附録
【速報】速水撫子電撃引退!!
――縦書き表示を推奨。
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昨日夜、慶蘭義塾女子高等学校は、100m日本記録所持者の速水撫子 (慶蘭女子高2)が陸上界から引退することをマスコミに向け発表した。
速水選手は、3年前、彗星の如く陸上界に現れ、100m、200m、400mを始め、マラソンまで、あらゆる日本記録を次々と塗り替えた陸上界のエースである。すなわち彼女のベストタイムは、日本新記録と同義と言って間違いないだろう。
また、来年開催される神奈川オリンピックでの活躍も期待されていたが速水の引退によって、それも叶わぬ夢となった。
「私としても寝耳に水で驚きを隠せない。彼女に考えを改めるよう引き続き説得を行っていく。先日の体育祭でも元気に走っていただけに体に異常はないと思われる。ただし、体育祭種目のリレー競技にて、一般の女子生徒に負けたことがあり、このことが起因している可能性はある。(慶蘭女子陸上部監督)」、「速水さんには慶蘭義塾女子高等学校の未来のためにも、彼女の心変わりを期待する。是非、考えを改めて欲しい。(慶蘭義塾女子高等学校校長)」、「以前、速水さんに会ったときは、世界を目指すと目を輝かせて言っていたので、大変驚いているし、とても残念で私自身動揺している。日本陸上の将来のためにも是非、考え直して陸上界に戻ることを願うばかりだ。(前日本記録保持者)」と関係者の間でも驚き、戸惑いを隠せない様子だ。
「まあ、約束やからしゃあない。それに今のわいにとっては陸上
「西園寺には、昨年、彼女が中学3年の時、スポーツ推薦での陸上部入部をオファーしたのだが即座に断られた。だがしかし、何故か
「いやいやいやいや、私だって速水先輩には陸上部に戻って欲しいのですけれど、頑なに首を縦に振ってくれないのです。え、私ですか? 無理です。無理です! え、これ新聞に載っちゃうんですか? それもやめてくれないですか? 私はひっそりと平和に高校生活を送りたいので、そっとしておいてください。いやほんとに無理です。 (西園寺由宇談)」と、西園寺も困惑している様子だった。
また、速水、西園寺が所属している部活は、リア充爆ぜろ委員会。委員会とのことだが、名前からも読み取れる通り何やら怪しい雰囲気を醸し出しており、その活動内容は速水の引退理由と共に闇に包まれている。
「西園寺由宇副委員長、速水撫子ともに重要なリア充爆ぜろ委員会の委員である。特に西園寺由宇は次期委員長を担うことが確約されているので、当委員会の継続的在籍を強く熱望する。(枯石零リア充爆ぜろ委員会委員長)」と、枯石も速水、西園寺の陸上界への復帰を強く拒んでいる。また、委員長の枯石零は、先日、当誌で「カポエイラ界に彗星の如く現れた女子高生」として特集した現役のカポエイラ選手である。 (詳細はネットニュース参照)。 先日行われたカポエイラ全国大会決勝戦で、前全国大会一位の十文字爆 (曙高3)を秒殺した。以降、女子高生がカポエイラ全国一位とのことで、マイナーであったカポエイラの知名度を一気に上げている。また、カポエイラ全国大会での枯石は、周囲を全く寄せ付けず、全試合秒殺で勝利と言う圧倒的強さでの全国優勝を勝ち取っている。
また、リア充爆ぜろ委員会の委員には、一流財閥、かつ、慶蘭義塾女子高等学校会長の鬼龍院グループ総帥、鬼龍院権蔵 (きりゅういんごんぞう)の孫娘、鬼龍院百々花も一般委員として在籍している。「私は零様の仰ることなら何でも従いますわ。だって、零様は私の最あ……むぐぐ……何をするのですか、理亞、やめなさい! (鬼龍院百々花談)」と委員長への服従を示している。
前述の通り、陸上日本一、カポエイラ日本一、一流財閥の令嬢と、一流の生徒が揃った委員会であるが、その実体は明らかにされていない。
本誌としても、速水、西園寺について引き続き取材を行い、状況進展次第、本誌にて公表する。
(嫁売新聞スポーツ担当「渡内」)
リア充爆ぜろ委員会 桐生夏樹 @tomox9209
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