無欲は正義? 補足・自己分析の必要性
前々回、ネットゲームにおける経験値(小説の評価)の求め方とは、無欲or強欲と言う二択ではないと結論づけました。
利益と理想……あるいは上昇志向とエンジョイ志向には人それぞれに比率があり、これが大きく異なる人同士が関わると、お互いに不幸な結果となります。
どちらが善い・悪いではなく、結婚や恋愛でのミスマッチに似ているのかも知れません。
それを避けるには、まず自己分析によって、自分の中の比率を把握する必要があります。
勿論、比率と言ってもきっかり数値化出来る事柄ではありません。自分の心に嘘偽りのない事実を並べてみて、大まかで良いので価値判断の“ベース”を作る事です。
大体の項目としては、以下が妥当でしょうか。
・書籍化したい度
・小説を“公開する”一番の目的(※“書く”目的ではなく)
・PVや評価が欲しい理由or要らない理由
・広告表示に対する認識
・他作者の作品を読む動機
・他作者との交流の目的
ちなみに、私の、このサイトでのスタンスはと言うと、
・書籍化は機会があればしたいが、既存の作品で事足りる場合に限る。自分の本業や家庭生活を圧迫してまで書く気はない
・基本的に、小説を書くのは生涯通しての自己研鑽が目的である
・ただし、その為にはサイトに公開し、感想や評価が欲しい
・その為に、可能な限り作品を周知して貰う目的で行動する(自主企画への参加や作成、近況ノートでの宣伝など。TwitterなどのSNSは効果が薄いので最近は使わず。匿名掲示板は使わない)
・貰えるものは貰いたいので広告は表示している
・ただし、能動的にリワードを稼ぐ気はない。自然に書いた結果の評価点の一つとしても参考にしているので、テコ入れはしない
・基本的に義理で読み返しはしない
・他人の作品を読む動機は、大半がそのジャンルの勉強のため。ただし、知人の作品は読まないと言う意味でもない。日頃の交流から、面白いものを書いていそうだと感じたら、交流がきっかけになる事は多い
次に、Twitterや投稿サイトなどで他の作者と関わる時、ツイートなどを読んで、先ほど述べた“ベース”と照らし合わせて見ます。
……と偉そうに言っている私自身、私のベースを言語化するのは、ここで初めてでしたが。
さて、今度はネットゲーム時代の私のスタンスに置き換えてみましょう。
・レベルは上げたいが、当たり前にRPGをプレイしているなりの上昇志向。日常生活や自分のメンタルを圧迫する気はない
・レベルを上げる目的は、倒せなかった強敵に勝つ達成感や、ヒーラーとしての自己研鑽が主である
・その為に経験値や装備が必要になる
・その為に積極的にパーティ行動に参加し、分け前はきっちり貰う。他人が関わる以上、ゲームとは言え、責任と権利は仕事(あるいは部活動)と同じように意識する
・ただし、基本的に自分のレベリングを他人には依頼しない。やむを得ず依頼する場合や、相手から名乗り出てくれた場合、アイテムによる報酬(もしくは気持ちばかりのお礼)を用意する
・戦闘時と非戦闘時のメリハリはきっちりつける。戦闘は戦闘、交流は交流。戦闘中の雑談など、両者が混ざる事は勿論あるが、どちらかに支障をきたさない範囲で
大体、小説を公開するスタンスと、かつてのネットゲームをプレイしていた時のスタンスは似通っているのでは無いでしょうか。
次回は、この自分のPV・評価(アイテム・経験値)に対するスタンスを隠したり偽ったりした場合、何が起こるのかを考察していく予定です。
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