受動的な情報・能動的な情報
情報を得るきっかけと言うのは、大きく分けて二通りあると思います。
一つは、テレビや人との雑談で不意に入ってくる、受動的な情報。
もう一つは、ネット検索や選んで買った本などによる、能動的な情報です。
前者の受動的な情報をきっかけにネットで能動的に調べる事もあるでしょうし、
同じ“テレビ”にしても、あらかじめ見たい番組を観るのは能動的な行為であり、つけっぱなしにしていたら偶然流れてきた番組を観るのは受動的な行為でしょうが、あまり細かく考えるとややこしくなるので、今は考えないことにします。
当然、知識の“幅”を広げてくれるのは受動的な情報の方です。それを耳にする瞬間まで、調べようとも考えていなかった事を調べるきっかけとなります。
また、人間には多かれ少なかれ「自分の見たいものしか見たがらない」性質があるのだと考えます。
好きなものばかりを食べたり、食わず嫌いをしたりするように、入ってくる情報に偏りや制限を付けてしまう。そして自分にとって面白くない結論が出そうになったら調べる手を止めてしまったりするのでは無いでしょうか。
近頃、胃腸の調子がひどく悪いので、自覚症状から予測される病気を調べていたのですが、考えられる可能性は過敏性腸症候群か、大腸がんと言った所です。
勿論、素人判断はいけないので、近々時間を作って病院に行くとは思いますが、それはさておき。
今回、自分でもわかるくらい調査の比重が過敏性腸症候群の方に傾いているのが感じられました。
癌ではなく神経性の不調である事を、自分自身が決めつけたがっているのを感じます。
理由は言うまでもなく、そちらの方が命の危険が無いからで、物事は楽観視したくなるのが人情です。
そして恐らく、大方はそれで正しいのでしょう。ある程度の楽観視は、冷静な行動に必要です。
その為にも、病院・医師と言う「与える情報が公正な施設・人物」が必要でもあるのかも知れません。
新聞なんかも、自分の意思で購入こそしていますが、どんなニュースがあるかはその日によって変化するので、半受動的な情報と言えるかも知れません。
もしかしたら「新聞をちゃんと読もう」と言われるのは、見たいものばかりではなく、予想外の情報も漏れなく受け取るためなのかな? と思いました。
(新聞の場合は出版社によってイデオロギーに偏りがあったりもしますが、それも今回は考慮しないことにします)
このカクヨムだったり、ゲーム攻略wikiなどに貼られている広告なんかも、何となく流行り廃りが読み取れたりして案外面白いものです。
これも、自発的に調べる事は無かったであろう。受動的な情報と言えるでしょう。
テレビやラジオを何となくつけっぱなしにしているだけでも、意外な情報が耳に飛び込んで来たりするものです。
いつぞやも似たことを書きましたが、例えば面白い能力バトルを書きたいのなら、似たジャンルの好きな作品ばかり読み集めていても、深みのあるものは書けないと思います。
一見して全く関係の無い料理漫画が、能力バトルに応用出来ないとも限りません。
そして、能力バトル漫画にばかり気を取られて視野が狭まると、気付きにくい所でもあるでしょう。
勿論、ネット検索などの能動的な情報収集の良いところは、情報の“深さ”を掘り下げられる事です。
受動的に得た「幅広い」情報は、能動的に掘り下げる事で「深く」することが出来る筈です。
満遍なく知識が身に付くよう、日常の「何となく」を何となく見直してみるのも一つかも知れません。
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