妖刀とアルド

@amgdtwa156

第1話おばばと妖刀

アルドは、厄介な、妖刀を手にユーインの所に行き相談したが、ニャン次郎を訪ねるように、言われて、猫神神社にやって来た。


〈アルド〉ニャン次郎、こんな刀を手に入れたんだけど、どうも、怪しいお札もベタベタで、使おうにも、ボロボロだし、どうした物かと、相談に来たんだ。


〈ニャン次郎〉ほう、これは、これは、アルド殿また、禍々しい物を持ってまいられたな。かなりの人を切っておる刀と見受けられますな。しかし、刀としての役目は、終えておりますな。呪具としても、扱いが難しい代物になっておりますな。ふむふむ。

これは、私では、その刀は、どうする事は、出来ませぬな。

なぜなら、そのアルド殿の持つゼーガーペイン同等の様な扱いの難しい代物になっているようでの。

いや、何処で手に入れた物か、知りませぬが、アルド殿だから。持てる代物。他の者が、所持すれば、人格を失い、発狂し、精力だけ吸いとられ、死んでしまいましょう。ベルドラ殿やツキハ殿であれば、大丈夫でしょうが

〈アルド〉参ったな。ニャン次郎でもダメか。

かなりな、お荷物だよこれ。易々と何処かに預ける事も出来ないから、お焚き上げで、何とかなるかとも思ったんだけど。

〈ニャン次郎〉そうですな。このニャン次郎では、どうにも出来ませぬが、この猫神神社の何処かにおる、おばばを見つけなされませ。刀や、剣それらに関わらず呪われた代物をどうにか、してくれるやも知れませぬ。物には、使い続けますと、魂が宿ると言われております。それ専門の問題解決を生業にされてるお方です。私とも、幾度かお会いしておりますゆえ。訪ねて見て下され。

〈アルド〉ニャン次郎、ありがとう。訪ねて見るよ。

〈ニャン次郎〉こちらから、連絡は、入れておきますゆえ。


アルド達は、おばばを探した。


〈サイラス〉やぁ、中々どうにもならない物で、ござるな。アルド殿、拙者その刀を手に入れてから、寝苦しくてたまらないでござる。

〈アルド〉あぁ、俺もだよサイラス。夢の中で、フィーネに怒られてばかりだよ。ちゃんと、服たたんで入れてって。

〈エイミ〉それは、いつも通りの夢じゃない。アルドは関係ないわね。ニャン次郎も言ってたでしょ。アルドには、呪いの耐性があるって。

〈フィーネ〉そうよ。お兄ちゃん、呪いのせいにするのは、良くない事です。

〈アルド〉はは、参ったな。

〈サイラス〉アルド殿の負けでござるな。

〈エイミ〉あそこに居るのおばばって、人じゃない?如何にもって感じ。

〈アルド〉あぁ、聞いてみよう。あの、ニャン次郎に刀の呪いの事で、訪ねて見てと、おばばさんで良いんですよね?

〈おばば〉あぁ、如何にも、連絡は、受けとるよ。

わしゃ、簡単な代物なら、呪いは、解呪出来るよ。

しかし、ビンビンに感じる。腰の物じゃあるまいの。

〈アルド〉あぁ、ゼーガーペインじゃないよ。この刀なんだ。

〈おばば〉なんじゃそれは、禍々しいの。

お札だらけではないか。相当の代物じゃ。そんな物は、祓えんぞ。しかし、方法は、無いでもない。

しかし、そんな物を持って何とも無いとは。お主何者じゃ。

〈アルド〉旅をしてると、色々あって。ニャン次郎に言われたよ。俺は、呪いの耐性があるんだって。

〈おばば〉ふん、まぁ、良いわ。でニャン次郎の連絡では、協力すると言ったわけじゃし、今後の商売に差し支える。

〈アルド〉で、どうしたら良い?

〈おばば〉そんな、呪いをばらまきおって、まあ、良いわ。そのお札を見た時どうにか、なると思っての。

まぁ、おぬしは、わしと良い相棒になりそうじゃし、うしししし。先ずは、前払いじゃ、これだけになるがどうじゃ。


おばばは、ソロバンを弾いてアルドに見せた。


〈アルド〉良いよ。

〈おばば〉何と、これは、これは、では、そのお札の数を数えてくれるかの?

〈アルド〉あぁ、解った。結構、な数だけど、大丈夫。俺には、頼りになる仲間がいる。

〈ツキハ〉私も協力しましょう。

〈イルルゥ〉私もいるよ~。

〈エイミ〉さぁ、数えるわよ。私達の結束力見せたげるんだから。

アルド達は、お札の数を数えた。

〈アルド〉数えたよ。205枚だ。

〈おばば〉205枚か、そのお札をはがさず良く数えた。得意な者がおるようだの。そのお札を1枚でもはがせば、大変な事になるでな。アルドは、良い仲間を持っておるようじゃの。

さて、そのお札の枚数だけ、お札を同じ様にはらねばならぬ。そこでじゃ、、わしの知り合いに、お札を作る専門の者がおる。それを作ってもらうのじゃ。

〈アルド〉そうか、じゃぁ、お札を作ってくれる人は、何処に居るんだ?

〈おばば〉荒れ寺に住んでおる。物好きでの、あんな所に住む気がしれぬわ。あそこには、沢山の妖魔がおるじゃろ。そいつらで、お札の効果を試したり、使役したりしておる。わしゃ、あの男が苦手での。連絡は、入れておくでの。

〈アルド〉あぁ、解った。ありがとう。おばば。

〈おばば〉そうそう。それでじゃ、お札を手にまた、おばばに会いに来る時には、しっかり、戦闘準備をして来るのじゃ、刀の呪いを具現化した怪物と、戦ってもらわねばならん。そのためのお札じゃ、後は、形にするのは、このおばばの役目じゃ、それと、解呪。

そこの、娘達にも手伝ってもらうよ。わしゃ、歳じゃからの。

〈アルド〉あぁ、解ったよ。しっかり、準備して、帰ってくるよ。

〈おばば〉気を付けの。






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