この手に願いを

ちくわ

エピローグ

『きゃーーーーーーーーーーーーっ!!』



 なんでこんな事になっているのだろう・・・

 ただ先輩と出掛けていただけなのに、ほんと嫌になる

 なんで世界はこんなにも俺に厳しいのだろう


 いじめられ、傷つけられ、見捨てられる

 いいことなんてありもしない

 今だって腹が刺され熱くて仕方ない

 ほんとなんで通り魔なんか出るんだよ

「ゆうくんっ!!大丈夫!?ねぇ?しっかりしてよ・・」

 

「せ・・ん・ぱい・無事で・・よっかたで・・す」

 

「ああ・・あなたはなんでいつも人のことばかり・・・」

 

「別に・・先輩じゃないと・・かばった・・りなんてしな・・いです・・よ」


 ああでもひとつだけいいことがあったな・・

 瞳先輩だけはいつもそばにいてくれた・・

 家が隣っていうのもあるけどまわりの人が俺をさける中

 先輩だけがそばにいてくれたそれだけが救いだった

 

「せ・・んぱい・・」


「・・何・・?」


「すき・・で・・すよ」


「わたしもよだからしっかりしてよっ!」


ああもう少し素直になっていれたらな・・

先輩の気持ちにも少しはきずいていたけどもっと勇気があったらな・・



なんだか寒くなってきたな死ぬ・・のかな?

もし来世があるのなら願わくば----

誰も泣かせなくて守れるくらいになって、もっと素直さと勇気が持てますように

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

この手に願いを ちくわ @chikuwa1110

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