第10話 愛のある場所

わたしはわたし。

そのままを

受け止めてくれるか、

さもなければ

放っといて。

────ロザリオ・モラレス(詩人/プエルトリコ)



*****



私は言葉やエネルギーに敏感。

姪っ子が母親に「バカ!」と発した言葉が、鋭いナイフとなって私の胸に刺さった。痛くて苦しくて、本気の言葉の怖さを思い知った。

大切なものを失って、心にぽっかりと穴があいたことがある。胸に手を置けば、本当に穴があいていて、風がピューピュー通りぬけていた。


表面にでているエネルギーと奥にあるエネルギーが違う人って、多い。

自分に嘘をついている人がたくさんいる。

自分というもので迷子になっている人もいる。

まずは自分に正直に生きてみたらいいんじゃない?

いい人を演じるのをやめてみる。

楽しくないのに笑ってみたり、思ってもいないことを言うのをやめてみる。

人の目って案外どうでもいい。人に嫌われても問題ない。


100%自信をもっていえるのだけれど、誰の内にも愛がある。氷に閉ざされていたり、萎縮していたりするだけで、愛は誰の中にも存在している。

胸がズキズキと痛んで苦しいときでさえ、胸に手を当てれば、胸の奥はぽかぽかと暖かい。

他人に理解されなくても、自分の内にある愛は味方してくれる。














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