奏が窓の外から聞こえてくる。

 三人は教室にチョークで書いた魔法陣を見た。ぽてちが散乱している。召喚途中に真希奈がこぼしたのだ。真希奈は教室のはじのロッカーを開ける。ほうきとちりとりを持って来た。ぽてちをかたづける。

「ぽてちの神様なんているのかしら?」

「目の前に」

 楓の疑問に星が答える。

「だってぽてちよ。ぽてちができたのって、数十年前くらいじゃない?」

「そうだけど、日本には八百万の神様がいるから。ぽてちの神様がいても不思議はない」

「そうだけど、ん? そうよ。ぽてちの神様がいることは不思議じゃないのよ。やっぱり、この世に不思議なことんてないんだわ」

 星と真希奈はにゃるらとぽてちを見た。これが不思議じゃなかったら、楓の言う不思議は相当なものだと二人は思った。

「で、どうすんだ。このちびっこ? 召喚した後はどうするつもりだったんだよ?」

「あ、私もそれ聞いてなかった」

 掃除用具をかたづけた真希奈と星の視線が楓に集まる。

 楓は二人から視線をはずす。折り畳み式の二画面スマホを開けたり閉じたりしている。

「お前、まさか何も考えてなかったのかよ?」

 真希奈が前髪をかきあげる。窓からさしこむ夕陽の光が黄金に輝かせる。フランス系のクウォーターで髪の色は生まれつきだ。

「考えていたわよ。召喚できるはずがないって」

 楓は科学的に根拠がないものは信じていない。すべてを否定するために実験を行っているわけだから成功しないことが前提条件になっている。

「用がないなら、この子は早くおうちに帰してあげるべきだと思う」

 星はにゃると指でじゃれていた。楓は魔法陣を眺めながら腕を組む。

「魔法陣で召喚した人ってさ、きっと相手の都合とか気にしない人だったと思うの。もしかしたら食事中とかお風呂に入っている時に召喚されちゃうかもしれないじゃない。そういう人がさ、相手がどうやって帰るかまで考えていると思う?」

「かわいそうだろ。こんな小さな子を召喚して。マジなに考えてんだよ」

「考えていなかったからこその現状」

「真希奈、にゃるはぽてちの神様なのよ。なら、ぽてちが作られた時から存在しているはず。見た目は子供でも、わたし達より年上じゃない」

「ああ、そうか」

「私が読んだ小説では、異世界に召喚された主人公はその世界を救うと元の世界に戻れたんだけど」

「それはもともと救世主を召喚したお話でしょ。別に今世界の危機なんておきてないし。仮に世界滅亡の危機が迫っていたとして、女子中学生三人にできることなんてないわよ。わたし達に救える危機なら誰でも救えるわ」

 漫画やライトノベルじゃあるまいしと、楓は笑う。

「とりあえず、この子はわたしの家に連れて帰るわ」

 魔法陣を黒板消しで消して、床を雑巾で水拭きした後に帰り支度をしながら楓が言った。

「お前んちにか?」

「わたしが部長だしね。勝手に召喚した責任はとらないと」


「ただいま」

「お帰りなさい」

 三人と別れてから、星が家に帰ると台所の方から母親の声がした。思わず身がすくむ。 星の家は両親が共働きでいつも家にはいない。朝おきた時には二人とも出かけた後だ。帰ってくるのも遅くて、いつも星が寝た後になる。休みの日もほとんど家にはいなくて、星は誰もいない家にただいまを言うのが日課になっていた。だから、いないはずの母の声に少し驚いた。

 台所を通り過ぎて自分の部屋に入る。もう随分と、二人とは顔を合わせていない気がする。

「お母さん、またすぐに出かけないといけないから。夕食はつくっておいたから後で食べなさい」

 玄関の方で物音が聞こえた。星は部屋のドアを開ける。ちょうど玄関のドアが閉まる所だった。

 今の星には両親との接し方がわからない。ヘッドホンに触れる。静かだ。何の音も入らない世界。唯一完全なる静寂。それこそが、星の世界だ。

 母親には後で食べろと言われたが、温かいうちに食べた方がおいしいに決まっている。うがいと手洗いをすませてから食卓に座った。

 皿にしゃもじでご飯をよそってから、コンロの上の鍋からおたまでルーをかける。今夜はハヤシライスだ。

「いただきます」

 スプーンで口に運ぶ。熱い。できたてだからなのか熱い。ふーふーと冷まして食べる。

 私達に救える危機。楓は笑っていたけれど、もし本当にそんなものがあるとするなら、そのためににゃるの召喚が成功したのならば、それこそ私達にしか救えない危機があるのではないか。

