“人物”と“キャラクター”の違い
これも超個人的なスタンスなのですが、私は“キャラクター”と言う言葉をあまり使いません。
ほとんど“人物”と言います。
キャラクターと言う言葉を使う時は、どちらかと言えば人物の性格や個性を示す意味合いで使う事が多いと思います。
例外があるとすれば、ゲームで戦力・操作キャラクターとして言及する時(そして、物語での立場に言及するときはやはり“人物”とします)と、アンパンマンやミッキーマウスのような、それこそ”マスコットキャラクター”に対してくらいでしょうか。
理由は平凡でありがちなものです。
自分は“人”を書いていると言う事を常に自覚する為。
例えどれだけ現実離れした、突き抜けた設定の人物であっても、リアリティと言うのは必ず付いて回ります。
ドラゴンが現実に存在しないからと言って、その肌の質感や生態をおざなりに描いて良い理由にはならない。砂利道のようにガタガタの肌や、角質的な爪の表現をちゃんと描かなければならないと考えます。
ことライトノベル系の作品においては、アニメやゲームと言った二次元のメディアを意識して描く事も多いとは思われます。
けれど、人をモデルにして描く絵と、絵をモデルにして描く絵とでは、やはり違います。
前者には、それを二次元に落とし込むための考察が入る。自ずと、自分の責任で「人物のキャラクター」を創り出す事になるのです。
後者にそれが無いとは言いません。
けれど、後者を選ぶ人の中には「自分の作っているものはキャラクターだ」として、無意識のうちに人物造りを怠る言い訳にしている人が相当数いないでしょうか?
それが記号的で、どこか既視感を覚える人物の出来上がる原因では無いかと考えます。
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