独断と偏見による属性攻撃考察
ファンタジーあるあるの一つ、魔法の属性。
演出的にも華があり、使用者の性格付けフレーバーとしても便利ですが、これも色々と考える余地があります。
とりあえずポピュラーなものを考えていきます。
あっ「絶縁や耐熱などの対策によって防御される」的なものは(一度書いたのですが結局)省きました。
●地属性、土属性
・弾丸の強度が強く、単純な打撃力に優れる
・既存の土石を操作するタイプだと入手性が高く地形操作も出来る
・反面、無から土石を発生させるメリットは低め
・ダサいと言われがち
・反面、綺麗な(可愛い)女子が用いると一転して包容力だの母性だのポジティブなイメージになる
●水属性、氷属性
・津波による広範囲の打撃、押し流して地形や隊列を崩す
・水圧カッターの要領で切断も可能。工業的には余計な熱損を与えないメリットあり
・氷を弾丸としてぶつけるのは不合理。持ち味である冷害を与えられないし、同じ速度で石をぶつけた方が強力
・直接気温を下げられれば逃げ場がない=逆説的に範囲外へ逃げられると無力か
・絶対零度やそれに近い極低温でのみ実現する現象がある。電気抵抗をゼロにするなど
・ダメージは低温に曝されている時間にも比例するので、炎や石等に比べて速効性に劣る
・水は透明、氷は白い(条件次第では全くの透明であるが)
●火属性
・ポピュラーなようで、正面からの白兵戦などでは不利
・閉所や密閉空間で、熱損を与えると同時に酸素を奪うと有効
・“爆発”には、爆燃(炎の膨張が遅く打撃力はさほどでもない)と爆轟(超音速による衝撃波を伴い、手足とか千切れがちなのは恐らくこっち)の二種類がある
・建物等に延焼するなど、何だかんだで示威効果=描写としての視覚効果は高く、わかりやすい。だからこそ、陳腐化のリスクは高い
・熱血タイプが愛用するようでいて、被害の性質は陰湿かつ残酷
●風属性、空気属性
・カマイタチは都市伝説。切断には不向き
・直接の殺傷力には劣る。何かを吹き飛ばしたり射撃したりする事による二次被害の方が大きくなりやすい
・空気を直接変質させるタイプは殺傷力が高く、特に呼吸を必要とする大半の生物にとっては防ぐのも困難。“風”と言うには邪道ではあるが
●光属性
・万物最速。見てからの回避は不可能
・レーザーなどは薄い遮蔽物ひとつで簡単に減衰してしまう。鉄の切断ですら、表面の僅かな錆で失敗する
●闇属性
・原理が謎
・個人的には毒や劇物のような生体的な被害をイメージ
・個人的には、光源があると使いにくい等の弱点によって、結果的に光属性と相反するイメージ
●雷属性、電気属性
・ほぼ光速。見てからの回避は不可能
・ジュール熱による熱損、筋肉麻痺、心肺機能の障害が主な被害
・範囲攻撃のイメージが強いが、誘導の条件がうまく揃わないと敵から敵に流れてくれないので、拡散は不安定か
・現実でも、青だったり白だったり、色は一定ではない
●毒属性
・被害の性質が多種多様。害される器官がそれぞれに違う
・↑これを念頭に入れないと、大体、うずくまったり苦しんだりと、リアクションの書き方が単調になる
・ヒトに効く毒が、昆虫など別の生物には毒ではない事も多い(選択毒性)
・あらゆる物質は摂取量次第で有害とも言えるし、薬に転じるケースもある
・紫や緑色のエフェクトで書かれがちだが、無色透明、無味無臭の毒もあり、これも千差万別
●その他、陳腐化しやすそうな表現
・とりあえず爆発させる(先述の通り、火は意外と使い所が限られる)
・とりあえず色つきエネルギー体みたいなのを飛ばす
・耐性があれば浴びても無傷。減衰させたからと言って完全に無害化出来るかは別。鏡でレーザーは防ぎきれないし、仮にゴムを纏っても電流で焼損する
まだまだありそうな気はしますが……気付いたら後で追記します。
勿論、科学的なことを云々言い過ぎると無粋てすし、私も偉そうなことを言っておいて、必要に応じてググる程度の事しか出来ません。
しかし、漫然と使う癖を付けないようには気を付けた方が良いでしょう。
今回は、割合メジャーと思われる属性の考察まで。
音属性だとか植物属性だとか、ややマイナーなのは機会があれば考えてみます。
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