第11話 空へのメッセージ

蓮くんがそらに旅立ったとのメールをお姉さんから受け取ったのは、それから三日後のことだった。


ねえ、蓮くん。

聞こえてますか?


蓮くん。

結局、一度もそう呼べなかったね。


蓮くんのことだから天国そっちでいっぱい汗をかきながらスポーツしてると思います。

蓮くんは運動するのが大好きだったもんね。


私ね、蓮くんともっと一緒にいたかった。

一緒にいて、蓮くんを元気づけたかった。

蓮くんは私に元気をいっぱいくれたのに、私は蓮くんに何もしてあげられなかったね。ごめんね。


蓮くんはどんな気持ちで私を応援してくれてたの? 

自分の身体はもう動かないのに、ずっと私を元気づけてくれたよね。

きっとグズな私が心配でしようがなかったよね。


蒼くんは一生懸命にやることのすばらしさを私に教えてくれた。


蓮くん。

最後にあなたに会ったら言おうって思ってたことを聞いてくれる?


ありがとう

こんな私を応援してくれて


そして

好きでした。


ずっと

ずっと

好きでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

そして・・・・・ずっと・・・・・ 雪追舞 @yukio55

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