「私達の世界は誰にでも救えるようなそんなものじゃない」

 この世に不思議なものなどない。楓の口癖。それは、この世には神も仏もないということ。

 この世界には奇跡なんかおこらないし、救世主もいない。

「楓の言う通りだ」

 星は皿に二杯目のハヤシライスを盛り付けた。


「行ってきます」

 翌朝、星は一人で学校へと向かう。右手には鞄を持ち、左手で読みかけの小説を読みながら。途中で登校中の生徒達と行き合う。友達と話しながら歩く生徒。ばかなことを言い合っている男子生徒。楽しそうな笑い声。

 学校に着いて本を鞄にしまう。

「おはよう」

「おはよう」

 二年二組の教室に入る。窓際の一番後ろの席に座る。ぼんやりと空を眺める。まだ先生は来ていないので、クラスメイト達は集まって話をしている。

 雲がゆっくりと流れていく。

 ああ、今日もなんてノイズが酷いんだろう。


 真藤さんて何でいつもヘッドホンをしているの?


 わたし達と話したくないんじゃないの?


 なにそれ、むかつく。少し可愛いからって調子に乗ってんじゃねぇよ。


 いいんじゃない。話したくないなら話さなければ。


 みんなで無視しちゃえばいいよ。


 誰も声に出しているわけではない。星には人の心の声が聞こえた。これが星の言うノイズだ。

 星はヘッドホンに触れる。目を閉じる。何も聞こえなくなればいい。音なんて、声なんて、私の世界にはいらない。


 すべてこの世から消えてしまえ。


 放課後になって星は呆然と立ちつくす。何も聞こえない。誰の声も聞こえない。何の音も聞こえない。

 耳が聞こえない?

 ヘッドホンに触れる。触れた指が震えている。このヘッドホンはノイズキャンセラーだから、もともと音が聞こえないように作ってある。

 これをはずしたらあるいは、でも、これは自分が望んだ状況なのではないか。聞きたくない声を聞くよりは、知りたくないことを知ってしまうよりは、このまま何も聞こえない方がいいのではないか。

