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私は『明けの明星』って、好きです。
まだ薄暗い空のなかにひとり在り。みる者とていなくとも、空に耀き映える星。
太陽が昇れば。消えゆく定めであっても。太陽よりも孤独で気高く。残酷なまでに美しい。
そんな風景が、視えました。
遊井そわ香さまの感性に触れ、ぞくぞくしたわけです。コロナじゃありませんよ?
作者からの返信
呪文堂さん、素敵なコメントをありがとうございます♡
明けの明星についての言葉、詩人ですね。呪文堂さんは孤独のなかに、美しさと気高さを感じる人のように思います。とても自然的だし、本質的なものを捉えるのが上手ですね。
明けの明星のきらめきと、その空の澄み渡った色を見られるのは、その時間に起きている人の特権ですね。
ぞくぞく感、コロナじゃなくて良かったです。あれですかね?蛇に睨まれたカエルみたいな感じですか?
それても浮気がバレて、奥さんと愛人が対立している場面にいるようなぞくぞく感かな?笑
「人のお世話になることが なんとなく
きらいだから」
この文章に、作者様の為人があらわれているように思いました。生来の性質と云うのは変えることが難しく、だから持て余してしまうのでしょうね。
「なんとなくかさばった紙袋」が、作者様のかかえている不安だったり、人生の荷物だったりに思えて、その重さに耐えきれず、しゃがんでしまう……助けてって云うのではなくて、ただひっそりと身動きできない状態になる(涙)。
私は吉行理恵さんを今、初めて知り、その文章に触れたのですが、なんと云うか「少女」を感じました。個人的に敬愛する矢川澄子さんに通じる少女性を感じた次第です。やはり私は少女が好きみたい。
久し振りにログインして長文コメントで失礼しましたm(__)m これからも、そわ香さんの琴線に触れた美しい言葉、綺麗な詩をご紹介くださいね。楽しみにしています❤
作者からの返信
ひいな様♡なんと!
宵澤ひいな氏の解釈によると……と付け加えたいほどの見事な読みでございます!「改札口」の詩、ひいなさんのその解釈にストンと腑に落ちました。紙袋をそのように汲み取ると、重い荷物をひとりで抱え込む姿に、苦しさを感じますね。お世話になることがなんとなくきらい、と、助けてと言えない、がリンクしますね。
吉行理恵さんは今回だけにしようかと思っていたのですが、わたしが彼女の詩に初めて触れたのは「青い部屋」という詩です。「少女」を感じるというひいなさんに、ぜひご紹介したいエピソードがあります。ひいなさんは猫好きですか?吉行理恵さんも猫が好きでした。少女性には、犬ではなく猫って感じがします。次回、その猫に関連したエピソードと青い部屋の詩をご紹介しますね。お楽しみにです♡(> ਊ <)♡
ご自身も芥川賞受賞作家なんですね。すごい。
家族がそれ以上に有名だと、かすんでしまうんですね。
けれど、詩から滲み出るお人柄、いいですね。
作者からの返信
吉行理恵さんを知っているかのように書いていますが、今日初めて芥川賞作家だと知りました(• ▽ •;)ある方のブログに、芥川賞を受賞したとき、兄と姉がかけつけて三人で報道陣の前に立ったらしいのですが、兄姉が目立っていたと書いてあって、複雑な気持ちになりました。
フィギュアスケートとか野球とかサッカーなどのスポーツの世界もそうですけれど、注目されやすい選手と、頑張って結果を残してもあまり注目されない選手っていますよね。カリスマ性というものですね。
華々しい道を歩む人の近くで夢を見るというのは、むなしいような気がします。そのようにして「改札口」を読むと、自分の行きたい場所への切符を買うことができずに、しゃがみこんでしまう。そのフレーズに切なさを感じますね。
僕はこういう人が好きです。
引くことを先に覚えてしまっている人はほんの少しでも甘えたり愛されたいと口にすることさえはばかられるのでしょう。それは沁みついたもので変えることもできなくて、仰るように不安定な心をもて余しながら文字にするのが精一杯なんでしょうね。
『きっかけ』はぐさっときます。
あと、「しゃがんでしまった」という表現がこの上なくぴったりときますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
小説でいうなら、華々しく活躍するヒーローの近くで、コツコツと努力を続ける脇キャラですね。私もそういう人好きです。
「引くことを先に覚えてしまっている人」に、なるほどと思いました。そういう発想がなかったので、目からウロコです!変えること、できないのでしょうか?歯がゆいですね。
ふと今思ったのは、吉行理恵さんは独身だったのですが、猫好きでした。甘えたり愛されたいと口にできなかったものを、猫で癒やされていたのかもしれません。
『きっかけ』にぐさっときたということは、柊さんも遠慮深いところがあるのですね。でも具合が悪かったり、気落ちしていたり、悲しいときこそ、甘えてほしいものです。心は優しさを求めていますから。愛と優しさを受け取ってほしいものです。
え?甘えられないって?こう言えばいいんですよ。
「ゆいにゃーん。僕は具合悪いにゃん。優しくしてにゃーん」
え?猫語は嫌だって?じゃあ、これは?
「僕は悲しいぽん。元気のでる言葉くれぽんぽこぽ~ん」
ああ、動物語は全般的に嫌ですか。じゃあ、人間語での甘え方を教えますね。
「別に優しくされたくねーよ。オレ平気だし。でもゆいさんがオレに優しくしたいっていうなら、別に問題はないですけれど」
おおっ!ツンデレ!うん、ツンデレがいいですね。よし、ツンデレでいきましょう!笑
吉行淳之介さんの作品が数冊読んだのですが、娘さんの作品は読んだことがなかったです。太宰の娘、津島佑子さんと太田治子さんも複雑だったとは思うのですが、生まれた家によって、いろいろですね。
作者からの返信
その家に生まれ、家族となった。それには意味があるのでしょうか?きっと人間的思考では推し量れない、天の采配が関与しているのかな?
太宰治の娘さんも、相当に複雑な胸中を抱えていたでしょうね。それでも執筆したのは、どんな気持ちだったのでしょうね。
みんなが幸せになれたらいいのに……と思うのですが、じゃあ、幸せってなんだろう?と考えたりりします。
吉行理恵さんの作品は、あの家族だからこそ生まれたものなのでしょう。