本作の特徴の一つに、月日の流れの早さがあるが、そういった点がどこか、思い出の写真を集めたアルバムをめくって懐古しているような心持ちにさせる魅力がある。様々な意味で禁断な思い。主人公たちはそれを弄ぶかのような言葉の応酬で、堕落しないよう保つ様子が、悲恋さを加速させている。