火器管制装置あれこれ
巨大ロボットや戦闘機で、標的をロックオン・機銃やビームを発射!
と言うシチュエーションは星の数ほどありますが。
これは具体的に何なのか、と言い換えると機体に搭載された
またまたアーマード・コアの話題で恐縮ですが、4や5では機体のパーツにこの火器管制装置(FCS)が存在します。
ゲーム的にはロックオンの性質を左右する装備であり、具体的にはロックオンが完了する速さや、一度にロックオン出来る数、射程距離など。
それぞれの性能は一長一短であり、例えば射程距離の長いFCSであれば狙撃に適しており、ロックオンが速く行われるFCSであれば手数を要求される接近戦に適しています。
つまり、手持ちの武器がスナイパーライフルなのかハンドガンなのか、あるいは多弾頭ミサイルなどを使うか否かで、FCSも最適な品を選定しなければいけません。
ただし、アーマード・コアにおいて、FCSの性能がロックオンにのみ影響すると言うのは、ゲームの為に簡略化された結果です。
本来、FCSとは照準から発射まで、火器の動作全般を管理するものです。
実際、アーマード・コアにおいても、例え装備武器がロックオンを介さないロケット砲やレーザーブレードだけであるとか、極論、機体が丸腰の素手状態であっても、FCSを装備しないと整備不良とされて出撃させてもらえません。
現実的に考えるなら、アーマード・コアのFCSもまた、ロケット弾の発射やブレードを振るう事、仮に武器が無くてパンチするにしても火器管制装置が使われていると言う事でしょうか。
私も昔、グアムへ旅行したおりに、射撃体験場で何種かのハンドガン(.44口径のリボルバーやデザートイーグルも)撃った事があり、ショットガンも体験しましたが。
きっちり設備された射撃場の、動かない的ですら、思うように当たらないのが銃というものでした。
弾丸の大きさと空気抵抗の関係や、僅かな手ブレが最終的な着弾点に大きく作用するのでしょうか。
それが互いに高速移動するロボットの戦いとなると、なおさら火器管制装置は不可欠となる筈です。
あまつさえ、自分で銃を撃つのと違い、ロボットにそれをさせるには、どうしてもタイムラグやズレが生じます。
また、先程ちらりと例に挙げた多弾頭ミサイルなどは、複数発のそれを同時に処理しなければならないと考えると、生身の人間にはまず難しいでしょう。
ガンダムなどのロボットアニメを観ている分には、それこそ機体がパイロットの身体の一部のように俊敏に動いているように感じられますが、実際には火器管制の処理が行われる分の微細なタイムラグはあるのかも知れません。
また、先程ちらりと例に挙げた多弾頭ミサイルなどは、複数のそれを同時に処理しなければならないと考えると、生身の人間にはまず厳しいでしょう。
あるいは、物語後半以降のアムロなどは、本当に火器管制装置いらずに直感で当ててしまっているのでしょうか。
とすれば、いち兵力として、敵に悪魔と怖れられたのにも説得力があります。
とにもかくにも、ロボットの操作には、
パイロットの脳→パイロットの身体→機体のコンピュータ→機体そのもの
と言う、結構長い伝言ゲームを介している事に着目すると、描写にあたり見えてくるものがあるかも知れません。
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