東京ラヴクラフトリゾートのアクセス数的な反省あれこれ

 近況ノートには書きましたが、連載中、10話に渡りアクセス数0の状態が続くという、いつにもまして伸び悩む投稿となりました。

 ★に至っては、作品完結後、これを書いている現在も0と言う有り様です。(2023年4月23日現在)

 投稿サイトの差違かとも思い(※1)今回はカクヨムでの完結を待たずに小説家になろうへの移植を行いましたが、そちらでもブックマークや評価が微動だにしない状況であります。

 参考までに、自主企画への参加や更新による露出は他作品と大きな差はありません。

 

 エピソード単位のアクセスとしては、第2話目で既に半分程まで落ち込み、4話目で完全に失速している印象でした。

(※シリーズ共通の冒頭“リアルの世界情勢”を含まない話数です)

 さしあたり思い付く、作品内容的な要因としては、文体の重さが浮かびましたが。

 今回はクトゥルフ要素がある事で、何となく文章が重くても許されそうな思い込みを勝手にしていましたが、甘かったのかも知れません。

 当シリーズは仲間4人+αの一人称で語られ、エピソードごとに視点の主が切り替わる方式なのですが、

 わざと仰々しい(中二っぽい)喋り方をする人→猫を被った子供→物腰のやわらかい女性→軽薄な男

 と言う順番も、あるいは“掴み”で影響したのかも知れません。

 その後、ローテーションが一巡して中二病キャラの子視点の、胃もたれしそうな邪気眼サブタイトルが見えてギブアップ……という可能性もありそうです。

 読みやすさで言えば、先の二人を初動から出したのは重かったようにも思えます。

 ちなみに、かのSTEINS;GATEでも、主人公のわざとらしい中二発言が食わず嫌いを招いた話はちょくちょく聞きます。最後まで完走すれば、その中二発言にも確固たる理由があるとわかるのですが……それほどまでに掴みは大事だという事でしょう。

 三人目の柔和な女性に関しても、ゲームシステムの説明を担当したために、本人のキャラクターがやわらかくても内容がくどくなった感はありました。

 中二の子が一番手なのはこれまで固定でしたが、二番手について、ヒャッハースローライフの時は勘違い系の三枚目キャラ、若シニの時は偏屈な頑固オヤジだった事を思うと、今回の性別不詳で地の文(本音)と台詞(建前)のギャップが大きい猫かぶりの子供、と言うのは二話目以降の敷居を高くした感はあるかも知れません。

 また、完結時の近況ノートでも冗談めかして書きましたが「クトゥルフ神話の」「VRゲームで」「某夢の国を攻略する」と言うコンセプトの混在が、読む気になる人を絞ってしまった可能性もありました。


 ただ、カクヨムでクライマックスの執筆に差し掛かった時に(この作品なりには)大きな動きがありました。

 ブックマークの数が急に伸びて、最終話まで走破して下さった方が出てきた事でした。

 お陰さまで、最後の最後で、書いた甲斐を感じる事が出来ました。

 重ねてこの場でも、感謝申し上げます。

 元々、大それた評価は考えずに書いていましたし、書きたい事は沢山あったので、アクセス0のままでも書ききったとは思いますが、やはり、小説は基本的に読まれる為に書くものだと考えるので、反響の有無はモチベーションに影響すると、今回、再認識しました。

 最終的に、同シリーズの他作品に対してブックマーク数だけを見ると倍近くになりました。

 一方で、先ほども申し上げた通り★は現在も0、ハートとコメント数も遥かに少ない……と考えると、読み専さんの受けは良かったのかな? と推測します。

 追放ものを書いていた時もその傾向がありましたが、読み専さんは基本的に足跡を残さないと言う説も何処かで聞いたことがあります。

(かつてmixiを利用していた方などに顕著だとも聞きました)

 

 前回の若シニとは真逆で、タイトル名の簡潔さ・訴求力には結構な自信がありました。

 最後まで読んでもらえる比率が高かったのもあってか、最終的なアクセス数も、この短期間で若シニを超えました。

 取っつきにくいものの、読んでもらいさえすれば完走率は高い。

 前作との対比が面白い結果となったように思えます。


(※1)

 別の話題で触れましたが、カテゴリが“SF”で一纏めにされているカクヨムに対し、小説家になろうでは“VRゲーム”という独立したカテゴリがある等の違いです。

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