ストーリーはタイトル通りコールドスリープから覚めた主人公の家路。途中、スピード感あるエンターテインメントとなっているのだが気になったのはエンディングだ。ネタバレになるので詳しくは書けないが、ある絡繰りが明かされる。それは言葉通り「百年後の遊び」と受け取っていいのか。もしかしたらコールドスリープ自体が絡繰りの中で行われたもので、ケイジはひとときの娯楽に参加しただけではなかったのか。そんな深読みさえ出来てしまう緻密な文章。「体験」してみませんか?