 何より、ヘッドホンをはずしても何も聞こえなかったら。


「星」

 楓が声をかける。星は気付かずに横を通り過ぎる。

「星?」

 顔が青白い。まったく血の気がない。

「なんだありゃ? 具合悪いんじゃねぇか。大丈夫かよ?」

「今日の部活は中止。星を送って行きましょう」

 真希奈が星の肩に手を置く。星は跳びあがって驚いた。

「おお、悪い。そんな驚くとは思わなかったから。顔色悪いけど、大丈夫か?」

 星は答えない。ただ、じっと真希奈の口の動きを見ている。

「大丈夫。あ、大丈夫じゃない。少し具合悪くて、ごめん」

「何であやまんだよ? あやまることじゃねぇだろ。今日は部活やんねぇから送ってってやるからな」

 星は立ち止まって二人を見る。

「何で?」

「何でって」

 真希奈と楓は顔を見合わせる。

「オレ達、友達じゃん」

 二人は星の前を歩いている。いつもは、一人で通う通学路。小説を片手に歩いている。それが、星にとっての世界のすべて。

「まって」

 二人が振り返る。

「聞いてほしいことがあるの」

 三人は一番近かった楓の家で話をすることにした。

「ただいま」

「にゃ」

 ドアを開けるとにゃるが駆けてきて楓に跳びつく。

「おかえりにゃ」

「おじゃまします」

 楓はふらつきながらにゃるを抱えて、星と真希奈は靴を揃えて玄関にあがる。

「お帰りなさい。あら、お友達も一緒だったの?」

「うん」

「おじゃまします」

 星と真希奈は頭をさげる。ヘッドホンと金髪の二人だ。普通に第一印象は悪いだろうなと二人は思った。

「もしかして、星ちゃんと真希奈ちゃん?」

「え?」

「間違っていたらごめんなさい」

「いえ、そうですけど」

「やっぱり、楓がいつも話してくれるから。ごめんなさいね。オカルト研究会なんてへんなものにつきあわせちゃって」

「おかあさん、もうあっちいってよ」

 楓が怒鳴る。星と真希奈は笑ってしまった。楓がにらみつける。真希奈は悪いと手をあげた。

「でも、おばさんは何も思わないんですか? その、オレ達みたいなのが友達で」

 それは星も気になっていた。

「そうね、変わっているとは思うわ。でも、同じ人間なんていないじゃない。それに私の娘の友達なのよ。きっと、あなた達には素敵なところがたくさんあるのね」

「おかあさん、もういいから」

 四人は楓の部屋へと向かう。

「にゃっにゃっにゃっ」

 楽しそうにはしゃぐにゃるの声。恥ずかしそうにうつむく星。柄にもなく頬を染めてしまった真希奈。

「ごめんね。なんかかわっているでしょ。うちの親」

「お前がそれを言うか」

「真希奈」

「いいおかあさん。優しいおかあさんだね」

「うん」

 星の言葉に楓がうなずく。そんな二人を見ていると、真希奈の顔には自然と笑みがこぼれた。

「てきとうに座って」

 楓がクッションを二人に手渡す。三人はそれぞれに向かい合うように腰をおろした。にゃるが星の膝の上にちょこんと座る。

「にゃる」

 楓が注意すると、星はいいよと笑った。

「最初に言っておくね。私、今何も聞こえないんだ」

「何もって」

 真希奈はノイズキャンセラーをつけているからだろと言おうとしたが、星が口元の動きばかりを見ていたのを思い出して言うのをやめた。唇の動きで何を言っているのか確かめていたのだ。

「二人が信じてくれるかはわからないけど、子供の頃から私には人の心の声が聞こえたの。最初はわからなかった。でも、ある日それがその人の心に思っていることなんだって気がついた。言っていることと全然違っていた。みんな嘘つきで、陰で悪口を言っていて。友達は本当は友達じゃなかった。みんな周りに合わせててきとうなことばかり言っている。悲しい声。つらい声。怒りや憎しみや嫉妬。聞きたくない言葉や声が常に聞こえてきた。気が狂いそうだった。だから、少しでも聞こえないようにこれをつけているの。それで、今日もノイズが酷かったから。いっそ何も聞こえなくなればいいと思ったの。そうしたら、本当に何も聞こえなくなって」

「ありえないわ」

「オレは信じる」

「星には悪いけど、わたしにはその話は信じられない」

「いいよ。私だって信じられないもの」

「わたしの知っている人は、聞こえるんじゃなくてわかるって言っていたから」

「そうなんだ」

「え?」

 星と真希奈が驚く。楓は右腕を動かしてみせた。

「これは右腕を動かそうと思ったから動いている。体を動かすのは、脳が筋肉に動けと命令をするから。それは電気信号によって行われているの。言いかえれば、人間の思考とはすべて電気信号なの。コンピュータには0か1しかない。それでもさまざまなことができるでしょう。だから相手の思考がわかると言うことは、相手の電気信号がわかると言うこと。耳に聞こえるものではないの。星がわたしの言うことを信じてくれるならだけど」

 星は迷った。確かに体を動かすのは脳からの電気信号だと、理科の第二分野「動物の体のつくりと働き」で習った。けれど、楓の言葉を信じるなら今まで聞こえていた声は何だったのだろう。聞こえないはずの声が聞こえていたとでもいうのか。ありえない。星は頭を横に振る。

 この世に不思議なものなどない。だって、この世には神も仏もないでしょう。

 この世界には奇跡なんかおこらない。奇跡はおこすものだから。努力をしない人間に奇跡はおこせない。負けて悔しいと思わない人間に奇跡はおこせない。途中であきらめる人間に奇跡はおこせない。誰よりも流した汗と涙が、最後まであきらめなかった情熱が、相手を上回った時に奇跡は必然の結果となる。

