第13話 私達の恋は永遠に・・・
次の日。
「おはよう……菜月」
ドキン……
私の目の前には好きな人がいる。
スッと私の片頬に優しく触れ愛おしく見つめる智樹。
ドキン
「お、おはよう……智樹」
「体…平気?」
「…うん…」
私を抱き寄せるとおでこにキスをする。
ドキン
再び私を見つめる智樹。
「菜月…雰囲気が…なんか…変わった…」
「えっ?」
「何だろう?女の子から女の人になった…ていうか…一皮向けた?」
「一皮…向けた?」
「…脱皮した?」
「脱皮って…虫みたいだよ」
「ごめん、ごめん……言葉に言い表せない……綺麗になったって言葉が合ってるのかな?」
智樹はクスクス笑いながら言う。
ドキン
「き、綺麗って……。智樹……恥ずかしいよ……」
「でも、愛し合う度に……菜月が綺麗になっていくんだろうなぁ~と思って正直な気持ちを言ったまでだけど?菜月の事…沢山愛してあげるね」
ドキン
そう言うとキスをする智樹。
「…智樹…」
「菜月…」
私達は見つめ合う中、私は恥ずかしくて耐えれず隠すように布団の中に潜る。
「潜らないの」
「と、智樹がカッコイイから…」
「そう?じゃあ…」
グイッと私の両手を掴み私を押えると、キスで唇を塞ぐと、そのまま首スジに唇を這わせる。
「しばらく菜月が見なくて良いようにしてあげるね」
「えっ?」
「顔を見たくなったら言って」
「と、智樹…ちょ、ちょっと待っ…」
「待たないよ」
「智樹の意地悪…」
「好きな子に意地悪したくなるのは当たり前だよ。菜月」
「智樹…」
「何?」
「ううん……何でもない」
「えっ?」
顔を出す智樹。
「名前呼んだだけ」
「えっ……それだけ?」
「顔見たくなったから」
微笑む智樹。
ドキン
「智樹…好き…。愛してるって台詞は…恥ずかしくて言えないけど……」
「じゃあ、俺が変わりに菜月の分も言ってあげるから」
「智樹…」
「菜月…愛してる」
ドキン
「智……」
智樹はキスをし深いキスをした。
私達は再び1つになるのだった。
「菜月…愛してる」
「智樹…私も……」
「愛してるは言えないけど、同意してくれるだけでも十分嬉しいよ」
私達は微笑み合う。
「智樹…この後、どうするの?」
「勿論、デートするよ。滅多に会えないんだからデートは出来るうちに沢山しておきたいから」
「そっか……」
私達は出掛ける事にした。
私達はこれからも沢山の壁を乗り越えて大人になっていくんだよね。
~ END ~
もう一人の幼なじみ ハル @haru4649
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