物語における小道具と、時代の変化

 これは不可抗力なのですが、現代ドラマにおいてスマホが存在しない作品を、古臭く思う事があります。

 緊急事態の時に公衆電話まで走り、電話を掛けるシーンなどあると、気にしてしまいます。

 重ねて言いますが、この場合、書き手に非はありません。

 出版されてから時代を経れば、現実のテクノロジーが進んでしまう事は仕方がない。

 そして、時代が古くても、面白い作品は面白い。

 ただ、こう言う細かい小道具が、没入感の明暗を分けることもそれなりにあると思います。

 まだスマホと言うものがなく、ガラケーが主流だった時代、やはり人物の通信手段が携帯電話だったら「ちゃんと時代に対応しているな」と好印象を抱いていました。

 今後、スマホが時代遅れとなった時、どのような通信手段が生まれるかはわかりません。

 もしかしたら、自分の作品が前時代のものとなった時、それでもなお面白いかが問われるのかも知れません。

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