 救世主なんかいないよ。いたとしても、救うのは世界であってわたし達じゃない。自分のことは自分で救うしかないんだ。自分の世界は自分にしか救えない。

 だから救世主がいるとしたら、それは君自身だよ。

「私は楓を信じる」

「なら、星に聞こえていた声はなんだよ?」

「星の場合、聞こえていたのは声だけなのよね?」

「うん」

「聞こえないはずの音が聞こえるのが幻音。聞こえないはずの声が聞こえるのが幻声。この二つを合わせて幻聴と言うのが一般的なんだけど、実はこれはめずらしいものではないの。おもな原因とされているのは、不安、孤立、過労、不眠の四つ。これが重なった時におこる心の病気かな。心あたりはない?」

「私、子供の頃からいつも一人で。両親は仕事で忙しいし。本当はずっとさびしくて。でも、気にならない振りをしていたの。これをつけた理由の一つも、周りへの無関心を演じるため」

 真希奈が拳を握る手に力を込める。悔しい。友達がこんなに悩んでいたのに気付いてあげられなかった。それなのに、友達じゃんなんて言ったのかよ。オレは。星のために何ができるんだろう。星のために何かしてやりたい。真希奈はそう心に決めた。

「幻聴の原因は心の不安だから、聞こえてくる声も嫌なことばかりだったでしょ?」

「うん」

「まてよ。幻聴の方はそれでいいとして、今星は耳が聞こえないんだぜ。突然耳が聞こえなくなるなんてあるのか?」

「突発性難聴ならありえる。でも、星の場合は精神的なものが原因だから。放課後までは聞こえていたのなら、耳や脳に異常はないかもしれない。一番可能性が高いのは、心因性難聴だと思う」

「心因性難聴?」

「心因性難聴の原因はストレス。聞こえないんじゃなくて、聞きたくない。誰かに気付いてほしい。助けてほしい。そう強く思うことで、身体に症状として現れる。幻聴の方も含めて治すには根本的に原因そのものをなくすしかないわ」

「どうすればいいの?」

「星はどうしたい?」

「私は、一人はもう嫌。家でも学校でも。みんなを遠ざけていた原因が、私自身にあるのなら治したいよ」

 星の瞳から涙がこぼれた。

「にゃ?」

 にゃるが星を見上げる。

「星は一人じゃないにゃ。にゃるがいるにゃ。楓と真希奈もいるにゃ」

「うん、そうだね」

 星は涙をぬぐう。

「それに笑ってる星は可愛いにゃ。輝いているにゃ」

「星は自分一人では輝けない。オレ達という太陽の光があってはじめて輝くんだ。なぁ、楓」

「それは惑星ね。恒星は自分で光ってるから。ちなみに夜空に見える星のほとんどは恒星。真希奈の言っている星がどんな星かは知らないけど」

「オレが言いたいのはそう言うことじゃなかったんだけど、お前頭いいのな」

「何よ。それこそ今さらだわ。わたしは最初に言ったじゃない。この世のすべての超常現象を科学的に解明するって。それじゃ、行きましょうか」

 楓が立ち上がる。

「行くってどこに?」

「星のご両親のところ。言わなきゃわからないでしょ。幻聴のことも難聴のことも」


 にゃるはお留守番ということで、まず三人は星の母親の勤める会社に向かった。

「普通、科学者とか研究者ってもっとオタクなのかと思ってたよ。お前、すごい行動派なのな」

「研究にはフィールドワークっていうものがあるの。机の上で計算しているより、実際に実験した方が得られるものは大きいのよ」

 星は親の勤める会社に行ったことはない。会社に行ったら何て言われるだろう。どう思われるだろう。そう考えると体が震えた。一人だったら、きっと会いには行けなかった。前を歩く二人の背中を夕陽が赤く照らす。まぶしい。

「ありがとう」

 二人が振り返る。

「もう、これはいらない。私には楓と真希奈がいる。私は二人の声が聞きたい」

 星はヘッドホンをはずした。楓が星の左肩をだきよせる。真希奈は星の右肩をだきよせた。

「泣く場面じゃねぇだろ」

「こういう時、どうしたらいいかわからない」

 星は泣いていた。

「笑えばいいんじゃね」


 やがて太陽が西の地平に沈んだ。夜空には満天の星が輝く。


 END

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